「鉄道ピクトリアル」のバックナンバー、創刊号から全て出揃う。

古本を買い続けて、もう二十年近くになる。
もうそんなになるのか、と過去を振り返って思う。

主に鉄道関係の本を中心に買い続けてきたが、最近は「鉄道ピクトリアル」を創刊号から揃えるべく、そのバックナンバーを探し続けてきた。
1960年代はいともあっさり揃った。
1950年代は1955年以降の号はさほど苦労せずに集めることができた。

本当に苦労したのは1950年代前半。
特に「鉄道ピクトリアル」が創刊した1951年から1952年辺りの号は果たして手に入るのかと思える位、モノが見つからない。
古いのだから当たり前、そう言われればそれまでだが、見つかっても値段がこちらの希望に合わないといった理由で涙を呑んで見送ることもあった。
去年の年末時点で残る未購入バックナンバーは5冊。

しかし、最近思うのは「探すなり、待ち続けていれば欲しい本は手元にやってくる」ということ。
今回もその言葉をかみしめることになった。

インターネット古書店の通販で50年代初頭の「鉄道ピクトリアル」がまとめて出品されていた。
その中に未購入の5冊も含まれていた。
値段もまぁ、妥協できるかなと思えた。
今から探し続ける手間暇を考えると、多少高くついても買った方が精神的に悪くないかなと考えて、速攻で購入決定。

そして、5冊が我が家にやってきた。
これで「鉄道ピクトリアル」が創刊号から最新号まで全て出揃ったことになる(増刊号含む)。
創刊号が復刻版だったり、正直状態のよろしくない号も中には含まれている。
それでも創刊号から通しで読める態勢が整ったことが精神的に高揚させてくれた。
この後は、状態の良くない号を入れ替えるためにバックナンバー探しをしなければならないが、それは「落ち穂拾い」のような作業になる。

それにしても、鉄道雑誌を創刊号から揃えたのは「鉄道ファン」以来。
だが、手間暇は今回の方が遙かにかかった。
それも楽しみの内だから別段良いのだが、次に何を集めるかはしばらく休んでから考えてみたいと思っている。