中川昭一葬式で「飲酒」の糾弾

　酒などは無法野放しで生き延びてきたよなあ。煙草だけはうるさいと長年言われていて、だから日本は世界一の禁煙ブームで、喫煙は立ち小便の百倍悪いことと子供でも言うようになった。ところが「酒」については、未だにおおらかである。女を強姦しても「うっかり酒の飲み過ぎで」といえば、案外許されたりする。殺人をしても同じか。
　中川昭一の事件で「もうろう会見」がうんぬんされたが、それはローマでの出来事であり、外電が伝えたもので、あれが国内産のニュースだったら「酒のせいで」で許されていた。彼が、飲酒と睡眠薬でほとんど自殺状態なのだが、太宰治と同じだし、遅かれ早かれこうなったし、医者の処方無視して薬の飲み過ぎは、覚せい剤と同等の中毒である。その中川が「もうろう会見」で政治生命を縮めたまでは、どこのメディアも報じるわけで、酒の原因の醜態第一号ということになろうか。嫌煙に遅れること３０年で、ようやく嫌酒の時代になってきた。昔は、いや今でもいるんだよ。飲むと青白くなって説教してＫＹ丸出しの白けオヤジというのは。そういうのに嫌悪感抱いちゃいけないという日本文化ですからねえ。
　せめて中川の醜態騒動の功罪その１は、酒の醜態がダメなものだとちゃんと報じられたこと。それだけでも私よかったと思っていますよ。その２以降はまあいくらでもある。所詮政治屋の世襲制はこの程度の体たらくで終わるということ。マヌケ同盟の安倍晋三なんて葬式の友人代表だったけど、腹痛いで総理大臣辞めたし、次の福田も「私はあんたと違うんです」と感性が豊かだと自慢して同じく放棄したし、辞めるか、自画自賛か、自殺か、世襲議員の程度とはそのくらい。何ちょうちん報道することはないんです。
　まあ葬式に出る連中も本心は冷酷なもんで、谷垣なんて他人の葬式利用して「自民党は再生する」と演説ぶつんだから、んなもの葬式の席で言うことじゃないと思うし、伊吹にしても右翼団体の宣伝するし、未亡人の郁子は次の選挙ですんですか？
　葬式の喪主というのは、線香あげた参列が会釈しても、応じなくてもいいのが釈迦の教えだと思ったけど、せめて会釈するだけでいいのに、最近の葬式は披露宴の見送りのように、遺族が出口に立って皆にニッコリするんですよ、んな葬式あるかよ。つまりは旦那が死んでも女房は次の選挙が自民の後援会にとって必要だから、笑顔ニッコリ喪服のエロい未亡人演じて、選挙でると、まあ自民は冠婚葬祭はお手のもので、それで乞食並みに票集めるわけだから、案外私以外は皆腹黒くて、じゃ死んだ昭一は天国に行けねえよ、はっきり。死人は馬鹿ものだというなら、私以上に皆冷酷で愛情ゼロだよなあと、呆れたよ。
　まあオヤジの一郎も悶死なんだと、同名のルポが当時あったけど、貞子という悪妻一人にしてやられて、まだ生きている悪妻にすれば、夫と息子両方やったんだから、してやったりというか、この程度のつまらん女にやられる男二人父息子は大いにだらしないと、この辺り結論かなあ。
それとあの少女趣味丸出しの葬式。前日の通夜の時には、自宅出た棺が、国会を回って、自民党本部を回ってと、故人のゆかりの土地をめぐるし、出棺の時には「ついにお別れの時がきました」とは、参列は棺と二日間体面していたという奇妙な解釈するし、しかも金箔奇天烈にデコレーションされた寝台車に乗っかるし、「警笛鳴らせ」以外じゃ、クルマのホーンはうるさいと言われているのに、出棺だけは平気でブォーとうるさいし、そういうじゃ宗教にも勝る悪習慣は全部廃絶したいです。偶像崇拝って愚かなもんですよ。死んだ時その時にすべて終わっているんだから、後は簡素に。死んで大騒ぎするくらいなら、生きている時に大騒ぎしてくださいよ、しないんだよ、照れくさくてそういうのはさ。ダメだよねこういう対人関係ってのは。
こういうバカげた葬式というのは、遺族のオナニー、マスターベーションのような気がしてならない。しかもどこぞの真宗大谷派の坊主が５人もやってくるんだから、自民党の裏金は今度は怪しい坊主に丸儲けされるってことかね。釈迦は葬式を金儲けにしてはいけないと、言っていたはずだと思うけどね。クソ坊主