「桐生に古い車が集まってるから、見に行ってくればいいがね 。」
「あっ、今見てきたべーですよ。」
「あっ、今見てきたべーですよ。」
・・・・帰路に寄ったバイク屋にて
ということで、これまでは足利尊氏マラソンで迂回地獄に巻き込まれて四苦八苦しているので、今年は50号バイパス→葉鹿橋→菱峠で群大理工学部の会場へ向かいました。
イベント開催30分前に到着しましたが、既に会場は多くの見学者で賑わっています。
銀杏の香りが芳ばしい(苦笑)ガレージセールを掻き分けて、先ずは目に飛び込んだのが・・・・
KPGC110、通称:ケンメリGT-R 昨年もこの車両は展示されていましたが、ボンネット裏にはおそらく高橋国光氏と思われる直筆サインがありました。その気持ち、よーく分かりますよ(笑)。三枚目は別のGT-R(KPGC10)でしたが、エンジンルームにやはり高橋氏のサイン入り。
今年の参加は一台だけだったトヨタ2000GT。ヤマハとの共同開発、そして生産委託を覗わせるプレートがエンジンルーム内に。
鮮やかなツートンカラーのマツダK360・・・ライバル?のダイハツミゼットと並べてみると、なんともユーモラスなフロントマスクに顔が綻んでしまいます。
今回目玉の一台が富士重のP-1(すばる1500) 1954年に20台だけ製造されましたが、市販には至らず。旧中島飛行機の技術者たちが航空機技術を応用し、国産初のモノコックボディが採用されているそうです。「スバル」が車名に付くのはこの車が最初です。
今ならば六連星ですが、ステアリングのセンターには「マルフ」マークが装着されてますね。ボンネットを開けてエンジン始動も行われました。この車両は太田の矢島工場ビジターセンターに展示されているそうですが、この日は矢島工場感謝祭も行われていました。「今日はここに持って来たから、感謝祭に行った人はP-1を見られないんですよね(苦笑)」と、富士重の方が話していました。
そしてもう一台の目玉が高速機関工業の1936年製「オオタOC型」 16台生産されたうちの一台で、レストアまでにかなりの時間と労力がつぎ込まれたようです。
購入したパンフレットには掲載されておらず詳細は不明ですが、三菱のランサー・セレステ。ランサーのファストバッククーペバージョンですね。MCA JETエンブレムが付いているので後期型でしょうか?
個人的には目玉の一台となったのがフェアレディZ432 GT-Rと同じS20型エンジンの構造に由来するその車名(4バルブ・3キャブレター・2カムシャフト)・・・なんともシビれますねぇ。Z-ノーズとオーバーフェンダーの240Z-Gも迫力がありますが、希少性とメカ的にはこちらも捨て難いものがあります。
外国車編に続きます。
外車編も期待が高まります。
マニアから家族連れまでそりゃもうお祭りのようなイベントに成長しています。子供向けの企画(車のスケッチ大会)やケータリングも充実しているので、丸一日たっぷり楽しめると思いますよ。このイベントの前後はクラシックカー・フェスティバルだけでなく、街中でいろいろな催しが開催されている桐生ファッションウィークですので、機会があれば、是非、見に来てくださいね。