酒蔵探訪

酒蔵の背景、地域の特色や文化を感じると、日本のお酒はますます美味しく、楽しくなる。

司牡丹酒造

2011年02月14日 | 四国
高知県高岡郡佐川町。
全国的にも水質の良さで5本の指に入るという一級河川の仁淀川の支流である柳瀬川沿い。
その、四方を山々に囲まれた自然豊かな盆地にある人口14000人ほどの小さな町に、400年という長い歴史を持つ司牡丹の酒蔵があります。

かつては城下町として栄えた佐川町にある司牡丹酒造(竹村家)は、なんとあの幕末の志士で知られる坂本龍馬の本家とは、深~いつながりがあるのだそう。
坂本龍馬の本家は高知市内で幅広い商いを営む、いわゆる豪商だったのですが、『才谷屋』という屋号で酒造業も一時期やっていたようなのです。
その当時から、司牡丹の竹村家とは長い間公私ともに深い付き合いがある間柄になったということ。


この、佐川町には不動ガ岩屋洞窟遺跡というのがあって、多くの石器や土器が発見されていることから、約1万年も前から人が暮らしていたといわれています。
この地は、生命に必要な水と食料には遥か昔から恵まれていたということでしょうか?

そして「日本の植物学の父」といわれ、たくさんの植物の新種を発見し命名もした、近代植物分類学の権威、小さい頃教科書にも載っていた『牧野富太郎』を輩出した町でもあります。
小さな町ながら、歴史と文化の香りが今も強く残る町なのです。



高知県は南側に太平洋と北側は四国山脈に挟まれた平野部の少ない独特の細長い形をした県で、蔵のある佐川町は、太平洋側の隣町には、土佐市や須崎市があり漁業や農業が盛ん。
山側には清流仁淀川に育まれた、川の幸や山の幸にも恵まれて、四季折々の自然の恵みを存分に享受している地域。


まず、高知と言えば一本釣りで全国的にも知られている鰹でしょう。
鰹は1年に2度味覚を楽しめる海の幸です。

3月から6月くらいにかけて黒潮に乗って南の海から太平洋沿岸を北上する初ガツオ(上り鰹)。
香りがよく比較的あっさりした味わいで、日本の太平洋沿岸で広く取れますが、土佐造りともいわれ、鰹の皮を強火で炙ったものに、薬味をたっぷり乗せてポン酢醤油で食べる『鰹のたたき』が代表的ではないでしょうか?
それに、高知県で豊富にとれる柚子、ブシュカン、カボス、スダチ等の柑橘を搾ればまた最高に旨い。(生の柑橘を絞ったお酢はちり酢と言われていて、高知では一般的にこのちり酢を使います。)

そして、9月から11月にかけては今度は北から南下してくる戻りガツオの季節。
同じ鰹ですが、初ガツオとは違い、成長とともに美味しい餌をふんだんに食べて大きく育ち、身は脂が乗って濃厚な旨みがあります。
初ガツオより旨みが濃厚なのでポン酢の定番たたきもいいですが、魚の旨みをダイレクトに味わう、塩たたきが絶品。
今、地元高知でもこの塩たたきが大人気だそう。


鰹は他にも、鰹の塩辛『酒盗』や和風だしの代表ともいえる鰹節(特に良質な鰹節として土佐節は江戸時代から高い評価を得ています)などの加工品も数多くあります。



他にも近海で獲れる魚はその種類も多彩で、高知の代表的な郷土料理に、お刺身や練り物、焼き物、煮物やお寿司等を大皿に盛りこんだ、豪快な皿鉢料理(さわちりょうり)があるように、高知では魚は1年中欠かせない食材であり、最も身近な食材なのです。


又、近くの町では男性は一升、女性は五合の日本酒の早飲みを競う「大杯飲み干し大会」で有名などろめ祭りなどもあります。
このどろめとは、イワシ類の生の稚魚のことで、干しあげるとちりめんじゃこ(しらす干し)になります。
高知の海岸線では、真っ白なちりめんじゃこが天日干しされているのどかな風景に出合うことができます。

こんな所でも、高知では≪地魚と地酒≫は切っても切り離せない仲なのがよく分かります。


海の幸だけではなく川魚も又、良く食べられています。
唐揚げにして丸ごと食べる川海老は、ほんのり甘みがあり皮のパリパリとした食感が止まらなくなります。

独特の風味が食欲をそそる、天然鮎はやはり塩焼きがたまりません。
そして、鮎の塩辛『うるか』は収量も少なくあまり一般的ではないですが、熱狂的なファンは自家熟成させて楽しんでいるというような、幻の塩辛です。

