しなの鉄道、新型車両への「ご意見」募集中。

「新型車両に関する意見を聞く」。
それも広く一般から。
今回のような試みは自分が知る限り実行されているようで、実行されていなかったと思う。

「【ご意見をお寄せ下さい】新型車両導入について」(しなの鉄道ホームページ、12/5)

しなの鉄道が「しなのサンライズ号」、「しなのサンセット号」に使用されている169系の置き換えを計画している事は平成16年度～20年度の「中期経営計画」の中で明らかになっている。
計画では「169系12両を5編成10両で更新する」としていた。
その「更新」について他社からの譲受で対応するものと考えていたが、次の理由によって新造車両となった。

○中古車は新車より寿命が短い
○中古車を購入した場合は、改造費用（ワンマン化・寒冷地仕様化）が多額となる
○メンテナンスコストやランニングコストは新型車両の方が遙かに安価

つまる所、「安物買いの銭失い」をするよりは新車で長期的なコスト削減を狙う事を明らかにしたことになる。
これを踏まえた新型車両の基本方針は次のとおり。ここから新型車両の基本的なイメージが読みとれる。

○一編成2両
○シンプルなデザイン
○ワンマン対応

これを見ていると大糸線等で走っているE127系が思いうかぶ。
平成20年度までにこの新型車両で169系を更新する計画になっているが、今後主力車両である115系の更新も視野に入っていると考えるのが自然だろう。

・・・とここまで書いてきて、肝心な事を忘れかけるところだった。
しなの鉄道はどんな「ご意見」を聞きたいのか、それを書いておかなければならない。

・お客様が心地よく利用していただくためのご提案　
・車体や車内の色についてのご提案　
・付けて欲しい設備などについてのご提案　
・新車両導入にあたって取り入れて欲しいサービスなどのご提案　 など

との事。
新型車両が快速列車に使用される事を前提にして考えると、個人的には現行車両と同等のリクライニングシート、トイレは必要だろうと思う。
12月5日から意見の受付を始めており、29日が締め切り。
しなの鉄道を利用していて、新型車両に関心のある方は意見を出してみては如何だろうか。