sptakaのブツブツDiary

sptakaさんは、毎日ブツブツ発言しています。

スイスハイキング前半

2006-08-13 14:23:43 | スキー・登山・自然
06・8・5 
成田1100(乗り換え18時間)~スイス・ジュネーブ2200
 国際線はいつもそうだが、成田~目的地というダイレクト便が一番高い。従ってどこかで乗り換えてから目的地というフライトになるのだが、オランダ・アムステルダムで4時間待ちの乗り換え。その間に街中に行ってみると、真夏週末の土曜日夕方だからか祭り音楽イベントやっていて、凄い賑わいだった。運河の海上交通というのは何もベニスだけじゃなくて、ここも運河の町。それでもまあ、ヨーロッパの都市はどこにいっても似たようなレンガ造りで、街中散歩だけで面白いと思える年齢じゃすでにない。
 それにしても眠い。時差-7時間というのは、深夜のはずなのにまだ夕方で、一日が長いということだ。

06・8・6(日)ドリュ西壁 晴れ・標高3000mからガス ☆☆☆
ジュネーブ900(レンタカー)~フランス・シャモニ1100=1300(ミディ・ロープウェー)プラン1330(モンタンベール・ハイキングコース)モンタンベール1700(登山電車)シャモニ1830

 昨夜はホテル探して着いたのが深夜。それでも朝8時に目が覚めて、部屋のリンゴだけ食って出発。どうも街中の道で迷って、結局フランス方面の標識に従って、とりあえずスイスから無人の国境越えて、そこで右へパリ方面、左へシャモニ方面だったことを理解。シャモニへはわずかに80キロ足らずだから高速に乗ればあっという間に着く。例によって速度制限130キロという標識には楽しい違和感がある。
 シャモニ20キロ手前でモンブラン4800mが見えてくる。ガスの中にわずかだけ。足元から標高差4000m。
 シャモニ街中に着いて昼飯。まあ上部はガスだが、ふもと程度は晴れているということで、午後から遅くなったがミディのロープウェーで上がることにした。ミディ標高3800mまでロープウェーは続いているのだが、ガスの中を上がっても仕方がないというわけで、途中駅プラン標高2300mで下りて、そこから平坦道のハイキングコースを歩くことにする。歩行3時間程度の予定だが。
 このあたり世界中からの観光客で込んでいるのは予測どおり。それでも待ち時間なしで乗れる。今回ハイキング連れ一人。10分ほどで、シャモニ標高1000mから2300mへ到達。レストランもあるし、ハイキング客がかなり多い。若いカップルのハイカーなんて、日本じゃ全然見かけないけど、やっぱりヨーロッパにはいくらでもいる。
 さてプランで下りると、そこは氷河の末端。上部はやはりガスっている。ここシャモニ針峰群の真下で、ミディ、プラン、ブラチエール、グレポンの麓をトラバースして東へ行く。道はしっかり整備されている。この辺りの標高がなだからなのが、シャモニの谷の特徴か。途中氷河モレーンの池に出て遠回りになったが、まだ上部雪が残っているところを進む。2時間半位して、いよいよ最後、モンタンベールの登山電車駅に出るところで、ガイドにあったように、上の道を少し登っていく。その尾根を回り込んだところで、メールドグラス氷河の向こうにいよいよガスの中に大ドリュが見えてきた。3700m。氷河岩壁に3つくらいの滝を落として、やはり豊富な氷河と雪をたたえている。ガスの晴れ間に正面はドリュの西壁である。十歳代の頃に、ドリュの北壁だとか、ボナッティ岩稜だとか、西壁のアメリカダイレクトだとか、そんなものに憧れていたのだが。
 そこから鉄道駅標高1900mへは、300mの下り。下りながら氷河に近づいていく。その氷河奥は、やはりガスが濃いのだが切れ間にグランド・ジョラス北壁4200mがわずかに見える。右はタキュル3500m。
 駅に着くと夕方5時。夕立がきたが濡れずに済んだ。大勢の下山客がいる。
 この鉄道、ギア式(アプト式)でゆっくり下っていくが、20分ほどでシャモニへ。ミディPまでは歩いてもわずかだった。本日シャモニ泊。夜は10時まで明るくゆっくり夕飯。


