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失われなかった十年の成果

2017年05月27日 | 雑記帳
 「日本の『失われなかった』十年」と題された章が昨日書いた『「ニッポン社会」入門 英国人記者の抱腹レポート』の中にある。俗に90年代前後を「失われた十年」と称しているが、まさしくその10~15年間を指して書いてある。では、何が「失われなかった」のか。著者が言うには「ビールとサッカー」なのである。

 
 サッカーとビールは、「良識あるイギリス人男性」が好むらしい。著者自身も熱狂的な固執があるようだ。その意味で90年代は「日本の黄金時代」という。サッカーは93年Jリーグ開幕からWカップへ向かう筋道で了解できる。一方のビールは規制緩和によって、国内に90年半ばから小醸造所が増えたことを指している。


 そうそう、と思い出す。最初に飲んだ地ビールは「銀河高原ビール」だった。あのヴァイツェンには驚いた。こんなビールがあるのか、と一気に世界が広がった。おそらくその頃から「アサヒスー〇―ド〇イは、親の遺言で飲まないのです」と言うようになった(もちろん理由は嘘だが、あの味気無さとの決別宣言だ)。


 その後、様々な地ビールを楽しんでいるうちに、2001年盛岡にベアレン醸造所が出来て、宅配注文常連の道を歩むようになった。どのくらいつぎ込んだだろうか…計算するのも怖いが、連れ合いもビール好きなので、まあ身になったということで…。ビアバーにも何度か行ったし、オクトーバーフェストにも出かけた。


 さて、小規模醸造所ビールそのものも嬉しいが、それに刺激され大手メーカーも幅を広げたことが喜ばしい。味の変化が楽しめるようになった。3月発売のエビス「華みやび」はかなりなレベルと感じた。そして今年も見つけた「深み味わうエビス」と一番好きな「エビス・ザ・ホップ」。ギフト仕様だが手に入れ満足満足。