ジャック・ウェルチ わが経営 上・下
世界を代表する総合メーカー GE社。この巨像にも喩えられた大型企業の会長として軌跡の業績回復を実現した経営者の自叙伝。
この本自体は単なる自伝に留まらず、経営の局面でどのような選択をなぜ行ったか、そしてそれは効果を上げたのか失敗に終わったのかをわかりやすい言葉で記している。
日本でもここ2,3年でV字回復を遂げた企業が行ってきた事業の選択集中等も、おそらくここに書かれてきた考え方を参考にしたのではないかとも思える程、今の日本企業が目指す姿を先取りしていたことが分かる。
ジャック・ウェルチについては名経営者として知られる一方、とにかく多くの従業員の首切りを実施してきたイメージも強い。しかしこの本を読む限りでは、決して無原則的なリストラを行ってきたわけではない。
自社に抱えて強みとなる事業か否か、そうでないばあいは早い段階で内外にその事実を公表する。また社員の評価も分かりやすい形で常に本人にストレートに伝える取り組みをした上で、他企業への身売り、または従業員自身の転進を促すという、(彼流の)フェアーな基準により行われている。その基準はジャックウェルチとの個人的な仲により曲げられているわけではない。
その辺が、情報を小出しにしか出さず、長い間楽観的な見通しを出していたにもかかわらず、ある時期に急に「転進支援」の名目で年齢の高い層から声掛けをしだすあまたの日本企業の「リストラ」との大きな違いが特に印象に残った。
また一つ印象に残る考え方として10%ルールが上げられる。
事業担当部門は自らの担当する「製品」がトップを取っていることをアピールするため、逆に「市場」を狭く捉える傾向が出てくる。そのため、「市場でトップ」といわれる自社製品・事業もあえてそのシェアを10%程度と見なすために市場のセグメントを広く認識させる方法。(たとえば「小型自動車向けのエンジンで1位」であった場合、逆にそれを10%程度のシェアとしてみるには市場を再度「自動車全体」「サービス含む全体」として定義しなおすのである)
これにより、継続的に強い商品・サービスにするための不断の取り組みを即す活動につながるのである。
それ以外にも企業文化に関する考え方(投資銀行買収による失敗も「慢心」と率直に記載している)、幹部教育について、Eビジネスに関する考え方などに関する視点など参考になる記述が多い。
世界を代表する総合メーカー GE社。この巨像にも喩えられた大型企業の会長として軌跡の業績回復を実現した経営者の自叙伝。
この本自体は単なる自伝に留まらず、経営の局面でどのような選択をなぜ行ったか、そしてそれは効果を上げたのか失敗に終わったのかをわかりやすい言葉で記している。
日本でもここ2,3年でV字回復を遂げた企業が行ってきた事業の選択集中等も、おそらくここに書かれてきた考え方を参考にしたのではないかとも思える程、今の日本企業が目指す姿を先取りしていたことが分かる。
ジャック・ウェルチについては名経営者として知られる一方、とにかく多くの従業員の首切りを実施してきたイメージも強い。しかしこの本を読む限りでは、決して無原則的なリストラを行ってきたわけではない。
自社に抱えて強みとなる事業か否か、そうでないばあいは早い段階で内外にその事実を公表する。また社員の評価も分かりやすい形で常に本人にストレートに伝える取り組みをした上で、他企業への身売り、または従業員自身の転進を促すという、(彼流の)フェアーな基準により行われている。その基準はジャックウェルチとの個人的な仲により曲げられているわけではない。
その辺が、情報を小出しにしか出さず、長い間楽観的な見通しを出していたにもかかわらず、ある時期に急に「転進支援」の名目で年齢の高い層から声掛けをしだすあまたの日本企業の「リストラ」との大きな違いが特に印象に残った。
また一つ印象に残る考え方として10%ルールが上げられる。
事業担当部門は自らの担当する「製品」がトップを取っていることをアピールするため、逆に「市場」を狭く捉える傾向が出てくる。そのため、「市場でトップ」といわれる自社製品・事業もあえてそのシェアを10%程度と見なすために市場のセグメントを広く認識させる方法。(たとえば「小型自動車向けのエンジンで1位」であった場合、逆にそれを10%程度のシェアとしてみるには市場を再度「自動車全体」「サービス含む全体」として定義しなおすのである)
これにより、継続的に強い商品・サービスにするための不断の取り組みを即す活動につながるのである。
それ以外にも企業文化に関する考え方(投資銀行買収による失敗も「慢心」と率直に記載している)、幹部教育について、Eビジネスに関する考え方などに関する視点など参考になる記述が多い。









