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中島らも追悼写真展

2005-03-29 | 日々の泡
「彼の世でアンコール」

渋谷に行ったので、パルコの地下、
ロゴスギャラリーで開催されている
「中島らも追悼写真展」に行ってきた。
小さなスペースでの写真展だったが、故人に対する愛があふれていて
ぐっときてしまった。

壁にはプライベート写真がビッシリ貼られており
中央のガラスケースには直筆の原稿、鉛筆などが置かれ、
愛用の時計はコチコチと時を刻んでいた。まるでまだそこに持ち主がいるように。

そしてその横には精神科から処方された薬!

カウンターの横にはサイン入り「ロックグラス」などが売られていた。
なおオークションにかけられているギターは現在11万円だった。
ひっかき傷も生々しい、渋いギターでした。

中島らもは面白い本を沢山書いたが、
私は「その日の天使」というエピソードが好きだ。
トルーマン・カポーティの「クリスマスの思い出」と同じくらいにこの話が好きだ。(関係ないか)

ある日らもさんが
何もかもが嫌になって「今日こそは死のう」と思っていたら、
外で「石焼きい~~もいしやきいもお~」という間の抜けた声が聞こえてきた。
それをぼんやり聞いていたら馬鹿馬鹿しくなって死ぬのをやめた。

嫌な事や辛い事の多い毎日の中で1日に1度は天使が現れる。
それはすれ違ったおじさんだったり、
ラーメン屋のおばちゃんだったりするかもしれない。
その人たちのなにげない一言や仕草にほっとさせられたり
くすっと笑わされることがある。
それが自分にとっての天使。

石焼いもやのおじさんは
「その日の天使」だったんだと思ったという。

この話は
「恋は底ぢから」
というエッセイ集にも収められているが
私はNHKのインタビュー番組でも聞いた。

当時からだも精神もぼろぼろだった様で
テレビなのにろれつが回らず、スリリングな番組になっていた。

この話は頭にこびりつき忘れられない。

あなたの今日の天使は誰でしたか?

合掌。

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5 コメント

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生きててほしかった (ケイ)
2005-03-30 23:09:06
こんばんは。

中島らもさんが亡くなった時に、自分の中では以外にショックで泣けてきました。

あ~あ、ついに行って(逝ってではなくて)しまったんだなぁと思って。

spok23さんのブログ記事を読んで、またその思いを改めて感じてしまいました。



私は彼のエッセイを数冊しか読んでいませんが、

天使の話は素敵過ぎます・・・と同時に、

彼が書くと説得力があります。

もうちょっと・・・生きてて欲しかったです。

おいおい (しゃばんば)
2005-03-31 03:08:50
今日の天使ではなくて、その日の天使 です。
Unknown (spok23)
2005-03-31 07:17:31
>ケイさん

私もショックでその日はちょっと

落ち込みました。

らもさんの書いたものは

何度読み返しても面白いですね。

ご冥福をお祈りしたいです。



>しゃばんばさん

失礼しました。訂正しときます~





Unknown (kinia)
2009-05-26 23:32:03
はじめまして
突然のメールで失礼します

今、NHKの「この人にあいたい」という番組で
らもさんのインタビュー番組の再放送やっていました
「今日の天使」をキーワードに手が動き、こちらに参りました

リアルタイムで見たときは、らもさんの近況の姿をみて愕しましたが、あの優しい瞳で語るらもさんの在りし日の姿は、尊大というしか今言葉がみつかりません

テレビから、私の今日の天使が微笑みました 
「今日の天使」忘れていた美しい言葉です


kiniaさんへ (ブラボー)
2009-05-27 09:16:51
はじめまして。

「この人にあいたい」は、大好きな番組です。
タイトルバックの宇宙の映像もいいですよね。
先人たちが
時空間を越えて語りかけてくれるようで・・

そうですか、らもさんが出ていましたか。

あのエピソードを
本で読んだときも感動しましたが
らもさんの肉声で聞いたときは
なんとも言えない心境になって
泣きたくなりました。
(らもさんの様子にびっくりしたこともあって)
・・・・

おっしゃるように、
心の支えになって残る美しい言葉ですね。
らもさんは、ボロボロでしたが
あの日の私の天使です。

私もどん底の気分の日でも、
真っ暗闇の心境になっても、
その日の天使をみつけていこうと思います。

kiniaさんが今日の天使です。
コメントありがとうございました。

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