昨日、急遽蘭子と会う事になった。
蘭子と芒、それに蘭子の新しい友達とマギーの四人で昼食。
これはその直後にマギーを襲った悲劇。
占い大好き、お神籤大好き蘭子を連れて、芒が観音様に行った間、
蘭子の新しい友達とマギーは、石段の下で二人を待っていた。
誰かに左肩を突かれた気がしたので、「はい?」と振り向いた。
マギーの直ぐ後ろには誰もいない。
勿論参拝客やただの通行人はいっぱいいたけど。
反射的に手で肩に触れると、何かの小枝みたいなのがそこに取り付いていた。
枝分かれしてマギーの肩にしっかり食い込んでいるその小枝は、
中心から上へ伸びた部分には、ブツブツした物がある様で、少し生温かかった。
それは風邪に飛ばされて、偶然マギーの頭に降って来た小枝じゃなかった。
「鳩だ」と、蘭子の新しい友達が教えてくれた。
「こら! 無断で人の頭で休むな!」
頭を軽く左右に振ったら、気持ちの悪い羽音を立てて鳩は何処かへ飛び去った。
恐る恐る頭を撫で回してみたけど、鳩は休憩料を糞で払って行かなかった。
それは幸いだったのか、うんが付かなかったんだから、幸いじゃなかったのか?