竹清勇の囲碁の宝石箱

普段何気なく囲碁に接している時間。
愛好家の方には上達の宝庫だと思い紹介していこうと思いました。

棋聖戦の封じ手予想会

2015-02-25 21:28:05 | 横浜囲碁サロン

こんばんは。竹清です。

横浜囲碁サロンでは毎週水曜日は大盤解説会です。

今週は棋聖戦の封じ手をお客さんと予想してみました。

 

 

黒39と右辺にのぞいたところで、白の番です。

本日の封じ手予想候補は下記のABCです。

A、イッケントビ。互いの模様の接点なので非常に大きいところです。

B、下辺の白は生きていますが、黒からまだ寄り付きを見られています。Bと連絡することで反対に黒の外壁を狙うことができます。(36の上からデギリなど)

C、横浜囲碁サロンの内野インストラクターのオススメ。よく分からないけどよさそうな手です(笑)

 

Aがお客さんに一番人気でした。私は手厚いBを予想します。

 

封じ手は翌日に楽しみができて素晴らしいですね。あわただしい時代ですが続いてほしい伝統です


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オススメの本「勝負する心」

2015-02-02 23:39:35 | 趣味や生活

こんにちは。竹清です。

寒さもピークを迎えていますね。健康に気をつけてのりきりましょう

 

今回は囲碁でおすすめの本です。

イーチャンホの「勝負する心」という本です。イーチャンホが自分で書き上げた自伝です。

不世出の天才が勉強法や、囲碁界、他の一流棋士の分析を本音でした本はほかに類がないと思います。

15年前に発売されていれば、日本の囲碁界を大きく変化させるほどの影響力をもった本だと思います。

(本を送っていただいた方円企画様ありがとうございます

 

合成の誤謬、という言葉があります。良いことをしても皆が同じことをするとよい結果につながるとは限らないということです。

たとえばですが努力すれば必ず頭角を現すといいますが、本当にそうでしょうか?

同じ才覚、同じ年代の人が同じだけ努力をした場合差は出にくいはずです。寝る時間、食事の時間以外を全部削ったとしても。全員が同じことをすればやっぱり差は出にくいはずです。

(定量的にライバルがどのくらい勉強してるか分かれば、多少の差が出る分岐点はあると思いますが難しいし曖昧ですね)

 

イーチャンホは囲碁界全体が「独創性や個性」といった価値観が支配的だった時代に読みやヨセの勉強を重視し、曖昧で不確実な布石はできる限り無難に通過して、布石の遅れはヨセで取り戻すという手法を考えたといいます。

16歳でイーチャンホが世界チャンピオンになった時、当時の大棋士にも「もっと魅せる碁を打たなければいけない」と手紙でお叱りを受けていたとあります。

イーチャンホの考えはあきらかにイノベーションでしたし、伝統芸にたいする意識の高い日本の棋士がすぐに受け入れられるものではなかったと思います(今の若手は違うと思いますが)

その手法を取り入れた韓国囲碁界が10代での世界チャンピオンを次々と生み出した結果からもイノベーションだったといえると思います。

同業のエネルギーが同じ向きにいってるときには他の向きへのエネルギーを考え出す必要があるのだと思います。

少なくとも今の私が、自分より才覚も実力も上の若手と同じベクトルで努力しても結果は明白でしょう。

これは経営や金融などにも通じていると思います。

もっとも、共同研究で布石は進化をを辿り、読みやヨセの重要性も高まり、歴史的にみても技術の水準が圧倒的に高い今の囲碁に対し、私がニッチを見つけられるとは思えませんが

 

次にイノベーションを起こす天才棋士は必ず出てくると思いますし、この本を通じてそういう意識が高まればあたらしい発想が出てくる可能性も高まるのではないかと思いました。

囲碁を打つ方にはおすすめしたい一冊でした


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