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「華麗なる一族」(映画版)

2007年01月16日 | ★人生色々な映画
山本薩夫は社会派と言われながら、「白い巨塔」がそうだったように
エンターテインメント要素もしっかり押さえる。
ドラマの宣伝がやたら激しいので、
映画版を久々見直してみたらやっぱり抜群だった。

同じく政財界のドロドロを描いた
同監督の「金環蝕」に比べ、華やかでサービス満点だ。
原作(山崎豊子)がとにかく面白いですからね。

映画版で網膜に焼きついたのは月丘夢路(正妻)と
万俵(佐分利信)と愛人(京マチ子)の同衾シーンだったり、
月丘夢路が風呂に入っているところへ
仁王立ちの万俵爺さん(仲代達矢・鉄平と二役)が
現れるドッキリショットだったりするのだけど、
湯気の中で
公家出身のお嬢様奥様の月丘夢路が
なよなよと「白い葛餅」のように濡れた床に横たわる場面は
なかなかのインパクトでした。(裸体は吹き替え・当たり前ですが)

財界、政界、複雑に絡み合う人間関係と家族の愛憎を
錚々たる役者が演じて今見てもとても見ごたえがあるので、
ドラマで興味を持たれたらぜひこっちも見て欲しい。
最近リメイクがあまりにも多いから、お決まりの台詞ですみません。

ドラマは見ていないのでなんとも言えませんが
仲代達矢と木村某を比べても詮無いことなので
比べて見るようなことはしたくないです。

それにつけてもこの映画で
娘婿の
大蔵省役人役で出た田宮二郎が
のちに万俵鉄平と同じ運命を選択するなど
誰が想像出来ただろうか。

1974年 監督 山本薩夫 原作 山崎豊子 脚本 山田信夫 撮影 岡崎宏三
音楽 佐藤勝  美術 横尾嘉良 大村武

*映画の中のイイおんな*
酒井和歌子:清らかなイメージを一度も崩すことが無いまま
スクリーンから消えてしまわれて幾年月。
万俵二子のようなお嬢さん役がこれほど似合う人はいませんね。
花のような明るい笑顔をもう一度。
和歌子カムバ~~ック!

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