「医学と芸術展」の図録を写したものなので画像が悪いのですが、展示してあった義足のうちの2種類です。
左は、1920-1930年クリッチレイ社製の木製義足。Brothers Quayの「ファントム・ミュージアム」の最後の場面に出てくるようなオールドファッションな義足。
注目すべきは右側の画像(不鮮明ですが)。クリッチレイ社製から比べるとなんとも安普請な作りの義足です。材質は金属のみ。しかし、これは貴重な歴史的資料ともなる義足です。
第2次世界大戦中、シンガポールで捕虜となったイギリス軍兵士の義足で、物資不足のため墜落した飛行機の部分を使用し、捕虜収容所内で捕虜仲間が右足を失った仲間のために作った、という曰くつきの代物なのです。
陳列台の上に並べてあるのを見ただけではわからない、古びて傷だらけの義足。
こういったモノのひとつひとつに知られざるドラマが刻まれているのだ、と気づき自分の胸の内側に流れている血液の熱さを感じました。
これは「アート」ではないかもしれないです。必要に迫られて作った実用品なのでしょう。しかし、私達に訴えかけるものは、「アート」として芸術家が造った作品より何倍も大きく強いものを持っていると思いました。
左は、1920-1930年クリッチレイ社製の木製義足。Brothers Quayの「ファントム・ミュージアム」の最後の場面に出てくるようなオールドファッションな義足。
注目すべきは右側の画像(不鮮明ですが)。クリッチレイ社製から比べるとなんとも安普請な作りの義足です。材質は金属のみ。しかし、これは貴重な歴史的資料ともなる義足です。
第2次世界大戦中、シンガポールで捕虜となったイギリス軍兵士の義足で、物資不足のため墜落した飛行機の部分を使用し、捕虜収容所内で捕虜仲間が右足を失った仲間のために作った、という曰くつきの代物なのです。
陳列台の上に並べてあるのを見ただけではわからない、古びて傷だらけの義足。
こういったモノのひとつひとつに知られざるドラマが刻まれているのだ、と気づき自分の胸の内側に流れている血液の熱さを感じました。
これは「アート」ではないかもしれないです。必要に迫られて作った実用品なのでしょう。しかし、私達に訴えかけるものは、「アート」として芸術家が造った作品より何倍も大きく強いものを持っていると思いました。