庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

経済問題。交通問題。健康問題。そして、日本の国創り問題。快適社会問題。

アメリカのバイオ燃料は海の微細藻が主流だが日本は。

2016-12-29 | バイオ燃料・バイオマス

21世紀の化石燃料の代替には、海の藻類を原料とする研究が盛んになっている。

これらの藻類は、太陽光を受けて「光合成を行う植物プランクトン」が、研究開発の対象である。

アメリカの南東部の沿岸部は、太陽光の日射量が強いので、これ地域の沿岸部で「海の藻類の栽培を工業規模で開発」すれば、将来の一大産業にできる。

また西海岸部の南側でも、亜熱帯の乾燥気候の地域が、工業規模での大量生産に適した候補地である。

海の微細藻類は、バイオ燃料用の油脂を抽出した後の材料は、動物の飼糧にも利用可能で、高付加価値の副産物を開発することが期待されている。

 

このような研究報告書が、アメリカの各所から公表されているので、日本でも企業の研究部門や関連の政府機関が、関心を持たざるを得なくなるであろう。

今までも、日本の各企業と大学の研究機関が、微細藻類の栽培の研究にとりくんできたが、全て「淡水の藻類」であった。

名前が知られている例を挙げると、「ユーグレナ(ミドリムシ)」が有名である。

油脂を大量に生産する種類として「ボトリココッカス」の名前も聞いたことがあるでしょう。

いずれも、あるレベルまでの試験的な生産には実績を上げているが、日本では大規模の工業生産をする計画には至らない。

 

その理由は、太陽光を受けて「光合成による炭水化物の生成」には、絶対的に大面積の土地が必要になっている。

日本では、土地代の経費が高くついて、工業規模にするとコスト高になる欠点が浮き彫りになる。

結局、実験的に成果を収めた実績をもとにしての「大面積規模の工業生産計画」立案する段階では、土地代の安価な海外に生産拠点を立地するしかない。

それでは、長期的には「国創り基本目標のエネルギー自立」には、向いていない。

ならば、海での栽培が可能な「海の微細藻類(植物プランクトン)」の研究が、本命になる必要がある。

 

ところが、植物プランクトンの栽培の改良を実施して、商業規模の生産に成功したと仮定してみよう。

植物の特性は「太陽光による光合成」が基本であるから、同じ栽培条件の海域があれば、日本の沿岸部よりも、「亜熱帯乾燥地の沿岸部」の方が、日本の2倍近い「太陽光の日射量」に恵まれているので、オーストラリア沿岸部が有利になる。

つまり、海の微細藻類でも、植物性プランクトンに依存する方法では、必ず海外生産に移行してしまう運命にある。

では、日本のバイオ燃料生産計画の、適切な選択はどうするのが良いのか。

それは、微細藻類ではなく、「海の大型海藻類の栽培」を主流にするのだ。(続)

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 日本は沿岸の地域振興を図る... | トップ | 次世代に負担ばかりを残す既... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

バイオ燃料・バイオマス」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。