すぷりんぐぶろぐ

陥穽から風穴をさがす

ほんの少しの差が…

2017年03月06日 | 雑記帳
 週末は横手市の落語会へ。なんと30周年記念興業、第64回というから凄い。主催者はじめ関係者に敬意を表したい。生半可な気持ちでは出来なかったと思う。嬉しいことにいろいろなプレゼントもあった。私が運よく手に入れることができたのは、柳亭市馬のサイン。協会会長のものをいただけるなんて、実に幸せ。



 二つ目に昇進したばかりの三遊亭伊織がトップ。演目は「転失気(てんしき)」である。知ったかぶりをする和尚と小僧の噺。寄席で何度か聞いたことがある。「ああ、オベダフリの話だな」とすぐにわかり、生意気にも批評者モードに…。小僧のオトボケ感の表現に改善の余地ありだな。でも滑舌がよく聞きやすかった。


 続いてこの会のプロデュースをしている三遊亭歌武蔵。何度も足を運んでいるそうだ。歌武蔵の噺は以前も聞いたことがある。お決まりの相撲ネタから始まり、演目は「試し酒」である。安定感のある高座だった。ハイライトは飲みっぷり、酔いっぷりの芸。上手だったが以前聴いた権太楼と比べるとほんの少し…。


 マジシャン伊藤夢葉が「鞭」を持って登場。あんなに間近に鞭を見たのは初めてかもしれない。しならせた時の音は想像以上だ。結局、手品に鞭を使うわけでなく、さっと仕舞う。そうした「裏をかく、かわす」話術が実に巧みだった。客席を手玉にとるような、寄席で積み上げてきた芸を十分に堪能させてもらった。


 トリは古今亭志ん丸。初めて聴く噺家だ。演目は「野晒し」。有名な噺だが高座で聴いたことがあったか…かなり前に志の輔が演じた姿が頭に浮かぶような違うような。「野晒し」は難しいと正直感じた。八五郎の妄想をどんな調子でやるか、それを受ける側の間合いをどうはかるか、ほんの少しの差が世界を分ける。
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