06・8・7(月)モンブラン ☆☆ 晴れ、ガス 登行700m
シャモニ830~イタリア・アプノバP930~フィレのコル1230(下山)~エレナ小屋1330=1400~アプノバ1530(車)~クルマイユール1600

 明け方3時頃ホテルベランダに出てみたが曇り。ガッカリしてまた熟睡したのだが6時に目覚めると快晴。おお、やった~。ベランダ側はモンブラン対岸のブレバン2800mが朝焼けになっている。そして外に出てみると、ここからモンブラン4800mの、薬師岳みたいな牛がくっきりと晴れ上がっているのです。手前にタキュル。真夏だというのに真っ白。
 しかしシャモニ後にして、モンブラントンネル抜けてイタリアに入ります。私1日でその町飽きてしまうのです。トンネル抜けて、クルマイユール手前で東に入ると、そこはフランス・イタリア国境稜線の南側の谷を入っていく。車で標高1800mのアプノバという村まで入れるわけで、ここからならロープウェー要らずに山に入れる。
 ツールド・モンブランという6日もかかるハイキングコースがあって、その最高点が目指すフィレのコル2500m。イタリア・スイス国境でもある。
 最奥の村に着くまでに、グランドジョラスの南側が良く見えます。日本で有名なのが北側のフランス側だけで、実は南側のイタリア側というのも充実しているわけですね。最終Pから9時半に出発。いるいるハイカーが大勢いるんですよ、今日も。
 1時間半でエレナの小屋標高2050mに出ます。そこがプレデバンド氷河の末端で、その頂上がモンデラン3800m。スイス・イタリア・フランスの三国境ですね。しかし嫌な予感していましたが、スイス側からガスがどんどん湧き出ている。そうです。フランス・イタリアは天気がいいんですが、海なしスイスというのは、悪天候。冷池から鹿島槍みたとき、長野側から濃いガスが沸いて、富山側というのは晴れている。快晴は陸地の放射冷却で冷たいガスがどんどん沸いてきて、海側で温められてガスになる。稜線上部ガスです。
 でもそこから500m登ってフィレのコル目指します。2時間後、ガス強風のなかコルに出たものの、瞬く間に引き返し。向こうガスガス。何人か登ってきた人は向こうスイスに下っていきます。
 下り1時間で、再びエレナ小屋。ビックリしました大混雑。日帰りの客は車から1時間でここまで来て、氷河見て引き返し。子供連れ、老人連れ、カップル。適当なハイキングだったのでしょうか。小屋はホテル風でした。
 そもそもヨーロッパアルプスの森林限界は1800mです。最終村ですでに木立わずかで、草原で牧場ですね。今朝のシャモニ気温4度。昼間のクルマイユール標高1300mで17度。呆れるばかりの快適気温なんですよ。この日ざっと300人くらいが、エレナの小屋まで片道1時間のハイキングしていました。上高地から明神の距離ですが、そこに展開する山の景色が羨ましいほど恵まれているということですね。細い道に車の往来が激しい。
 Pに戻って、30分でクルマイユール、ここはイタリア側のシャモニで、そこ宿泊。何だか疲れました。

日本・アメリカ・ヨーロッパ
ホテルフロア
 ヨーロッパのホテルは、フロントが0階なんだね。思い出したよ。1階というのは、1階階段リフト(と連中はいうのだ)を上がらないと着かないね。習慣の違いというのは面白いね。それと朝飯。忘れたけど宿泊料に朝飯が含まれているのはアメリカだったかヨーロッパだったか。田舎のホテルは、クルマイユールも、ターシュも朝飯込みだったね。日本も朝飯込みのビジネスホテルが流行っている。だいたいご飯・納豆・のり。もしくはパン・ジュース・玉子。朝飯なんてのは300円くらいなんだから、タダって時代になっている。それを千円10ドルというのは、もう田舎者ですよ、本当にね。
 にしても、欧米は予約なし旅行が当たり前になってきて、日本はどうしようもない最終ランナー、農協団体だね。最近は年寄り団体というけど。
 食い物根性なんて、団塊世代が最後でしょ。箱根でおいしい物食うなんて、見識分かりません。私達以降は普段からまともなもの食って育ったわけで、旅に出たときくらいまずい物食いたいですよ。それで充分。日本の旅館ホテル接待習慣も、まもなく消滅すると思います、はっきりとね。

