
昭和初期の日本。
暗い世相。
左翼への弾圧は日増しに強くなっていき
主人公の青年も「アカ」の嫌疑をかけられる。
前半は
木村功演じる苦学生の周りの貧困、冤罪、自殺、母の死、
病苦、特高による恩師の逮捕、と
これでもかというくらいに
不幸の追い討ち、しまいには木村自身も喀血してしまう!
すべてに絶望した木村は
死に場所を求めて、思いを寄せる
津島恵子の故郷、「足摺岬」へと向かうが
そこで出会ったひとたちとの暖かい交流によって
再び生きる力を蘇えらせるのだった。
雨、雨、雨の場面が多い。
青年の心を表すように
足摺岬にはどしゃぶりの雨が降り続いている。
暗い世相の中で必死に生きていく人々の強さ、明るさ。
薬売り(殿山泰司)、遍路の老人(御橋公)。
人生経験豊富なこの二人の会話がすごくよかった。
「若いうちが華じゃ。命を粗末にしちゃいけない。」
こんな台詞も御橋公が言うとオイオイ泣けてくる〜〜
なんであんなにいい歌が歌えるんだろう、殿山泰司は。
献身的に青年を看病する娘(津島恵子)の優しさにも打たれた。
ラスト、木村功のまっすぐ前を見据える目がいい。
上手すぎる子役がいると思ったら河原崎健三。
脊椎カリエスで寝たきりの少年を演じていて、
神木くんより上手かったかも。
人恋しくなる、
いい映画だった。
1954年 吉村公三郎監督作品 原作 田宮虎彦
脚色 新藤兼人 撮影 宮島義勇音楽 伊福部昭 美術 丸茂孝
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暗い世相。
左翼への弾圧は日増しに強くなっていき
主人公の青年も「アカ」の嫌疑をかけられる。
前半は
木村功演じる苦学生の周りの貧困、冤罪、自殺、母の死、
病苦、特高による恩師の逮捕、と
これでもかというくらいに
不幸の追い討ち、しまいには木村自身も喀血してしまう!
すべてに絶望した木村は
死に場所を求めて、思いを寄せる
津島恵子の故郷、「足摺岬」へと向かうが
そこで出会ったひとたちとの暖かい交流によって
再び生きる力を蘇えらせるのだった。
雨、雨、雨の場面が多い。
青年の心を表すように
足摺岬にはどしゃぶりの雨が降り続いている。
暗い世相の中で必死に生きていく人々の強さ、明るさ。
薬売り(殿山泰司)、遍路の老人(御橋公)。
人生経験豊富なこの二人の会話がすごくよかった。
「若いうちが華じゃ。命を粗末にしちゃいけない。」
こんな台詞も御橋公が言うとオイオイ泣けてくる〜〜
なんであんなにいい歌が歌えるんだろう、殿山泰司は。
献身的に青年を看病する娘(津島恵子)の優しさにも打たれた。
ラスト、木村功のまっすぐ前を見据える目がいい。
上手すぎる子役がいると思ったら河原崎健三。
脊椎カリエスで寝たきりの少年を演じていて、
神木くんより上手かったかも。
人恋しくなる、
いい映画だった。
1954年 吉村公三郎監督作品 原作 田宮虎彦
脚色 新藤兼人 撮影 宮島義勇音楽 伊福部昭 美術 丸茂孝
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吉村公三郎さんが書いた岩波新書にこの作品についての記述があって、
原作者の田宮寅彦さん、舞台の足摺岬周辺には一度も足を踏みいえれたことがなく、
なんと地図を見ながら仕上げたとのこと。凄い想像力!
書き上げたんですか。すごいですね。
私も原作は未読です。
吉村公三郎の岩波新書も読みたいです。
吉村作品も面白いものが多くて、ホント、
困ってしまいます(笑)
地味な方ですが、とても好きな俳優さんです。
つまらないものでも、彼をみるためだけに最後まで・・・
ということが私にはよくあります。
でも、正しい読み方いまだに知らないんですけどね(笑)
私もこの作品を見て
忘れられない俳優さんになりました。
飄々としていて自然な演技。
思い出しても泣けてきます。(笑)
他に「お勧め御橋公」作品があったら
教えてください。
『足摺岬』は、ケレンの吉村公三郎には珍しく普通で、抒情的。
原ひさ子(まだご健在で新聞の広告に出ています)、田中筆子、小峰千代子ら、食堂の学生に、日活で活躍する近藤宏、自殺する少年は佐川啓介。殿山泰司の「オイチニノクスリノコウヨウハ」の歌がさすがに上手い。『スイング・ガールス』よりはるかにジャズ的。
演技じゃない演技のようで、とても
新鮮に感じました。
木村功と、清らかで優しい津島恵子が
足摺岬を歩くところが綺麗でしたね。
色んなかたが出ていたんですね。
主人公の周りの不幸が
すさまじかったですね〜〜
絶望の眼と、ラストの眼の光が
ぜんぜん違ってさすがの木村功だな〜と
思いました。
オイチニ〜♪の
歌は素晴らしすぎました。
さっそく辞書に登録したので、
これからは名前を打つのが楽になります。
私のお気に入りの御橋公は、
島津保次郎「嫁ぐ日まで」のおとうさん。
村田武雄「女學生記 」の女學校の先生、でしょうか。
成瀬さんの30年代の作品にも出ていますね。
見る前から胸がきゅんとなります。(笑)
ありがとうございます。
2時間ちょっとで足摺です。
でも、それは、高速道路が途中まで出来たり
道がよくなった今現在だからいえること
なんですよね。この映画の作られたときは
同じ高知県内に住んでいたって、
足摺なんか行ったことない、っていう人
なんて普通に居ました。
俺はたまたま足摺には行っていますが
もう一つの室戸岬はいまだに
行ったことがありません。
そんな不便なところです。
田宮さんだって近くまで行ったけど
実際は行けなかった、
本当に不便なところだったんです。
そういう地の果て、みたいなところ
です。そういう辺土の果て、っていう
場所、っていうのが背景にあって、
この映画を見ると、またちょっと違う
イメージができるかもしれませんね。
台詞にも「地の果てですわ。」と言う言葉が
ありました。
浅井(木村功)が汽車に乗り、
船の甲板でずぶぬれになり、
さらに雨でぬかるんだ道をバスに揺られて
ようやくたどり着いたのが、
八重がいる足摺岬の古びた宿でした。
すべてに絶望し、「辺土の果て」足摺に向かった浅井の気持ちを思うとせつないです。
謙介さんのいらっしゃる場所から
そんなに近いなんてびっくり!!
いい映画でした。