これだけ酒の肴が揃ってしまえば、高知県人が酒豪と言われるのも仕方がないでしょう。
だって、肴が美味しすぎてお酒がどんどんすすんでしまうんですから…。



司牡丹は竹村社長を筆頭にとても前向きに、色んな事に挑戦している蔵元です。
お酒の銘柄も多数あるのでここでは、省かせていただきますのでどうぞ、司牡丹のホームページを一度ご覧になってみてください。

宇宙酒なるものや龍馬の伝言シリーズ、戦国バサララベルなど遊び心のあるものから、都心で人気を集めている、司牡丹の船中八策シリーズというような通好みの物までとてもバラエティーに富んでいる、楽しい蔵元です。


司牡丹ホームページ
http://www.tsukasabotan.co.jp/

木綿屋男山本家

2010年12月21日 | 東北、北海道
北海道のほぼ真ん中にある上川盆地の中心地。札幌に次ぐ北海道、第2の都市旭川。
そこを流れる、石狩川の流域に340年もの昔から酒造りをしている北海道で一番の歴史ある蔵元、銘酒『男山』を醸す男山株式会社があります。

全国各地に『~男山』とつく銘柄を造っている蔵元が23蔵もありますが、こちらは創業当時の屋号を『木綿屋』といったそうで木綿屋男山本家と名乗っています。
お酒のラベルには『北海男山』とも謳っています。


蔵のある旭川市内を流れる石狩川は、北海道中西部を流れて日本海へ注ぐ石狩川水系本流の一級河川。
流域面積、川の長さともに日本国内でも有数の大きな河川です。
その他にも忠別川、美瑛川など130余りの大小の河川や多くの湖が点在していて、大雪山を背景に、豊富な水資源に恵まれた地域です。
もちろんこちらの蔵元も、大雪山の伏流水の恵みを活かし、江戸の時代から良質のお酒造りを続けています。


この地域の地理的な特徴がもう一つ、なんと!!富士山頂の気温よりも低い氷点下41.0度という記録があるそうです。
その反面、もともと内陸性の気候で季節の寒暖差がとても大きいのに加えて、近年では地球温暖化の影響も少なからずあるでしょう、夏は意外に暑いのです。
という気候に恵まれていることで、米作をする道央水田地帯が年々広がってきています。
しかも、お米の質がどんどん良くなってきているのです。

ななつぼし、ほしのゆめ、きらら397など東北の優良米に勝るとも劣らない、北海道産の良質ブランド米生産地として最近は知られるようになってきました。
ということは、水はもともと良い、夏は暑くて農作物がどんどん美味しくなる。
冬は寒くて、日本酒造りに最適となれば、今後ますます北海道が熱い!?
ということでしょうか?
とりあえず、お酒好きとしては押さえておきたいところです。


お酒だけではなく、やはり食も重要。
この地域の農作物では近年、都心のデパ地下や産直のインターネットショップなどでも大人気で、私自身も大好きなとっても美味しいジャガイモやとうもろこしがあります。

キタアカリ、インカのめざめ、味来、ピュアホワイトなどなど、おなじみの食材の中でも特に素材そのものの味の良いブランド農作物が数多く作られています。
他にも、皮を剥かずに食べられる、やわらかくて甘~いホワイトアスパラや幻の山菜と言われる独特の旨みの行者にんにくなど美味しい野菜が目白押しです。



そして、旭川では昔から養豚業がとても盛んで、その『豚』を使ったものが旭川名物として歴史的に生まれています。

塩ホルモンや、豚トロといった焼き肉店を中心とした名物や、その廃材となる豚の骨を活用した旭川ラーメンなどは有名です。

羊を使った焼き肉料理、ジンギスカンは北海道名物で北海道内はもちろん、全国各地でも食べられる『元・郷土料理』といったところでしょうか?
もちろん、発祥の地北海道で食べるジンギスカンの「羊肉」の旨さは私が知っている限りでは別格!!です。


又、旭川は内陸地にありますが日本海・太平洋・オホーツク海にともに比較的近く、昔から道内の流通の拠点(だから男山は江戸時代から続いている造り酒屋なんでしょうね)であったために新鮮な海産物を数多く手に入れることができる街でもあるのです。
なんと、小樽市・函館市・札幌市等の海に近い代表的な都市よりも人口一人当たりの寿司店の数が多い場所なのだそうです。これは、意外ですよね。


