今、東京のある出版社から姉と私のそれぞれにエッセー本を出さないかというご提案を頂いており、有り難いやら気恥ずかしいやらで動揺、挙動不審な日々を過ごしている。
きっかけとなったのは先月行われた全国エッセーコンテストで、姉と二人で「締切までけっこうあるから、どら、いっちょうやってみっか」的に出したものの姉はその美しい文章における芸術面を高く評価され見事入賞。
それに対しこの私はというと、入賞したものの蓋を開けてみればどうやら内容の阿呆さ加減がうけてしまったという訳で(というより私の身のまわりに起こったことを書いただけのつもりだったのだが)、姉妹で受賞したのは確かに大変めでたいのだが実のところはその差をまざまざと見せつけられてしまったということになる。
だいたいこうしてインターネットを活用してまで己の、そして家族の情けなさっぷりを公表しているのに、その上本など出したら取り返しのつかないことになりはしないだろうか。
ちなみに出版社の方々は今回受賞したのが姉妹とは御存知無い様子であるので、どうかこの先ずっとバレませんようにと私はひとりハラハラしている。
いずれにせよ私の周りの友人・知人達はそろそろ話しのネタにされないように気をつけた始めたほうがいいかもしれない。