森林限界
 ヨーロッパの森林限界は概算1800m。北アが2300mだとすると、500m低いことになる。つまり北アの3000m峰は、こちらでは2500m相当。ところが4800mを最高峰として3500mオーバーがいくらでもあるわけだから、やはり本場のアルプスは当たり前だが標高が高い。下の村から見上げるアルプスは、5月の北アのように見える。私の学生時代には日本の雪線は4000mくらいにあるといわれて、その標高以上が氷河地形となるわけで、するとこちらで雪線は3500mくらいということになろうか。
 通常5月から真夏までの3ヶ月で、雪はおよそ30mくらい溶けると思われる。一ノ倉沢などの5月は、その30mくらいの雪で埋まっていて、だから8月までにそれが全部溶ける。ところが真夏のアルプスでは、氷河の積雪はどうもそのくらいの感じがする。こちらもあと3ヶ月真夏が続けば氷河は全滅するだろうが、そんなことはない。それが自然現象ということになる。
 こちらには標高2000mくらいの村がかなりあって、昨日のアプノバは1800mだったが、ということは真夏の涸沢に車でいけるというわけだから、車降りた瞬間に涼しくて、草原で、そこから登山がスタートするわけだから、真夏でも暑いなんてことは全くなくて、そりゃ有難く羨ましい。
 しかし積雪がどのくらいあるかといえば、それは日本が勝っているとある意味思えるわけだ。シャモニからの登山電車は、モンタンベール駅が最高点で標高1900mなのだが、狭い軌道にアプト式で通年冬にはスキー客相手に運転している。スノーシェッド、トンネル、崖脇なんてのを通過して登っているのだが、飯山線や只見線よりも危なっかしいところを通過しているのに、良くぞ冬でも営業できると驚く。昨年冬は上越線の土合辺りでも1ヶ月の積雪普通期間があった。天神平で昨年は30mの降雪があったが、こっちは多分その3分の1くらいだと思うよね。ただ降った雪が冬の間には溶けるということがないから、積雪量そのものは大して変わらないと思うのだけれど。つまり新雪がどかどか降るのは、やっぱり上越富山にはかなわないのでしょう。降雪条件の湿った空気が運ばれてくるには、マイナス1度の気温があれば充分で、何もマイナス30度あるから、たくさん湿っているというのとは、因果関係はないんだねきっと。その意味では上越のどか雪というのは、やはり自然の世界遺産だと私には思える。
 ただ登山スキーの条件としては圧倒的にアルプスが勝っているのは仕方がない。何しろロープウェーが3800mまであるし、3500m程度までのロープウェーはちょっと地地図探せば、10箇所が足りないくらいにいくらでもある。そんなとこまで観光でいけたら、どこを登山するんだと普通は思うのだが。林道歩いたり、登った山がロープウェーの駅下だったら、アホらしいのと同じで、こちらの人間のハイキング感覚がわからないね。
 でも冬には、その3500m地点がスキースタートとなっている絵地図があって、そこから標高差2500mを簡単に滑れるわけだから、日本の森林伐採した500mのスキー場なんて、子供だましでブームが去ったら誰もそんなことやらずに簡単に飽きられてしまうのもまた分かるよね。日本で槍ヶ岳の肩までロープウェー引かれたらいったいどういうことになってしまうんでしょう。混乱するような餌は与えないようにしましょうというのは、自分の判断力欠如の日本人には、猫に小判ってことになりそうなんだけど。

