安倍政権は、政権公約にしていた、経済の再生は「アベノミクス3本の矢」として、出だしだけは経済の活性に貢献したかのようであった。
しかし超金融緩和による円安誘導と株価高は、富裕層と大企業の資産を増やしたが、一般国民に恩恵が回る「トリクルダウン」は失敗した。
その目論見違いの対策を打てなかったことで、経済再生の芽はしぼんでしまい、4年半の政権での成果はごくわずかである。
その間に、「官製春闘」を行い、最低賃金の引き上げを実行して、民主党政権のやり残しを、実行したのは良かったが、そこまでである。
看板政策の「規制緩和で岩盤破壊する冠事業」は、お友達の願望をえこひいきで実現する「我田引学」に終始し、国民の顰蹙を買った。
経経済政策の迷走を糊塗する為に、不必要な集団的自衛権解釈拡大や、共謀罪創設の秘密警察国家への布石を、国論を分裂させて強行した。
これだけ国民を裏切って支持を失った安倍晋三が反省しても、政権の支持が回復する道理が無い。