イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

モーカム湾に突き出した、岩ゴロゴロの突堤、かわいいカフェと釣りの名所

2017年10月30日 09時00分00秒 | イングランド北部
昨日の続きです。ランカシャーの、静かな海岸の観光地、モーカム Morecombe



昨日の記事のリンクを貼りました↓↓↓↓ ぜひ見てください!

ランカシャーの小さな海辺の町、昔の賑わいは今いずこ、静かで美しい観光地、モーカム


モーカム観光は単純です。
海岸沿いを散歩する、それだけ。



素晴らしい景観が楽しめます。

眺望を堪能するいちばんのおすすめスポットは、海に突き出した、突堤、ストーン・ジェッティ Stone Jetty

右奥の、海に突き出した部分がジョッティ。



ジェッティの始まりにあるのは有名らしい、ウミウの彫刻。




ボラード(ガードレールがわりの車止め)にも、ウミウ。


ほかにもいろんな海鳥のボラードがありました。

ジェッティというのは突堤のことです。ごつごつ、岩の上に築いてあるので、ストーン・ジェッティ。

観光ウェッブサイトで見つけた写真です。↓


(ドローンで撮ったのでしょうか。上空から、いい構図で撮れていますね)

鳥のイメージにこだわった、アートフルなスペースを作り出そうとしているみたいです。




漁港はありませんが、魚や小エビを、ホテルやレストランに売る小規模な漁業が産業として成り立っているそうです。







傘をささなくても歩ける程度の 細かい霧雨が降ったりやんだりの どんより天気の中、たくさんの漁船が沖を行き来していました。


もともとは、19世紀の半ばに建設された鉄道の線路が敷かれていた、産業用の突堤です。
先端には船着き場があって、貨物フェリーが対岸へ行き来していたそうです。




灯台のある、終着駅の駅舎は今、カフェと公衆便所として使われています。


1852年建造の古い建物です。


背後に見えているのは、モーカムの、海岸沿いの街並み。



おなじく、観光ウェッブサイトで見つけた写真です。↓


実は、地面の「鳥アート」、行った時には気が付きませんでいた!



カフェでコーヒーを飲んで、ケーキを食べました。
19世紀の鉄道の終着駅舎らしいところは 全くない内部・・・明るく、すっきり清潔でした。


ぐるっと海に囲まれた、素晴らしい眺望のカフェです。


Stone Jetty Cafe、おすすめです。お値段もお手頃、この日はガラガラでした。
とてもイギリスらしい ケーキのセレクションに関しては、また後日書くことにします。


ジェッティの先端は十時型になっています。





対岸は、湖水地方 Lakeland の山並み。

先端に向かって右横に張り出した場所では 初老の男性が 釣りをしていました。


ショッピングバッグの中に入っていた魚を見せてもらいました。
20センチぐらいの魚が一匹・・・ホワイティング whiting だそうです。

もう一匹釣れた!
また、ホワイティング。


ホワイティング というのは、日本語で「西洋タラ」だそうです。(辞書を引きました)
よく聞きますが 食べたことはありません。
フィッシュ&チップスでおなじみの おなじくタラの一種、コッド cod と似たような、淡白な味なんじゃないか と思うのですが。

いつもは 30分もいれば 半ダースは 釣れるんだそうです。しかも、もっと大きいのが。
写真を撮る許可をもらったのですが、釣りのおじさん、獲物が小さいことを気にしていました。

ワタを抜いて、BBQ(バーベキュー、炭火の上での網焼き)で食べるんだそうです。おいしそう!

sole (ヒラメの一種) が釣れることもあるそうです。

ジェッティの先端は、知る人ぞ知る、釣りの名所らしいのです。
海岸に戻る途中、釣り竿を担いだ、12歳ぐらいの少年5,6人とすれ違いました。

平日でしたが、全国一斉、一週間の「ハーフ・ターム・ホリデー(学期半ば休暇)」中です。

今回見かけたのは、軽装備でフラっとやって来た感じの 地元の人ばかりみたいでした。
「お母さん、晩のおかずにタラのフライはどう? 僕 ちょっと釣ってくるよ〜」なんて、いいですね。


