[赤羽その子ブログ]声楽家&鍵盤奏者/Sonority音楽教室代表/コール・エポック指揮/カトリック高崎教会オルガニスト

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続♪ロシアと日本コンサート

2017年07月31日 06時17分13秒 | 音楽
前回、私が演奏する
寺原伸夫さんの曲について
解説させていただきました

今回は
レオニード・グルチンさんによる
コンサート全体の解説です

私たちは
本コンサートのプログラムを
できるだけ興味深く
多彩なものにしました。

T. スミルノワ作曲
「日本の水彩」組曲
高崎玲梨 (フルート)
高崎智久 (オボエ)
高 杉 (ヴァイオリン)
レオニード・グルチン (チェロ) 
ユリア・レヴ (チェンバロ)

当日のプログラムの初めには
現代の作曲家である
タチアーナ・スミルノワの
「日本の水彩」を披露します。
5章からなる組曲は
少し珍しい楽器の
組み合わせをしています。
音楽によって日本の水彩は
命を吹き込まれ
その音色は
絶妙に繊細であります。
日本でこの曲が
最初に演奏されたのは、
1980年の東京と
札幌の国際音楽祭でした。

寺原伸夫作曲
「5つの日本の童謡」より
「子守歌」
「月ー美人」
「しゃしゃぶ」
(ロシア語)
赤羽その子 (ソプラノ)

寺原伸夫氏は
1963年〜1971年の間
モスクワ音楽大学で
A.ハチャトゥリャンの元で
作曲を勉強していました。
1964年に寺原氏は
民謡曲の編曲コンクールに
応募し
彼がアレンジを手がけた
「5つの日本の童謡」は
見事に3位に入賞し
1968年にソ連で
出版されました。
興味深いことに
その5つの曲は
ロシア語の詩を元に作られました。

「牧水の歌」より
『白玉の歯にしみとおる』
『ふるさとの尾鈴の山の』
『なつかしき城山の鐘』
(日本語)
赤羽その子 (ソプラノ)

寺原さんと同郷である
宮崎県出身の歌人
若山牧水
1885年生~1928年没
の短歌に作曲した
「牧水の歌」より

①『白玉の歯にしみとおる』
 お酒を題材にした
「白玉(しらたま)の 歯にしみとほる
 秋の夜の 
酒はしづかに 飲むべかりけり」

「たぽたぽと 樽に満ちたる
 酒は鳴る 
さびしき心 うちつれて鳴る」
の2句に作曲した作品

②『ふるさとの尾鈴の山の』
日向の国(=宮崎県)を題材にした
「ふるさとの 尾鈴の山の 
かなしさよ 
秋もかすみの たなびきて居り」

「日向の国 むら立つ山の 
ひと山に 
住む母恋し 秋晴の日や」
の2句に作曲した作品

③『なつかしき城山の鐘』
ふたりの故郷、延岡を題材にした
「なつかしき 城山の鐘 
鳴り出でぬ 
幼かりし日 聞きし如くに」

 「ふるさとに 帰り来たりて
まず聞くは 
かの城山の 時告ぐる鐘」
の2句に作曲した作品です


寺原伸夫作曲
「ポエム」
チェロとピアノのため
1971年
ハチャテゥリャン氏の
作曲クラスで、
寺原氏はチェロ協奏曲を
書き上げました。
その後
ダニイール・シャフランは
その協奏曲の第二部を
独自に
チェロとピアノのために
編集しました。
当曲は
「ポエム」と名付けられ
1982年に日本で
出版されました。
学業を終わらせ
日本に帰国した寺原氏は
ハチャトゥリャン氏の
作曲活動や
「剣の舞」を含む
数々の作品について
本を執筆しました。

A. ハチャトゥリアン作曲
バレエ「ガヤネ」より「剣の舞」
レオニード・グルチン (チェロ)

劇音楽「舞踏会」より ワルツ
ユリア・レヴ、松原聡 (ピアノ連弾)

山田耕筰作曲
「忘れ難きモスクワの夜」
「夜の詩曲」

A. スクリャービン作曲
ピアノ曲 作品 2
松原聡 (ピアノ)

1913年
日本のクラシック音楽の父
とも言われている山田耕筰氏は
モスクワに出向いた際に
スクリャービンの作品を
作曲家本人の生演奏で聴き
魅了されました。
そして、山田氏は
1917年に
二つのピアノのための詩曲を
作曲しました。
すなわち、
「夜の詩曲」と
「忘れ難きモスクワの夜」であり
原本の楽譜には
「スクリャービンを元にした詩曲」と
綴られています。
私たちが
本日のコンサートで
スクリャービンの曲を
披露するのは、
今年でこの偉大の作曲家の
生誕145周年を
祝うためでもあります。

T. スミルノワ作曲
「日本の詩曲より」6曲
ワレンチナ・パンチェンコ (メゾソプラノ)、ユリア・レヴ(ピアノ)
日本の詩人の作品を
元にしたロシア人作曲家の
詩曲を演奏することは
私たちの演奏会では
一種の伝統になってきました。
このように前回までは
イポリトフ=イワノフ
ストラヴィンスキー
タリヴェルディエフや
ショスタコヴィッチの作品が
演奏されました。
本年も伝統に従って
日本では初演となる
T. スミルノワの作品を
お聴きいただきます。
T. スミルノワは
その自伝書の中で
日本という素晴らしい国を
訪れたことはないものの
若い頃から
日本の詩に興味を持ち始めたと
書いています。
「読んだ詩を通しての
日本の文化の理解は
すごく直感的なもので
自分で想像しながら
色々考えた」と
彼女は書いています。

本日のプログラムの最後には
マクシム・クリコフが
編集した
ロシアと日本の歌曲メドレーを
披露します。
更に
日本語に訳され
日本で人気を集めている
ロシアの3つのロマンスも
お聴きいただきます。
M.クリコフ編曲
日本とロシア歌曲 メドレー
「スズラン」
「ともしび」
「長道を」
ワレンチナ・パンチェンコ(メゾソプラノ)
マキシム・クリコフ(バラライカ)
ユリア・レヴ(ピアノ)

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