Hbf. ~pooh's blog from BKK & OSA~

元バンコク在住者だったpoohが大阪からお届けする徒然日記。
旅日記は必見!!

おみごと!(ちょっと長いです)

2005-09-22 19:34:44 | 旅にまつわる話
最近、日本の航空会社では、故障や事故が相次いでいますが、
アメリカでもあわや大惨事!という事故があったようです。
ロス近郊の空港を飛び立ったジェットブルーという航空会社の
飛行機(エアバスA320)が、離陸後前輪が格納できなくなり、調べてみると
車輪が90度曲がっていたとの事。
飛行機では、車輪のことを「着陸装置」と呼びます。
その着陸装置が壊れてしまったのです。
エアバスの構造上、燃料を投棄できないため上空を3時間旋回し、
燃料を消費したあと、滑走路の長いロスアンゼルス空港に
緊急着陸を試みました。
当然、車輪は曲がったまま。
滑走路に対してタイヤが直角になっている状態のままです。
当然この車輪は使えません。
そこで機長は、胴体中央のメインギアだけで着陸しました。
ギリギリまで前輪が着地しないように、バランスをとって。
前輪が着地したとたん、タイヤはパンクし、炎が上がりましたが、
幸いにも延焼することはなく、無事消火。
機体が停止して約10分後、乗客はタラップを使って降機したそうです。
おみごと!!としか言いようがありません。
前輪が使えない状態で、ここまで見事なランディング。
機体が停止したあとも、シューターを使わずタラップで降機できたなんて
幸運に幸運が重なったとしか言えません。
この「ジェットブルー」という会社、アメリカを代表する格安航空会社です。
収益のあがる路線しか飛ばさない手法で、会社を大きくしてきました。
ベースはニューヨーク。機内設備も、全席レザーシートでオンタイムでTVが
みれるシートテレビ付だそうです。
きっと、今回の事故でますますジェットブルーの人気が出るんじゃないでしょうか。
少し古い話ですが、今でも覚えている航空機事故があります。
「あんな操縦の上手いパイロットがいる会社なら、何かあっても安心だ」
「こんな状態になってるなんて、全然気づきませんでした」
このセリフ、かつて同じような航空機事故に遭遇した日本人乗客のコメントです。
夕方のニュースでその事故とこのコメントが流されました。
その後、この航空会社の人気はうなぎのぼり。
同じ路線を飛ばしていた老舗航空会社は撤退してしまいました。
その航空会社は、今はなき「アンセット・オーストラリア航空」。
94年 関空開港と同時に初の同社国際線として関空に就航しました。
その後、シドニー空港着陸時に前輪が出ないという事故が発生。
機長はバランスを取って無事に着陸。
乗客は降機するまで何があったかわからなかったそうです。
スピードが落ちてなんか前のめりになって滑走路上で停まったな
としか思わなかったとか。停止後、機内アナウンスで初めて状況が説明されたそうです。
ちなみに、関空から撤退したのは「カンタス・オーストラリア航空」。
このカンタスは創業以来死亡事故を1回も起こしていない、世界でもっとも安全な
航空会社と言われています。
ジェットブルーもアンセットのようにになるのでしょうか。
あ、でも倒産への道だけは真似しないで下さいね。

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