海産物の豊かな北海道の中でも特に、新鮮で美味しい海産物が豊富に集まる旭川。
旨みの詰まった味の濃い農作物。豚や羊の肉料理。
旭川に暮らす人たちは、なんと、贅沢な日々の食生活を送っているのでしょうか。
都心ではこんな贅沢な【素材】はなかなか口にすることができません。
うらやましい限りです。


そんな、旭川の代表的なお酒は、軽やかな味わいのキレの良い酒が特徴。
『食』を楽しむ、引き立たせるお酒。
が育まれているようです。

一風変わったところで、『復古酒』は、昔ながらの製法を再現した極甘口のお酒。
しかし、貴醸酒や全麹仕込みの濃厚な甘みとはまた違った味わい。
嫌みのない、軽やかな甘みの古くて新しい味わいなので、食と合わせることができます。



【商品紹介】

男山 純米大吟醸 山田錦38% 
男山 歌麿乃名取酒 特別純米 美山錦 55%
男山 国芳乃名取酒 特別純米 美山錦55%
男山 純米『木綿屋』 美山錦55%
御免酒 特別純米原酒 吟の精60%
特醸男山 特別純米
男山 生もと純米 キヨニシキ60%
男山 寒酒 特別本醸造
男山 秘造り
男山 生もと本醸造 吟ぎんが60%
男山『 復古酒 』純米原酒 トヨニシキ60%



『男山』ホームページ
http://www.otokoyama.com/index2.html

車多酒造

2010年06月08日 | 北陸、甲信越
「天狗舞」でおなじみの車多酒造があるのは、石川県白山市坊丸町。

県内最大の一級河川、手取川が日本海に注ぐ下流地域にあたります。
この手取川流域には、「高砂」「手取川」「菊姫」「萬歳楽」といった石川県を代表する名酒蔵が点在している地域でもあります。

加賀の菊酒といわれ何百年もの昔から、特別なお酒として珍重されてきたこれらの酒は、夏の間も山頂には雪が残る霊峰白山の雪解け水を集めて流れる手取川の伏流水とその土地で育つお米があるからこそ作られます。
まさに自然の恵み、地の酒です。

そして、「天狗舞」では一般的な酒蔵で行われている速醸仕込は行わず、その数倍も手間暇がかかる山廃仕込で今も昔も変わらず仕込まれています。
もう一つの特徴として、「天狗舞」のお酒は透明ではなく黄金に色づいているのがはっきり分かるほどのお酒の色をしています。
それは、活性炭濾過(これをやると、色も味もスッキリ、透明感のあるお酒になります)を極力しない、とことん「自然のまま」を大事に造られているのがこの「天狗舞」なのです。



戦国の時代から加賀100万石といわれる大国の城下町、金沢の中心地にも近く、この地で独自に発展してきた文化と古都、京都などから入ってきた文化が融合し、九谷焼や加賀友禅を初めとする数々の伝統工芸や和菓子の文化など、さらに個性的な文化へと発展してきた地域。
共通しているのは、美しさ。だと思いませんか?
美を追求するのが、この地域の特性なのでしょうか?

日本を代表する有名な焼き物、九谷焼はその鮮やかな色合いと、芸術的な絵付けの技に魅了されます。
こんな、艶やかで豪華な酒器で飲む菊酒はまた、格別な味わいでしょう。


そして、近年ではフードピア金沢という金沢一帯の大々的な食の祭りが1ヶ月間にもわたって行われるほどの美食の町。

手取川の恵みを受けた金沢平野では、打木赤皮甘栗かぼちゃ、源助だいこん、さつまいも(五郎島金時)、二塚からしな、せり、加賀太きゅうり、加賀つるまめ、ヘタ紫なすなどなど…
伝統的な加賀野菜が育てられ、
甘エビ、ズワイガニ、カレイ、スルメイカなど季節ごとに新鮮で美味しい日本海の恵みは金沢港に水揚げされます。


更に、石川の郷土料理の特徴と言えるのが、日本でも有数の「発酵食品文化」を持っているということでしょう。
「世界でも類を見ない奇跡の食品」と言われる、河豚の卵巣の糠漬けがその代表でしょう。

