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哲学:人を助けるということ。1/2

2017年05月05日 | 哲学
人を助けるという言葉がありますが、軽いニュアンスとしては、手を貸す、手助けする、助言するなどがあります。このブログでは、仏教という視点から、人を助けるという点について考察したことがありますが、今回は、純粋に人を助けることについて、仏教などの教義を除いて考えてみたいと思います。

著者:今回は、自分以外の人に対して、何らかの利益を与えるということについて考えてみたいと思います。

ソクラテス:人を助けるということについてじゃな。

著者:はい。人間と言うものは、利己的、自分中心、自分勝手なのが本質であると科学的にも生物学的にもいえると思いますが、マザーテレサのような聖者と言われる人々だけでなく、一般人でも、人助けを率先して行っていることも多々見られます。また、新卒の学生などは、就職先をNPO法人にして、社会に恩恵を与えることを最優先にしている組織に就職したがっている人々が多いそうです。

ソクラテス:まあ、順番に見ていこうかの。まず、単純に言って、利己的だけでは生き辛い。

ソクラテス:これは、社会性の派生を考えれば理解できる。単純に、一人またはごく少数だけでは、取れる食料の幅や衣服などが限定的となり、幸せの度合いが低い。防衛力等々、大きな幸せを得るには、人数が足りなすぎる。だから、人間は群れて、共同で補完し合いながら、生きるという選択をしたのだ。アリストテレスの言う、人間は社会的動物である。ということにつながる。

著者:はい。一人、ジャングルの中で孤独に獣のように生きるのは、過酷過ぎます。

ソクラテス:そう。自分のできることをして、それが社会のためになるということで、その社会にいる成員が、その恩恵を受け、また、その逆で自分が彼らの働きによって生じる恩恵を受ける。協力と言っても良いかもしれないが、利他と言っても良いだろう。


著者:はい。大小の差はあるにしても、社会のため、利他という気持ちがあって多くの人は生活しているのですね。

ソクラテス:うむ。自分は利己的と思っている者でも、社会の敵であるところの犯罪を犯そうとせず、税金を支払うことを拒まないならば、少なくともそれは、社会のためになるという意思で行動している。どちらも、罰則が伴うから、犯罪を犯さないし、脱税しないという、強制性があるにしても、多少の利他があると思うぞ。

著者:利他ですか。それって、自分のためですよね。やらされ感というか、自己に不利益あるから、表面上利他であろうとする。結果利他である、というだけのもので、利他という高尚な言葉に合わない様な気がします。

ソクラテス:それで良いのだよ。人間は利己的。自分のために、社会のため、人のために行動をするのだ。自己のために利他をする。

著者:うーん。そうですか。どうも、利己、つまり、自利と利他が同じ文脈で語られることに違和感を感じます。

ソクラテス:そうか。では、JICA - 国際協力機構に応募する人や社会的意義の大きいNPO法人になどに就職する人達は、純粋に利他という気持ち、つまり、完全に自利を排除した利他で行動しているのだろうか。

著者:うーん。JICAは、もちろん、国際協力であり、意義のあることですけど、世界を見てみたいとか、発展途上国の人々の役に立ちたいという生きがい的な部分などが原動力になっているように思います。

ソクラテス:それは、自利ではないのかな。

著者:え、えーと。そうです。で、でも、中には純粋な利他の人だっているはずです。

ソクラテス:ん。君は、自利から生じた利他はいけないものだと思っているのかね。

著者:はい。だって、自分のためなのに、利他をしているって、なんかだましているように感じて、羊の皮を被っている狼のようで、しっくりきません。

ソクラテス:じゃあ、君は、結果的に利他となることでも、自利を内に秘めている者は排除するべきというのだね。

著者:いえ、少なくとも、自利であるならば、利他の顔をするべきでないと言っています。

ソクラテス:自利でも、結果として利他になることでも、そうかね。

著者:え、ええ。たぶん。自利なら、自利だと最初から、相手に言うべきです。

ソクラテス:最初から、利他ではありません。あなたのためではなく、自分のためにやります。結果はどうなろうが知りません。それでも、良かったら、私のサービスを受けてみませんか。ということを伝えるということだろうか。

著者:え、ええ。そうです。それがフェアーというものです。利他を言うのであれば、相手に全て情報開示して、それから行うべきです。

ソクラテス:OK。まあまあ、本質的な議論だ。
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