カトリック教会の問題

公会議後の教会の路線は本当に正しいのでしょうか?第二バチカン公会議後の教会の諸問題について、資料を集めてみたいと思います

典礼からのラテン語の撤廃は各国の教会の相孤立化を招く

2017-06-19 16:39:47 | 公開書簡
 私たちは、ラテン語などのような外的な二次的な形式にこだわっているとも非難を受けます。

 ラテン語というのは、誰にもわからない死語であって、キリスト教徒たちは17世紀にも、あるいは19世紀にも、ラテン語を理解していなかった、と言い張るのです。彼らによれば、教会が、ラテン語などそれほど長く廃止せずに今に至るまで待っていたのは、教会のいい加減さを表しているそうです。

 私は、教会が正しかったと思います。カトリック信者たちが、ミサのすばらしい本文をもっとよく理解したいという必要を感じたとしても驚くには値しません。彼らはこの中に霊的糧を汲み取り、目の前で行われる行為により密接に伴になりたいと望んだのでした。しかし、ミサ聖祭の最初から最後まで俗語を適応してその必要を満足させようと思ったのではありませんでした。サン・ニコラ・デュ・シャルドネ教会や、私が創立した聖ピオ十世会の修道会では、もしそうすることがふさわしいときには、書簡と聖福音をフランス語で読みます。しかしその他の部分については、もしそうしてしまったら失ってしまうものの方が、得るものよりも比較にならないほど大きいことでしょう。なぜかというと、ミサの文を理解すると言うことは、祈りの最終目的でもなければ、霊魂をして祈りの状態に置く、つまり、天主様との一致の状態に置く、唯一の手段でもないからです。

 もしミサの本文の意味に注意が向きすぎると、そのこと自体が[天主様との一致の]障害になってしまいうるのです。今、その他方で、心からの宗教だとか、もっと知的ではなく自発的な宗教のことをしきりに説教しているにもかかわらず、そのことがわからないとは驚くばかりです。

 天主様との一致は、むしろ、宗教的な天的な音楽や、典礼行為を取り巻く全体的な雰囲気や、その場所の敬虔さとか沈潜、建築学的な美しさ、キリスト共同体の熱意、ミサ司式者の高貴さや敬虔の念、象徴を使ってある装飾、香の香り、などによって得られるのです。霊魂が上に上がれば、そのための階段など何でもいいのです。誰でも、その中で典礼のすべての輝かしさをそのまま保っているようなベネディクト会の修道院を訪問し、それを見るだけでそのことを経験できるでしょう。

 もちろん、そう言ったとしても、祈りや祈祷文、讃歌の意味をよく理解することを求めたり、もっと完全な参加を求めたりする必要性が減少するわけでは全くありません。ただし、そのことにたどり着くために、教会の普遍の言語であるラテン語を全く廃止して、俗語だけの、それのみの方法によろうと望むことは、残念ながら、このことは世界中ほとんど全てのところで導入されてしまいましたが、誤りなのです。実に、新しいミサを捧げている中で、成功したというのは、使徒信経(クレド)や、サンクトゥス、アニュス・デイをラテン語で歌っているところだけです。

 なぜかというとラテン語は、普遍的な言語だからです。

 典礼は、ラテン語を使うことによって、普遍的な、つまり、カトリックの交わりに私たちを導くのです。反対に、局地化することによって、地域化することによって、ミサは、霊魂たちの奥深くまで刻み込むこの普遍の次元を失ってしまうのです。

 このような誤りを避けたいと思ったら、東方典礼を観察してみればいいのです。東方典礼では、ずっと前から俗語で典礼行為を執り行っているところがありました。そこでは、これらの共同体のメンバーが、孤立化しているのを見て取ることができます。その共同体が、元々の国の外に広がると、そのメンバーは、ミサのため、秘蹟のため、その他様々な儀式のために、自分たちのための司祭が必要になるからです。彼らは、必然的に、その他のカトリックの民とは別に、特別の教会を建設しなければならないのです。
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