天空の土木作業

鉄道模型レイアウトの制作記録

12系「ユーロライナー」 14系「ユーロピア」

2012-08-15 | 車両【国鉄・JR】
私達の世代で「ジョイフルトレイン」といえば、サロンエクスプレス東京とサロンカーなにわ、そしてユーロライナーが先ず思い浮かびます。これは、この3種がトミックスで販売されていたということが大きく関係しているのでしょう。この3本を総じて「ジョイフル御三家」などとも呼ぶようです。そういえば「ジョイフルトレイン」という言葉も死語になってしましました。

トミックスからは4両基本セットと3両増結セットが販売されていましたが、やがてこれが7両セットに変更されました。
その時に購入した製品を持っていましたが、製品は実車よりだいぶ白が強い色合いで、実物の青みがかった灰色とはちょっと違う感じでした。しかし、同じくトミックスから発売されていたEF64やDD51も同じく明るい白色だったので、編成として運転する分には違和感はあまりありませんでした。
さらにトミックスから14系をユーロライナー色にして一部座席を変更した「ユーロピア」も発売されますが、旧製品の型で大雑把な作りと、その割に高価な価格設定、さらに4両という中途半端なセット構成でした。しかし、ユーロライナーに混ぜて運転させる分には、統一感があって良い製品だったかもしれません。

ところが、KATOからEF65のユーロライナー色が発売されると、その色の差は大きなものでした。KATOのそれは、やや実物より青みが濃かったように思います。さらに、グリーンマックスから「カートレインユーロ名古屋」色に塗装されたマニ44のキットが発売されますが、これはもっと青みが強く、模型屋さんでKATOのEF65・トミックスのユーロライナー・グリーンマックスのマニ44を連結して仕立てられたカートレインを見ましたが、かなり色がバラバラでした。
トミックスのユーロライナーがもう少し青かったらなぁと思っていましたが、そんな思いはお構い無しに、トミックスから以前と同じ色調でリニューアルされたDD51でユーロライナー色が発売されます。
走行性能が良いので、私はそれを購入してよく走らせていました。

私がカメラを持ってウロウロしていた中学生時代には、ユーロライナーが編成で大阪に来ることは少なかったのですが、カートレインとして北方貨物線を走行していたので、東淀川あたりで撮影していました。
やがてカートレインは大阪駅経由の運転に変更になり、じっくり観察する機会もありました。カマ・客車・貨車が同じ色で綺麗に揃えられ、ヘッドマークにテールマークまで付いた「カートレインユーロ名古屋」は、いつか模型化したい編成でした。

それ以上に見事だったのは、乗務員時代に信越線で見た「シュプールユーロ赤倉志賀」でした。
ユーロライナー6連にユーロピア4連をEF64が牽引する、11両のユーロ色は、朝ぼらけの白銀世界を切り裂く一筋の矢のようで、過ぎ去るまで時を忘れて見つめてしまうあまりに美しい編成でした。

そんなユーロシリーズが、トミックスからリニューアルされて発売されました。セット内容は同じですが、色合いはだいぶ青みがかり、実車に近いものとなっています。
発売された頃は「旧製品で編成になっているからいいや」と思って買いませんでしたが、グリーンマックスからカートレイン用のマニ44がリニューアルされて完成品で発売されることになり、これで昔からの願望を叶えられるとあって、旧製品を全て手放し、これらを新たに購入しました。
14系はオハフ・オハ・オハ・スハフの4両セットですが、シュプールを仕立てるときにオハが1両足りないので買い足しました。

残念ながらEF64は発売されていませんが、憧れの編成を手にできるという思いから一気に工作しようとするものの、マニ44の車高がどうしても高く、加工方法をまだまだ探らないといけないので、先ずは12系と14系を小加工しました。

ユーロライナーは、165系用トイレタンクのグレーを取り付け、カプラーを変更しました。
室内は、N小屋のシールを張り付けています。私が貼り付けたのは「登場時」のシールで、これがいつ頃までのものかはわかりません。



「北陸」加工の時に初めてN小屋のシールを使いましたが、個室の中なんて窓が小さく、せっかくの苦労もまったく目立ちませんでしたが、ジョイフルトレインは窓が大きく、その分車内がよく見えるので、とても見栄えが変わり、気に入っています。
通路側もいい感じに車内が表現されました。



一方の14系には、同じくN小屋のカーテンシールを取り付ける事にしました。
カーテンは「開」「閉」が発売されていますが、車内が一切見えないのは寂しいので「開」を選びました。
カーテンが窓の端でくくられている様が再現されています。
1枚のシートに、1両の片側ずつ切り込みをいれた状態でセットされていて、「開」を選ぶとほとんどの部分がゴミになりました。



丁寧に窓ガラスへ貼り付け、車体にセットしました。
全くと言っていいほど目立たず、その割には時間が掛かるので、「開」を選んだのは失敗かもしれません。
「閉」と併せて使用するのがいいのでしょう。

サボにはペンギンモデルのシールから「シュプールユーロ赤倉」を貼ります。
シュプールで運用されていた写真を見ていると、スハフには必ず反射板が付いていたので、銀河のパーツを取り付けています。
銀河の「反射板」は、仕様が変わってから赤みが薄くなってしまったので、裏面に濃いめの赤を塗りつけて取り付けています。
実はこの頃、定期運転をしていない客車のほとんどに反射板が取り付けられていましたが、どうも回送列車の様な印象があるのであまり好きではありません。シュプールの編成に入らないオハフは、反射板無しの姿にしています。
エアーホースは艶消し黒で塗装しました。



テールマークはシュプールに入るスハフは実物同様の白幕、オハフは変化を出す為に「臨時」としています。

これでユーロライナーとユーロピアの編成は完成しました。
12系だけで団体臨、14系を3両から5両で熊野花火臨や鈴鹿臨、さらに高山線の臨時急行を再現したり、ユーロの中間車2両をブルートレインに混ぜて「金星」にと、幅広く、様々な形で楽しめます。
そして念願の「シュプールユーロ赤倉志賀」も組むこと出来るようになりました。カマはKATOのEF64一般色でしばらく代用します。

後はマニ44を加工して、カートレインも組めるようにしたいと思います。

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