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相棒、もしかして

2018年01月06日 | 雑記帳

(201801-- まだ明けきらない通り)

 お正月用?のドラマや映画が目白押しだ。確実に見たいと思うのは限られているが、さすがに『相棒』は見なくちゃいけない。『2018元旦スペシャル』と銘打って、クリスマスイベントの発砲事件から始まった展開はまずまずだが、ちょっと物足りない気がする。どうしてそう感じたか。ふと思い出した記事があった。


 『文藝春秋』の12月号に水谷豊が「『相棒』は毒があるから面白い」と題して文章を寄せていた。8ページにわたる内容で読み応えがあった。水谷は「傷だらけの天使」「男たちの旅路」「「熱中時代」と名ドラマの名キャラクターを確立してきた。しかし、それら以上に強く入り込んでいる杉下右京役のような気もする。


 水谷のドラマに懸ける熱意はたまに語られるが、ここでまとまった考えを披露している。自ら挙げている「大人のドラマ」の要素が興味を惹いた。曰く「①テーマに社会性があること②エンタメ性があること③登場人物が魅力的であること④余計な情をかけないこと⑤物語のところどころに『毒』が撒かれていること


 確かに『相棒』というドラマには、こうした要素が詰まっていることが多い。たまに面白くないなと感じるとき、「脚本」かなあと考える時が多い。それは①から⑤を包括した言い方なので、ずばりと何と何というふうに分析できれば格好いいだろうなあ(笑)。で、今回のスペシャルは①②は合格として、③以降だろうか。


 登場人物は毎度の方々が脇を固めているので、若い三人組が今一つだったろう。売り出し中の若手もいたようだが…。「余計な情」や「毒」ということには、今や「国家中枢等・警察上層部」対「特命係+α」という対決構図が鮮明なので、その内部で少しぐらぐらしても珍しくない…と思ったからか。あれっマンネリ?

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