青酸カリのなんと!!!!850倍の毒性があるといわれるフグの毒をたっぷり含んだフグの卵巣の糠漬けです。

普通に食べると、フグ1匹で10人以上の人が死んでしまう程のやっかいな毒をもった物が、安全に食べられ、お酒がすすむ美味しい珍味に変身してしまうという考えられない食品。

なぜ?フグの毒が劇的に減少するのか?
(まったく0にはならないらしいですが、とりあえず安全なレベルまでは濃度が低くなるらしい)科学の発達した現在でもこのなぞは未だに完全な説明が出来ないそうです。

まさに、奇跡の発酵食品なのです。
そんな、代表作の「河豚の卵巣の糠漬け」のほかにも石川には多くの発酵食品があります、
「かぶらずし」や「大根ずし」「ひねずし」などは、魚と野菜とご飯で造ったなれずしのバリエーションになるでしょうか。
魚は川魚、海水魚、様々なものが利用されています。

「こんか漬け」は、魚の糠漬け。
先に書いた河豚の糠漬けもそうですが、いわし、ニシン、サバなどいろんな魚で造られています。

日本3大珍味として数えられる「海鼠腸(このわた)」はナマコの腸の塩辛ですが、石川では他県には類を見ない程の数多くの魚介を使用した塩辛が造られています。

「いしる」とか「いしり」とか言われる、クセはあるけどクセになる魚醤もあり、発酵調味料も多く造られています。
とにかく飲んだり、食べたりが大好きな私のような人間には、なんとも羨ましくもあり魅力的な地域です。


同時に、改めて(生活の知恵と軽く言ってしまえないような…死と食中毒の危険をものともせず日本の食の文化を築いてきた)祖先の勇気と発想力と実行力に感謝、感激、脱帽!!!!
食習慣や食の知識そのものは海外から入ってきたものが多い日本ですが、それを元に独自の文化を発展させるのが得意な日本。
商、工業の世界でもそうですよね。

塩漬け、糠漬け、発酵。
その、控え目であるけれども奥の深さがホントに、日本の食文化は凄い、サイコー!!!!
日本食に続き、日本酒も今、世界での評価をどんどん高めてますが、その繊細な感性は将来、さらに世界を魅了することでしょう。



商品案内

天狗舞 金沢酵母仕込大吟醸  原料米/特A地区山田錦100%使用
天狗舞 有歓伯(ゆうかんぱく)  原料米/特A地区山田錦100%使用
天狗舞 山廃純米吟醸  原料米/特A地区山田錦100%使用
天狗舞 吟こうぶり  原料米/特A地区山田錦100%使用
天狗舞 古古酒純米大吟醸  原料米/特A地区山田錦100%使用
天狗舞 旨吟(うまぎん)  原料米/特A地区山田錦100%使用
天狗舞 石蔵仕込み 純米大吟醸  原料米/特A地区山田錦100%使用
天狗舞 石蔵山廃仕込純米酒  原料米/松任五百万石100%使用 (全量有機肥料使用)
天狗舞 石蔵仕込み 山廃純米吟醸  原料米:特A地区山田錦100%使用
天狗舞 山廃仕込純米酒  原料米/五百万石等の酒造好適米100%使用
天狗舞 吟醸仕込純米酒 文政六年  原料米/五百万石等の酒造好適米100%使用
天狗舞 純米酒 柔(やわら)  原料米/五百万石等の酒造好適米100%使用
天狗舞 純米酒 旨醇(うまじゅん)  原料米/五百万石等の酒造好適米100%使用
天狗舞 あげ潮 特別本醸造  原料米/五百万石等の酒造好適米100%使用
天狗舞 天(たか) 本醸造  原料米/五百万石、他

粕取り焼酎
次郎冠者 じろうかじゃ  原材料/吟醸清酒粕(全量自社製造)

リキュール
天使のみつ  原材料/アカシア蜂蜜・米こうじ・粉末ローヤルゼリー
天狗舞 梅酒  原材料/梅・醸造アルコール・果糖・粕取り焼酎
天狗舞 梅酒 黄金梅割  原材料/梅・醸造アルコール・果糖・粕取り焼酎



天狗舞ホームページ
http://www.tengumai.co.jp/

山清酒造(さんせいしゅぞう)

2010年04月21日 | 北陸、甲信越
「日本の屋根」と呼ばれ、飛騨山脈(北アルプス)、木曽山脈(中央アルプス)、赤石山脈(南アルプス)の山々が連なり、急峻で複雑な地形の広大な面積を持つ長野県。

当然、これらの山々は豊かな水資源をもたらし、豊かな農作物ももたらします。
古くからこの地に、日本酒や味噌の醸造が広く発達してきたのも当然でしょうか?


