すぷりんぐぶろぐ

陥穽から風穴をさがす

ランドセル押しつぶして

2016年11月02日 | アーカイブ
 あまりにも膨大になりすぎたデータの始末をしたいと、画面を開いてみるが、例によって例のごとくはかどらない。ふと見つけた昔の文章に見入ったりしてしまう。今日、見つけたのは「もしかしたら、詩でも書けるかな」と打ち込んでおいたメモ。ブログには挙げていないだろう。もう十年以上前の出勤時のことだ。




・・・・・・「ランドセル押しつぶして、天を見上げる」2005.5.21記

国道沿いの集落で、スクールバスを待つ子どもたち
やや幅のある歩道は、朝のたわいもない遊び場となる。
その中で一人、歩道に寝転んでいる子がいる。

周囲の子どもたちの喧騒をよそに
その子は仰向けに身動きせずにいる。
その背中にはもちろんランドセル。

適度なクッションとなって身体を支えている。
風が顔の上を過ぎ去る感触でも確かめるように
目を閉じている女の子。

朝の青空の柔らかい日差しを浴びて
ずいぶんと気持ちよさそうじゃないか。
宿題がわからなくて寝不足だったのだろうか。
今朝の朝ご飯を食べられなかったのだろうか。

さあ、バスが来る。
背中の柔らかいランドセルは
今度は肩にかかる荷物となって
君の今日が始まる。

まっすぐを見て歩くんだよ。
教科書をしっかり読み、ノートはていねいに書くんだ。
思い切り遊べばいい。
そして、先生に怒られたり、友達と喧嘩したり
いやなことがあったら
今日のように、ランドセルを背中で押しつぶして
天を見上げてかまわないんだよ。

・・・・・・
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