洗面・温水
 ヨーロッパが日米に勝っている物の一つに、温水・石鹸がある。ゴンドラ頂上の寂れたトイレでも何故か洗面に温水がでる。石鹸もある。潔癖症だなあ。日本なんて、温水などはホテルしか出ないけど、鉄道駅でも温水がでた。手拭の紙タオルも置いてある。屋根裏部屋ホテルで、トイレ・シャワーは相部屋なのに、部屋の洗面に温水が出る。感動的でもある。水周りをしっかり作っているんだね。水だけというアメリカ合理主義に対抗していると思われる。日本のそれは貧しいだけ。
 コンビニは、ヨーロッパにはないといってもいい。駅・ゴンドラにキオスクがあるだけ。昼飯パンをかじりたいと思っても、なかなか売っていない。自動販売機もないから、コーラ飲むだけでも、あらかじめキオスクで用意していないと飲めない可能性もある。それは不便に感じる。
 ヨーロッパの独りよがりの通過は、スイスフランとイギリスポンドだけ。そのスイスはユーロの包囲網にあって、苦戦しているね。ユーロは150円なのに、フランは90円。その分安くなっている。スイスのレストランも、フラン料金の他に、ユーロ値段も出している。世界の通過はドル、ユーロの二極化で、円もどうにかしないと、落ちぶれる。

喫煙
 今ではヨーロッパは20年前の日本と同じくらい喫煙におおらかな感じがする。つまり禁煙対策は何も進歩していないといえるし、そんな対策は意味がないと放棄しているように思える。かつてアジア人は世界一の喫煙大国だったのだが、日本はアメリカに妙に感化されてきた感じだけが残る。
 そうなのだ、言われればおとなしい羊のように、何でもやるのが日本人だったのだと思い返す。伏流煙が体に悪いと感化されたのは後から取ってつけた理由で、そういうデマでも洗脳されれば信じる。じゃ、アメリカ人はこの20年間でどれだけ寿命が延びたんだ? 寿命と喫煙は全然関係がないのだ。それじゃ欧米のように、夏季休暇は4週間取らないと、人生が5年短くなるとか、夫婦で食事をしないと夫はまもなく死ぬとか、どうとでも理由つければ多分信じ込むと思われる。
 夏の欧米は夜の10時まで明るい。シャモニ観光地はその時間まで人出があって、店は営業している。不景気はない。理由はサマータイムになっているからだ。夏のその有利さは30年も前から常識になっているのに、日本人は「早起きしなくちゃならない」というデマを信じて実行しない。
 駐車場対策もそうだ。アメリカのようにどこでも駐車できる広い国と、ヨーロッパのように夜間は路上駐車がOKというこれもゴチャゴチャしているけど、一つのアイデアである。ところが日本は深夜でも5分路上に止めれば駐車違反となる。このヒステリックな対策は、多分不景気を相当助長すると思われる。
 日本では馬鹿の一つ覚えのようにロープウェーは自然破壊だといわれるが、シャモニだけでもここは西武のスキー場かと思うほどいくらでもロープウェーと登山鉄道がある。3800mまでロープウェーがあるなど、きちがい沙汰と思ってもいい。日本は新穂高ロープウェー以降は環境庁が許可せずに、それは自然破壊だと馬鹿なことを言い出して、これも真に受けた。ならば日本人はシャモニで世界に向かって「自然破壊」を叫んでみてくれ。天に唾するばか者だと笑われる。どこにも根拠がない話ばかりである。せめて根拠があるなら、西武の堤という下品な不動産屋の私腹肥やしに、国も一枚噛んで、お粗末なままごと程度のリフトばかり作って森林伐採し、不景気なって潰したという、無策の無意味で安直な観光商売助長しただけだ。これこそ喫煙の百万倍アホなことである。しかも世界遺産の話をすれば、ヨーロッパアルプスこそ最初の世界遺産である。
サマータイムの不採用も、駐車違反の悪法も、自然破壊の悪法も、上が決めれば理由は後付されて日本人は従う素直な国民なのだ。だったら本当の意味ある政策実行しようじゃないかと思うが、無理である。本当に日本は悪循環転げ落ちる。北朝鮮、靖国など、1日で答えが出る問題を10年かけてだらだらやられたんじゃ、職務怠慢をごまかしているだけだと本当に思うわけだ。小学校の夏休みの宿題を、大学になってまでまだ終わっていないと言っている様なもの。
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