この長野県の真ん中よりやや北よりの所、四阿屋山(あずまやさん)、岩殿山(いわとのさん)、冠着山(かむりきやま)など多くの山岳の合間を縫って流れる東条川、安坂川、麻績川などこれまた多くの川が形成した河岸段丘や緩やかな傾斜地に集落が散在しています。
そんな山間の集落、東筑摩郡筑北村にぽつんと佇んでいるのは、300年以上にもなる伝統のある酒蔵「山清酒造」です。


「山清酒造」で醸されるお酒は、創業以来この地で信州善光寺参りに行き交う人々の旅の疲れを慰め、愛され続けてきたのです。


「山清酒造」のお酒は、酒造好適米の美山錦を丁寧に磨き、山峡を流れる麻績川(おみかわ)の伏流水で仕込み、ゆっくりと低温醸造で発酵させ、熟練の杜氏の手づくりで醸されます。
五味のまろやかさとさわやかな吟醸香が特徴のお酒。


赤松林の多い村内は、マツタケの宝庫で、香りも味も絶品のマツタケが、あちこちで収穫されます。
マツタケ料理は、村内温泉施設の名物にもなっていて、マツタケ料理のお供はもちろん山清酒造の吟醸酒。で、幸せ~な気分に浸れます。


この辺は、交通が整備されるまでの長い間、やはり山間地とあって山の幸が豊富で農作物が日常の食の中心となってきました。
季節ごとにとれる山菜や、畑では信州地方で古くから親しまれている特色のある伝統野菜も数多く栽培されています。
また、台地では涼しい気候に適した、良質の高原野菜も多く栽培されています。

信州の伝統野菜は今では、全国的に有名になった野沢菜をはじめ、稲核菜、羽広菜、松本一本ねぎ、ひしの南蛮、小布施丸なす、上野大根、清内路蕪、王滝蕪、安曇野わさび、御牧いちご等などとても多くの品種が作られています。

これらの伝統野菜を特に、お漬物等の保存食として利用してきた内陸部ならではの食文化を持っています。
その、食文化と切っても切れないのが「山清酒造」のお酒。300年もの長い間愛され続けてきた所以でしょう。


長野県の多くの地域では、急峻な地形や寒冷な気候ゆえにお米の代わりに手に入りやすいソバやコムギを原料とした食品が古くから食べられていたンですね、『おやき』はその一つで代表的な郷土料理です。
小麦粉や蕎麦粉を錬って作った皮で具を包んで焼いた中華まん風な食べ物。
やはり、その中の具材は山菜や野菜のお惣菜が中心です。

おそらく、その『野菜食』のおかげでしょうか?
長野県はあの沖縄より長生きな方が多い、日本一の長寿県だそうですよ…

大切な蛋白源としては内陸部の食文化として特徴的な、いなごや、蜂の子、ざざむし、ゲンゴロウなどの昆虫を佃煮として食べる地域も点在します。


商品案内

山崎忠衛門 大吟醸
山清 大吟醸
山清 純米吟醸
山清 特別純米 忠右衛門
山清 特別純米酒
山清 純米酒 米のしずく
山清 純米酒
山清 吟醸酒
山清 特別本醸造
山清 しぼったそのまま一番酒
朝しぼり六ヶ月氷温貯蔵
山清 信州の地酒
山清の原酒
山清 上撰
山清 辛口
山清 名水仕込

山清 弐拾年古酒 大吟醸

本格焼酎
麦焼酎 男の詩 ロゼ
麦焼酎 男の詩 ゴールド 長期熟成
蕎麦焼酎 男の詩 グリーン
蕎麦焼酎 男の詩 シルバー 長期熟成


山清酒造ホームページ
http://www.sansei-syuzo.co.jp/

室町酒造

2010年01月28日 | 中国
岡山県赤磐市西中、岡山県三大河川の一つ旭川の伏流水が湧き出す自然豊かなこの地に蔵を構えるのは室町酒造。

南は岡山市のベッドタウンになっていますが、廻りは殆ど小高い山々と田園に囲まれた土地で、ももや葡萄、梨などの果樹栽培が盛んな地です。
そして、赤磐といえば日本酒好きなら多くの方はご存知でしょう、最高品質の「雄町米」の産地であります。