RNLI ( Royal National Lifeboat Institute 王立救命艇協会 )の ホバ―クラフト・ステーション。



ボランティアのおじいさんが店番する、観光案内所を兼ねた 小さな売店が併設されていました。
売上金は 海難救助の基金にまわされます。

RNLI の救助基地 はイギリス各地の海岸にあります。
観光地にあるRNLI 基地には 慈善ショップが併設されていて、オリジナルの海洋、海浜テーマのお土産を販売しています。
うちの夫は熱心なサポーターで、通りがかると小銭を寄付して、必ず何か買っていきます。

日本の海辺の町で売られているような つくだ煮の真空パックみたいな小魚が売られていました。地元の名産?
・・・よく見たら、釣り用のエサでした~。
生きたミミズと釣り糸も、砂遊び用のスコップとバケツ、サンド・モールド(湿った砂が お城の形に抜ける型)と一緒に売られていました。

息子2人に買った、お土産・・・


カモメのうんこと パフィンのうんこ。
どちらもチョコレートの粒です。
ウケました・・・お土産におすすめです。
モーカムには パフィンはいないと思います・・・ウミウも見ませんでしたが。


「!危険、岩の上にのるな」という控えめな警告板がたてられています。


でも、柵があるわけでなし、のろうと思ったらのれますし、深い海のふち ぎりぎりまで行って 腰を下ろしても、釣りをしても、日光浴をしても、記念写真を撮っても何をしても とめる人はいないでしょう。(子供がやっていたら、見知らぬ大人でも止めるでしょうけど)

すごく危ないですよ!

これが「自己責任」ということでしょうか・・・?

奥に見えているのが、1932年に建てられた、モーカムの過去の栄光の象徴、アールデコ建築の華、ミッドランド・ホテル Midland Hotel。

この話は、また、次回に。


↓↓↓画像をクリックしてください。はい、ありがとう。




コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ランカシャーの小さな海辺の... | トップ | 静かな海辺の町モーカム、ア... »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
釣り (八幡@やんやーやマクビティーズ)
2017-11-01 02:31:43
砂地での釣りは回遊魚狙いになるでしょうから、日によって釣果に大きな差があるのだろうと思います。
日本の釣り場は、平日でもけっこう人がいるものですが、ここは空いていて釣りやすそうですね。

砂地にタラがいるというのも勉強になりました。
岩礁帯にいるのかと思っていました。


カフェ、ステキですね。ただ、旅行とか行くと見かける、「どうやって経営しているんだろう」という空いているところってありますが、ここもそうなんでしょうか…。
釣りに関して (江里)
2017-11-03 06:03:06
釣りをしてみたいとは思いませんが、釣りをしているのを見るのは好きです。釣れたらですが・・・
砂地、って海の底のことですよね。海の底ってみんな砂地なのでは?あ、岩礁帯っていうごつごつしてそうなところもあるんですね。
whitingは、タラの仲間、と辞書に書いてありますが、日本語訳がのっていません。日本のタラとはちがうみたいですよ。
この釣りのおじさんが狙っていた、soletというのも、私が勝手にカレイ、と決めつけていましたが(スーパーで売っています。高い!)さっき初めて辞書を引きました!!ヨーロッパに生息するヒラメの一種だって書いてあります!ヒラメとカレイの区別は英語でははっきりしないんですがこれは舌ビラメに似てるかも。これも和訳がないみたい・・・日本のヒラメとは違うみたいです。
sole(ヒラメ!)を買ってきて「カレイの煮つけ」を時々作ってました~
本文訂正しなきゃ。
訂正 他 (江里)
2017-11-03 17:37:38
あらら、スペルがまちがってた。soletじゃなく、sole です。カレイ、じゃなくって!ヒラメ。
私たちも「このカフェ、こんなでやっていけるのか」って話してたんですよ。
たぶん夏中、大盛況だったはずです。天気のいい夏休みなど外までズラっとテーブル並べて、学生アルバイトのウエイトレスもいっぱい雇って。たぶん市の所有のこんな場所のカフェ物件、家賃も格安。厳しく審査して選ばれたテナントのはずです。
良心的な値段とサービスを提供して公衆便所の管理もして、定休日とクリスマス以外はどんなに客が少なくても営業する、という条件で貸し出されているはずです。そうでなかったら、秋冬の平日は閉めたいですよね。街の観光にとってなくてはならない施設ですからそうされると困るはず。秋冬の損失は十分夏のシーズン中の儲けでカバーしてるのでは?あるいは家賃半額とか、なんらかの補助もあるのかもしれません。イギリスでは地元ビジネスへの援助がしっかりしています。

コメントを投稿

イングランド北部」カテゴリの最新記事