庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

経済問題。交通問題。健康問題。そして、日本の国創り問題。快適社会問題。

本来の目的以外の思惑が事業の合理的な判断を誤る要因だ。

2016-10-15 | 環境問題

取り掛かりの段階で、余計な利権構造の影響を受けて判断すると、次々に都合の悪い状況に突き当たり、それを回避するための修正策が必要になる。

東京都の築地移転の判断をした理由は、移転した跡地の莫大な利権を目当てにしたことが、問題を複雑にしてしまった。

東京ガスの工場跡地を買収する費用と、市場が移転した後の「築地の跡地」では、土地の価値が大きく違うので、関係者が甘い利益を得ることが出来る。

この思惑が、社会的な判断を片隅に押しやってしまい、目先の不動産の差額利益を追求する、「利権追求型の事業」」に陥ってしまった。

 

東京都の築地市場の更新では、老朽化している建物全体に問題がある訳ではなく、生鮮食料品の取引の機能とイメージが維持できることが、「本来の目的であった」はずである。

ところが、築地の跡地を売り払うことで、東京都と関係者の建設費用を注ぎ込むことが【主要な目的に変質】してしまった。

さらに、市場用地を安価に調達して、移転後の築地の解体跡地の転売によって、東京都が大きな利益を得ることが、次の目的になってしまった。

その水面下では、築地の跡地を転売後の利用策を斡旋することで、利益の恩恵にあやかろうとする事業者の思惑があっただろう。

 

こうして本来の目的が薄れてしまい、「築地市場の歴史的な意義とブランドイメージ」の価値は、どこかに置き忘れる状況になった。

化学物質の汚染された土壌の弊害は甘く想定されて、汚染物質の抑制対策などは、安易に考えられていたようである。

豊洲に移転することを決定してから、土壌汚染対策の方法を「専門家会議に委ねて」、現実の土壌汚染の実態のデータを十分な調査もせずに、結論を急いだ。

専門家の推奨方策は、全敷地の汚染土壌の除去することと、その上に、正常な土壌を4.5mの盛り土をする対策であった。

これで、工場の跡地を購入したメリットは、全くなくなる状況である。

 

ここで、最初の選択を間違った失策を、建設費を削減することでつじつまを合わせようと、費用削減の指示を技術的なことには無知の責任者が押し付けたのだ。

この時から、築地ブランドの維持よりも、いかに建設費用を抑えるかが、最優先の目的に成ってしまった。

建設関係の技術者は、メンテナンス空間を必要とするので、最低でも2m程度の高床を設置して、そのうえに建築物を載せる必要があると判断したのだ。

そこで、悪魔のささやきが始まり、盛り土の部分をやめて、その空間をメンテナンス室にすれば、工事費用が大幅に削減できる。

これで、トップの指示を満たせることで、関係者は迷いもなく、【盛り土の予定をメンテナンス空間に変更】し、グッドアイディアだと思い込んだのである。(続)

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