「雄町米」は、酒米として広く知られている山田錦や五百万石などの親に当たる酒米で、とても貴重なお米なのです。
なんと、現在流通している酒造好適米といわれている酒米の70%近くはこの「雄町米」の系統を引き継いでいるといわれています。

雄町米は明治の末から大正・昭和にかけて酒造好適米として全国に供給されていて、大粒で心白が大きく軟質で、昭和の初期ごろには品評会で上位入賞するには雄町米で醸した吟醸酒でなければ不可能とまで言われていたほど別格の酒米だったのです。

ところが、丈が1.8mにもなり他の品種に比べて台風が来ると倒れやすく弱かったことや、農作業の機械化にも適合しませんでした。また、化学肥料を嫌うために病虫害にもとても弱かったこと、そして当時の社会情勢など様々な理由で栽培に非常に手間がかかり、育てるのが難しい雄町米は次第に生産量が減ってしまい「幻の酒米」とまで言われるようになってしまったのです。


日本の高度経済成長が終焉を迎えつつあり、お酒の世界では大手メーカーの大量消費型の日本酒から全国各地の地酒が次第に注目を集めるようになる頃、当時28歳という若き現蔵元 花房満氏は、いかにして消費者に喜ばれるお酒を造るか?
という問いの答えを求め、全国の美味しいといわれる酒蔵を片っ端から周ったそうです。
そして、5年以上の歳月を費やした末に辿り着いた答え、それは「地酒は地元の米、地元の水を使って造るからこその土地でしかできない唯一無二の個性が生れる」ということ。

その信念のもと、岡山市瀬戸町(旧赤磐郡瀬戸町)でこつこつと雄町米の契約栽培農家を増やし、最良の雄町米造りをする為に研究に研究を重ね。
その甲斐あってやっと最高の雄町米が確保できるようにまでなったのです。
そして、2000年の初出品以来10年連続のモンドセレクション金賞以上の受賞という輝かしい栄光を掴み、今もまださらに上を目指して進化し続けている酒蔵です。


そして、この蔵のもう一つのこだわりである「雄町の冷泉」は、この地にこんこんと湧き出す旭川の伏流水です。
日本の名水百選にも選ばれていて味は深みのある、やわらかい口あたりの軟水。
仕込の時期にはタンクを積んだトラックで1日に何回もこの水を求め、水源まで汲みに行っているそうです。

こんな、地道な努力を積み重ね今まさに、この地でしか造ることができない唯一無二の地酒となった赤磐の「櫻室町」を醸す酒蔵なのです。


商品紹介

櫻室町 極大吟醸 室町時代
櫻室町 純米大吟醸 ゴールド雄町米の里
雄町吟泉の里 純米大吟醸
櫻室町 大吟醸 備前幻
櫻室町 純米吟醸 備前幻
櫻室町 本醸造 備前幻
櫻室町 契約栽培米 瀬戸雄町
櫻室町 特別純米 雄町米
櫻室町 雄町米 吟醸生酒
櫻室町 純米酒 お通武蔵
純米自然酒 我がまま 美食家
櫻室町 こだわり美燗酒

米焼酎 
櫻室町 本格米焼酎 ぼっけぇ武蔵  原料:米・米麹・酒粕
櫻室町 3年熟成樫樽貯蔵 米焼酎  原料:米・米麹/樫樽3年熟成
吟香室町  原料:米・米麹・大吟醸酒粕

果実酒
日本酒で漬けた 梅酒  原料:日本酒・赤磐産青梅
黄金色に輝く梅酒  原料:原酒・赤磐産古城梅
清水白桃酒  原料:醸造アルコール・赤磐産清水白桃・氷砂糖・クエン酸・ビタミンC
甘熟とろける清水白桃酒  原料:醸造アルコール・赤磐産清水白桃
ぎゅっと手搾りゆず酒   原料:純米酒・高知県産ゆずの手搾り果汁
はじける甘さピオーネ酒  原料:醸造アルコール・岡山産ニューピオーネ
とろとろ蜂蜜しょうが酒  原料:純米酒・高知県産生姜
ピリッと唐辛子梅酒  原料:日本酒・赤磐産古城梅・鏡野町産姫とうがらし


室町酒造ホームページ
http://www.sakuramuromachi.com/