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青い花、青イ花、藍の華

2017年06月15日 | 雑記帳
 いつの間にか、「青い花」が増えているような気がする。



 そもそも自分が気づいていなかっただけで、以前からあったのだと言われれば、そうなのかなあと思うしかない、非常に感覚的なことなのだが…

 紫系の色も含めて、昔はこんなにあったのだろうか。ラベンダーなどのブーム?もあったかもしれないし、花が観賞用、贈答用として広まり、品種改良が進んだとも言えるだろう。



 とにかく、植物園のようなところにも、目を凝らせば道端にも…目立つようになった。
 そちらに自然と目がいくのかもしれない。最近の自分の心理的傾向なのか…。


 さて、そういえば草野心平の書いた「青イ花」という詩があった。
 中学校の教科書にも載っていたはずだ。


    青イ花
            草野 心平

 トテモキレイナ花。
 イッパイデス。
 イイニオイ。イッパイ。
 オモイクライ。
 オ母サン。
 ボク。
 カエリマセン。
 ヌマノ水口ノ。
 アスコノオモダカノネモトカラ。
 ボク。トンダラ。
 ヘビノ眼ヒカッタ。
 ボクソレカラ。
 ワスレチャッタ。
 オ母サン。
 サヨナラ。
 大キナ青イ花モエテマス。




 この詩は、結構怖い。「蛙」の詩人である草野が、蛇との遭遇とその結末を描き、象徴的に「青イ花」が使われる。

 ちょっと暗い気持ちにもなるので、お口直しに…。



 藍染の作業を見学できたので、その時に店内で見かけた作品を撮った写真。

 もっとも、藍の花は青くはないんですがね。