過労死防止基本法制定を求める署名にご協力ください!

大切な人を働きすぎから守るための法律をつくるために署名を呼び掛けています。

【事例紹介】2008年 大手居酒屋チェーン「和民」での過労自死事件を紹介します。

2012-02-22 21:50:20 | 事例紹介
 過労死を出してなお変わらない労務管理

 2008年6月、大手居酒屋チェーン「和民」で働いていた26歳の女性社員、森美菜さんが入社してわずか2ヵ月で自殺した痛ましい事件がありました。過労の末の自殺でした。

 「体が痛いです。体が辛いです。気持ちが沈みます。早く動けません。どうか助けて下さい。誰か助けて下さい」――亡くなる1ヵ月前に森さんが手帳に書いた日記には、すでに心身の限界に達していた森さんの悲痛な声が残されていました。

 最長で連続7日間の深夜勤務を含む長時間労働や、連日午前4〜6時まで調理業務などに就いたほか、休日も午前7時からの早朝研修会やボランティア活動、リポート執筆が課されたりと、森さんの労働には過酷きわまる実態がありました。5月中旬の時点で1ヵ月の時間外労働が約140時間に上り、森さんはそのときすでに抑うつ状態に陥っていました。

 遺族は「長時間の深夜勤務や、残業が続いたことが原因だった」などとして労災の認定を申請しましたが、平成21年に横須賀労働基準監督署は仕事が原因とは認めず、遺族が神奈川労働局に審査を求めていました。

 神奈川労働局の審査官は、「残業が1か月あたり100時間を超え、朝5時までの勤務が1週間続くなどしていた。休日や休憩時間も十分に取れる状況ではなかったうえ、不慣れな調理業務の担当となり、強い心理的負担を受けたことが主な原因となった」として、今年2月14日にようやく労災認定されました。

 労災認定を受けて、父親の森豪さん(63)は、「娘が自殺に追い込まれたのは、会社に責任があったと認めてくれたことに感謝したい。これをきっかけに従業員を大切にする会社に生まれ変わってほしい」と話していました。

 一方、労災認定を受けて、ワタミ株式会社取締役会長の渡邉美樹(52)氏はツイッター上で、
「労災認定の件、大変残念です。四年前のこと 昨日のことのように覚えています。彼女の精神的、肉体的負担を仲間皆で減らそうとしていました。労務管理できていなかったとの認識は、ありません。ただ、彼女の死に対しては、限りなく残念に思っています。会社の存在目的の第一は、社員の幸せだからです」
とコメントしています。

 また、ワタミの広報グループは、
「本日、一部報道におきまして当社グループが運営する店舗に勤務していた元社員につき労災と認定されたとの報道がありましたが、報道されている勤務状況について当社の認識と異なっておりますので、今回の決定は遺憾であります。」
とのみコメントし、労災認定が遺憾であるとする一方で、ワタミには一人の社員を死に追いやったことへの反省は一切見られません。

 これに対し、ツイッター上では相当な数の怒りの声が上がっています。後ほどブログでも紹介したいと思います。

 まことに残念ながら、会長が月100時間から140時間ほどの残業があってなお労務管理できていたと堂々と語れるのが現状です。この労災認定だけでは娘を亡くした両親の願いも虚しく、過労死を出さないような労務管理をする会社にはなりそうもありません。

 こうした怒りの声に対して一方、「外食産業ならこのくらいの残業は当たり前」、「それ以上働き続けている人もいるんだから甘えるな」などという意見も見られます。逆に言えば、これほどの長時間労働や過重ノルマは一般化しているようです。外食産業での社員募集では店長候補や独立オーナー候補しかないことが多く、「店長候補なんだから」と過労に追い立てられてしまうことが少なくありません。これは決して「和民」だけの問題ではないのです。

 この事件は「和民」という特別ブラックな企業での特殊な出来事というよりは、外食業界全体にわたる過労死と隣り合わせの労務管理が過労死という形で爆発し、表に現れた事件なのではないでしょうか?そこでは過労死が出ていようとも労務管理に問題はないと言えるほど、異常な感覚がまかり通っており、まだまだ表に出ないで埋もれている過労死予備軍や過労死があると考えられます。この現状を解決するために、私たちが過労死防止基本法で求めている、「過労死があってはならないことを、国が宣言すること」「過労死をなくすための、国・自治体・事業主の責務を明確にすること」「国は、過労死に関する調査・研究を行うとともに、総合的な対策を行うこと」を実現することが一刻も早く望まれます。
(同志社大学政策学部2回生)



(参考ソース)NHKオンライン http://www.nhk.or.jp/shutoken/lnews/1003166661.html
       47ニュース http://www.47news.jp/CN/201202/CN2012022101001979.html
       読売オンライン http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120221-OYT1T00984.htm
       毎日.jp http://mainichi.jp/select/wadai/news/20120222k0000m040081000c.html
       朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/national/update/0221/TKY201202210654.html



***「過労死防止基本法」制定実行委員会が求めていること***********************

  「過労死」が国際語「karoshi]となってから20年以上が過ぎました。
  しかし、過労死はなくなるどころか、過労死・過労自殺(自死)寸前となりながらも
  働き続けざるを得ない人々が大勢います。

  厳しい企業間競争と世界的な不景気の中、「過労死・過労自殺」をなくすためには、
  個人や家族、個別企業の努力では限界があります。
  そこで、私たちは、下記のような内容の過労死をなくすための法律(過労死防止基本法)の
  制定を求める運動に取り組むことにしました。

  1 過労死はあってはならないことを、国が宣言すること
  2 過労死をなくすための、国・自治体・事業主の責務を明確にすること
  3 国は、過労死に関する調査・研究を行うとともに、総合的な対策を行うこと

署名へのご協力のお願い
私たちは「過労死防止基本法」の法制化を目指して、「100万人署名」に取り組んでいます。
署名用紙≫(ココをクリックお願いします)をダウンロードしていただき、必要事項をご記入いただいた上で、東京事務所もしくは大阪事務所まで郵送をお願いしたいと思います。

まずは過労死のことや過労死防止基本法を多くの人に知っていただきたいので、ツイッターでつぶやくなどして広めてもらえると助かります。記事の一番下についているボタンからも気軽にツイートできますので、ぜひともご協力お願い致します!
 

連絡先】 ストップ!過労死 過労死防止基本法制定実行委員会準備会
HP:http://www.stopkaroshi.net/
twitter:@stopkaroshi ブログの更新のお知らせや過労死についての情報をお届けしています。ぜひフォローしてください!

◆東京事務所(本部)
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東京都中央区新川1丁目11-6 中原ビル2階
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FAX:06-6636-9364

ジャンル:
社会
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