スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

ヴィクトリアマイル&第五部定理二四の認識の種類

2017-05-14 19:15:13 | 中央競馬
 第12回ヴィクトリアマイル
 よく逃げているという馬が不在でしたのでどの馬が先手を奪うかがまず注目されましたが,スプリント路線で結果を残していたソルヴェイグの逃げに。追い上げてきたリーサルウェポンが2番手,以下,アスカビレン,レッツゴードンキ,スマートレイアー,クリノラホール,ジュールポレール,ミッキークイーン,クイーンズリング,アットザシーサイド,デンコウアンジュ,アドマイヤリードという隊列に。ただ,1頭1頭の間隔はほとんどなく,これらより後ろの馬も含めてほぼ一団でのレース。前半の800mは47秒9の超スローペース。
 直線に入る手前からソルヴェイグが徐々に外に出てきたので,内もがらりと開く形。ソルヴェイグの内に入ったのがスマートレイアーでさらにその内からクイーンズリング。さらに直線の半ばではスマートレイアーとソルヴェイグの間をアドマイヤリードが突いてきて,ソルヴェイグの外からジュールポレール。そして大外を回ったのがデンコウアンジュ。ペースの関係からどの馬も余力を残していたので大激戦になりましたが,やや詰まっていたのも幸いして最後に脚を使うことになったアドマイヤリードが抜け出して優勝。大外のデンコウアンジュが1馬身4分の1差で2着。その内にいたジュールポレールがクビ差で3着。内から2頭目のスマートレイアーがアタマ差の4着で逃げたソルヴェイグがクビ差の5着でした。
 優勝したアドマイヤリードは今年に入って1000万と1600万を連勝。前哨戦の阪神牝馬ステークスは2着でここに出走。重賞初制覇を大レースで達成しました。昨春のクラシックに乗った馬ですが,今年に入って本格化してきたとみていいでしょう。今日のレースは再戦すればまた結果も変わるであろう内容だったと思いますが,現役の牝馬の中で上位の能力をもつグループの中に加わっているのは間違いないところだと思います。父はステイゴールド
                                     
 騎乗したクリストフ・ルメール騎手は川崎記念以来の大レース制覇。ヴィクトリアマイルは初勝利。管理している須貝尚介調教師は一昨年の天皇賞(春)以来の大レース制覇。ヴィクトリアマイルは初勝利。

 延長の属性の三様態についてはスピノザは明示していますが,思惟の属性Cogitationis attributumについては間接無限様態が何であるか示されていません。間接無限様態を特殊的事物res particularisのうちに含めるべきか否かということは,僕が示した第二部定義七や岩波文庫版の116ページの第二部自然学②補助定理七備考のほかに,第一部定理二八をどのようにスピノザが論証しているのかということも検討材料になると僕は考えています。ただ,この定理Propositioは一般に個別的事物res singularisが存在existentiaと作用に決定される様式を示しています。つまり延長の属性Extensionis attributumの個別的事物にも妥当しますが思惟の属性の個別的事物すなわち個別的事物の観念ideaにも妥当しなければなりません。ところが思惟の属性の間接無限様態が何であるかが分からないので,十分に検討することができません。そして今は,現実的に存在する人間の精神mens humanaが,自分の精神の永遠性aeternitasを認識するということを考察の課題としていますから,その課題との関連性ももっと薄くなります。なのでこのことはここまでとし,現状の考察の方へ回帰します。
 現実的に存在する人間の精神が,現実的に存在する個物といえる自分の精神について何かを認識することが,自己を認識するということではなく神Deusを認識するのだということを,第五部定理二四に訴求して示すためにはある条件が必要です。それは,人間の精神による自分の精神の永遠性の認識は,一般的認識ではなく個別的認識である,いい換えれば第二種の認識cognitio secundi generisではなく第三種の認識cognitio tertii generisであるということになっているのですから,第五部定理二四で示されている個物の認識もまた,第三種の認識でなければならないということです。
 このことは,第五部定理二三備考において,明らかに第三種の認識が言及されていると考えられ,その直後に第五部定理二四が示されているという,定理Propositio,備考Scholium,定理という配置の意図からして,妥当な解釈であるといえます。ですがそれだけではありません。スピノザは次の第五部定理二五で,精神の最高の徳summaque virtusがものを第三種の認識で認識することだといっています。そしてその論証Demonstratioにおいて,第五部定理二四を援用し,そこで示されている認識を第三種の認識と等置しているからです。
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