あやめの里便り

茨城の演劇、高校演劇情報。茨城県と潮来市近辺の話題。

加藤洲

2006-06-16 02:22:50 | 水郷潮来(近辺)の見所・話題

地元でありながら、観光地へはなかなか足が向かないもの。
月曜日のことですが、義母を迎えに行った時に思い立って一緒に「舟」に乗って来ました。
前川菖蒲園では「ろ舟遊覧」ですが、利根川の舟乗り場からモーター船。

女船頭さんというけれど、「おばあちゃん」と呼ばれるくらいの年のおばちゃん達(やけに元気)が「乗って乗って!」と慌しい(笑)。
初めて目にする観光客の方は、ずいぶんと面食らうことでしょう


「加藤洲へ行くよ」と言われても、いったいどの辺りへ行くやら良く判らないまま切符を買う。
一番遠くまで行くコース=70分で1,350円(税込み)
一艘貸切にすると、6,500円だそうです。

舟に乗り込む前に、記念写真を撮ります。
(きっと帰りには「どうですか」と言われるんだろうけど)

お客さんは7人。
小さな窓が戸口になっていて、乗り込むとまず靴を脱いで座布団に座ります。
うーん、70分正座か。
屋根がついていて、雨除けにビニールが掛かっています。

出発すると、まず利根川を横断しますが、モーター舟だけに猛スピードです。いや、駄洒落じゃなく。それとも、そう感じるだけかしらん?
水上スポーツを楽しむ舟も通るので、思ったより揺れてびっくりしたり。

さて、向こう岸に着くと、何やら菖蒲の絵が描かれた青いトビラが!
利根川と加藤洲の水路の水面の高さが違うため付けられた水門です。(名前が判りました。「水閘門(すいこうもん)」だそうです)
規模はものすごく違いますが、パナマ運河でもつけられている方式だそうですよ。
門は二箇所つけられていて、両方を閉めて向かう方向の水面にあわせて水量を調節します。舟はその間で待機をしているのです。
今は加藤洲に向かっているので、5~60センチくらい水面を下げます。
その間約5分くらいのものですが、相乗りしたお年寄りは興味しんしんで舳先にまで行って覗き込んでいました。

いよいよ開いて細い水路を進みます。
両岸にはすぐ民家があるので、ここではモーターを切って棹で舟を操ります。
「若い子では出来ないよ」という船頭さん。
平日だというのに行く舟と帰る舟で込み合い、狭い水路を巧みにすれ違います。
岸にはお店の跡が。少し前ならここでおだんごとか売っていたんだろうなぁ。
ちょっと惜しい。
頭上には木の橋があるのですが、これが「十二橋」の地名の元となったようです。
今では使われないというのですが、今でも子供や犬やら猫が冒険しているんじゃないかな?そんなかわいらしい橋です。

民家の辺りを過ぎると、途端に川幅が広がります。
昔は細い水路が道代わり、舟が自動車代わりだったようですが、今では水路も埋め立てられ、写真でしかそんな風景は見られなくなってしまいました。
そうして使われなくなった舟が岸に何艘も集められ、菖蒲が植えられていて、時代の流れを感じさせます。

川幅は更に広がって「与田浦」に。
突き当たりは「佐原水生植物園」です。外国の種類の菖蒲も植えられて綺麗に整備されているので、さすがに賑わっていますね。旗を持ったガイドさんに先導されたツアーの御一行サマが見えました。

そんな様子を横目にまた水路に。
ここは平成12年に造られた新しい水路で、両岸には桜や紫陽花、菖蒲が植えられています。その他は民家もなく、空が見えるばかり。
ここで船頭さんが「潮来花嫁さん」を歌ってくれましたが、風景と相まってしばし聞き惚れました。

そうこうしている中にまた水門に。
来た時と同じようにしばし待ちます。
利根川に出ると潮来の街並。水上から見るのは初めてですが、また表情が違って見えます。菖蒲も良いけれど「春先の桜のころはきっと素敵だろう」と思うほど、結構桜の木が目立ちます。

さあ、ご苦労サマでした。
気が付くと足がちょっと辛い(笑)乗り込んだお客さん達も急いで降りると体を伸ばします。70分はさすがに乗り応えがありましたね!

そこへ乗り込んだ時に撮った写真を持ったお姉さんが。(1,000円だそうです)
良く取れているし、楽しかったので買う事に。

そのまま帰りは菖蒲園を見て行ったのですが、5分咲という具合。それでも綺麗でしたよ。

今年の母の日は欲しい物が無いというので、「じゃあ何かあったら言ってね」という事で何もしなかったので、ちょっとした義母孝行にはなったかな。





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