北朝鮮の最優先の国策は、アメリカの軍事攻撃を抑止するために、出来るだけ早期に核武装を完成させることである。
それも極東のアメリカ軍基地を核攻撃する能力では、【不十分な抑止力】だと判断して、アメリカ本土に届く、長距離ミサイルは必須だ。
それに対してアメリカは、強大な軍事力を見せつけて脅したが効果はなく、経済制裁の強化に向かうしか対抗策がなかった。
それも、国連の決議を取り付ける範囲では、全く効果がないと実証され、アメリカ独自の経済制裁の強化策を検討している。
しかしそれを実行しても、中国とロシアは抜け道を用意して「北朝鮮の存続を容認」しているから、核武装が進むことは確実である。
ここで、アメリカは方針転換をしなければ、暴発する可能性が高い北朝鮮が、アメリカ本土を核攻撃する能力を持ってしまう。
この段階で【核武装による戦争抑止の論理の破綻】が、朝鮮半島から始まり世界中が、核戦争の危険性にさらされる。