iPhone5、本体は一括か割賦か

auでもソフトバンクでも、本体代金は割賦でも一括でも最終的に支払う金額は同じです。
月月割とか毎月割で「実質無料」とか「実質860円／月」などの文句でごまかされそうですが、別に実質無料で本体をもらえる訳ではないのです。

ソフトバンクの場合16GBの本体代金は51360円です。
これを２４ヶ月で割れば、月2140円。
この金額を月月割という名前で値引きしたので「実質無料」とうたっているだけです。
要するに一番安い16GBの本体価格分を割引金額にしただけです。
逆に言えば割引金額の２４倍を16GBの本体価格にしたとも言えます。
だからauとソフトバンクで本体価格が違うとも言えます。

ソフトバンクiPhone5　64GBの場合、本体代金が72000円。
これから51360円（2140円×２４ヶ月）を引いて２４で割る（月当たりにする）と860円、これが64GBの月当たりの本体代金になるわけです。

月860円で64GBが買えるなら、860円×２４ヶ月＝20640円で本体が買えそうな気がしますが、そうはならない。
要するに月月割というのが分かりにくくしているのです。
auも同じ理屈です。

わけわからん。

それはともかく、iPhone5の記事を見ていると圧倒的に「本体代金は割賦」で計算した月額のものが多いようです。
では、どちらが得かというと、本体分の支払い総額は全く同じですから、どっちでも同じです。

あえて違いを探すと・・・
（以下、金額はソフトバンクiPhone5　64GBの場合）

一括の場合、ヨドバシやビッグなどで買うとポイントが付く場合があるのは大きなメリットです。
ただ発売直後は付くかどうか不明、また付いたとしても５％程度です。
まあ５％でも3600円、結構大きいですね。

ただし、以前のケースでは量販店で買ったらよけいなオプションを付けないと売れないと言われたなどの噂も聞きましたから、その辺りは要注意です。
また、iPhone4sの場合は、予約前日にヨドバシに問い合わせたけどポイントが付くかどうか未定と回答されました。
発売直後に欲しい場合はポイントなしのリスクも考えた方がいいです。
でも、発売後しばらくして落ち着いてから買うのなら、一括で量販店が一番得です。
（ポイントはキャリアでも付く場合があるけど、一括で付くポイントが多いのか割賦でも最終的には同じか、不勉強で分かりません）


一括のもう一つのメリットは、月額が安くなることです。
（見た目だけで、総額は変わらない。先に払うか分割で払うかの違いだけ。）

ソフトバンクiPhone5　64GBの場合、月に3000円安くなります。
利用料金表（こちら）を見ると「実質負担860円／月」とあるので860円しか安くならない気がしますが、そうではありません。
割賦の場合、本体分は月額3000円、そこから月月割りの2140円が引かれているから860円と表記しているだけで、実質的には月3000円、２４回で合計72000円です。

ああややこしい。

一括の最後のメリットは、これは性格の問題ですが、支払いを先延ばししたくない人にとってはスッキリする点です。
途中でなくしたり壊したりしたときでも２４ヶ月目が来るまでは本体代金の3000円は払い続けないといけません。
途中で解約すれば通信料など（ホワイトプラントやパケット定額の分）は支払う必要は無くなりますが、本体の残債は残ります。


では、次は分割のメリットです。

なんといっても５万から７万といったまとまったお金が一気になくなるのが避けられます。
貯金が少ない人にはオススメです。
また、一括で支払う分を貯金しておけば利子がついて、その分は得する計算にはなります。
でも数万円を２年預けたところで500円に満たないけど。

本体代金が月額に含まれるのも人によってはメリットになるでしょう。
本体代金は自分の小遣いで買え、と奥さんから言われている場合などは、うまくごまかして割賦にしてしまえば小遣いは減りません。
親が携帯代を支払う場合、一括だと「たかが携帯に７万も」などと怒られそうですが、それを隠して通信料等で月額７千円ほどだと言ってごまかせます。
実はこれが割賦の一番のメリットだったりして。
あと経費で落としている人も、一括だと資産になるとかならないとかの税金対策があるのかもしれません。

私は割賦で買うのは支払いを先延ばしするだけで嫌だなぁ。
税金対策もできないし、どっちにしろ自分が支払うんだし、それなら一括が気持ちいい。
このあたりは性格と立場の問題ですね。