著者 : SeeCore 物事の本質を考えています。

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哲学:侮辱して、単純、単細胞という場合は、どのようなときだろうか。

2017年08月13日 | 哲学
素朴な疑問で、単純化は良いと指摘している一方、あいつは単純なやつだなあ、のように単純と指摘する場合には、悪いという意味もあります。さて、この違いが生じるポイントは、どこにあるのでしょうか。

著者:今回は、悪い意味での単純【以下、単細胞】ということについて、見ていきたいと思います。

ソクラテス:うむ。

ソクラテス:まず、結論から言うと、表面に生じ得る無数の現象の一つまたは少数を取り出して、それが全てに当てはまると認識することが、単細胞であるポイントである。または、大多数の現象が持っている特徴を共通しているからと、それが根本、真実の姿であると取り違えることを指すときもある。

著者:例えば、どのようなときが想定されますか。

ソクラテス:例えば、前者の少数を見て、全てだと認識する場合は、周りの若者を見て草食系男子が多いので、ああ、ほとんどの若者は、草食系なのか、と思うのは単純である。サンプルが自分の周りでは、あまりにも狭すぎて、全体を反映していない。実際、若者だとしても、肉食系はいるわけで、自分の周りにいないだけである。

著者:はい。

ソクラテス:後者の大多数が共通した特徴を持っているから、その特徴が真実であるとする場合は、先ほどの草食系男子を持ち出せば、仮に大多数の若者が草食であった場合、それを見て、若者は、草食であり、若者特有の危険や失敗をかえりみず、行動することはないのだろうと思うのは、間違いである。

著者:え、そうなのですか。全体が共通しているのであれば、それが真実ではないですか。

ソクラテス:いや、違うと思う。人間であり、若者である以上、より良く生きるという本能があるはずで、それに基づけば、草食であるというのは、そぐわない。

著者:はい。でも、現象としては、草食であります。

ソクラテス:まず、草食というは、昔の肉食系と比較しての話だ。比較の問題であり、絶対的に草食であるとすることは出来ないはずだ。絶望的に、草食系であるとは決められない。

著者:はい。まあ、過去の経験から、判断している部分は多いと思います。

ソクラテス:理由はいくつかあるだろうが、昔に比べてがつがつ、肉食系にならなくても、十分な幸せ、心の落ち着く状態を簡単に手に入れることが出来るから。または、多くを高望みしなければ、危険も心理的負担もなく、程ほどの幸せを感じることができるから。

著者:はい。だから、比較的ではありますが、草食系にとどまっていると。

ソクラテス:そうだ。比較であり、絶対ではない。または、表象的現象に過ぎない。つまり、この幸せが草食では得られない、という場合は、肉食化すると思う。

著者:ここが、絶対的ではない部分ですね。

ソクラテス:そうだ。やはり、時代、環境が大きいと思う。成熟社会というか、不足があまりない。不足があったとしても、代替がある。大変な満足を得ることは出来ないけど、小満足なら得られる。無理して、大満足を得ようという、差し迫った状況はない。だったら、小満足の比較的草食系でよいだろうと無意識的に判断しているのだ。比較的に草食系な人からから見れば、肉食系は憧れもあるが、大変そうだなで遠巻き、他人事なのである。

著者:はい。やはり、ぬるま湯は気持ちいいですからね。

ソクラテス:そうだ。本質的に、肉食だとしても、状況、環境、時代によって草食になっている、と見るべきだろう。

ソクラテス:肉食であることが善であると勝手に仮定したとして、草食から肉食に変化させたい場合、どういう方法が良いだろうか。

著者:えーと。ある程度満足しているのですから、不足を感じるようにしてあげることでしょうか。

ソクラテス:そうだ。今の状態が、不満足であるというだけでなく、危機的に不満足であることであれば、重い腰を上げて肉食化するだろう。肉食化せざるを得ない。肉食の道しか、満足を得ることが出来ないと追い込むことだ。

著者:はい。実際にそれが出来るかどうかは、環境や状況、時代等によって難しい場合もあると思います。

ソクラテス:うむ。さて、単細胞と言われる場合、このように、表面的な部分を見て、ここでは肉食の特質がないとして、その特質をつぶしてしまう、発現させてあげれない、という認識の低い者を指す。

著者:はい。では、単純化させるという長所の場合は、どのようなことになりますか。

ソクラテス:人間本来の特質は、危機から生じる反骨心、危機回避の本能があるはずである。このシンプル、単純化、本質を見る、という認識から現状を把握し、適切な判断、行動が出来る者である。

ソクラテス:簡単に言えば、単細胞は、単純化して、分かった気になっているということ。単純化が的外れということ。

著者:はい。分かりました。単純化といっても、高度な知性が要求されますが、単細胞は、低い知性で出来ますものね。

ソクラテス:うむ。繰り返しだが、本質、基を見れない人間は、単細胞になり易い。良いかな。

著者:はい。分かりました。
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