スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

マイルグランプリ&恥辱

2014-10-23 19:14:52 | 地方競馬
 昨晩の第21回マイルグランプリ
 好発はソルテ。1コーナーに入るところでは前にいたかと思われますが,最内のゴーディーが押して引かなかったので,ゴーディーの逃げに。2番手のソルテ,3番手のセイントメモリーまで斜めに並んで追走。少し開いて内からツルオカオウジ,ネコイッチョクセン,トーセンアドミラルの3頭が追走。さらに開いてセイリオス,インペリアルマーチ,グランディオーソ,ミラーコロ,ジェネラルグラントの5頭が集団で続きました。前半の800mは47秒8で,これはハイペース。
 3コーナー過ぎからソルテとセイントメモリーは騎手の手が動き出しました。ソルテは直線でやや苦しくなりましたが,セイントメモリーはしぶとく食らいつき,ゴーディーを交わして先頭に。内から2頭目を追い上げ,直線ではトーセンアドミラルを弾くようにセイントメモリーの外に出したグランディオーソが伸びてきて,2頭がほぼ並んでのゴール。優勝は先に抜け出していたセイントメモリーでグランディオーソはハナ差の2着。逃げ粘ったゴーディーが2馬身差で3着。
 優勝したセイントメモリーは前々走のサンタアニタトロフィー以来の南関東重賞4勝目。重賞も勝っている馬で,ここでは能力最上位。ただ59キロを背負っていたので,厳しいかと考えていました。早くに手が動き出したのはその影響であったと思いますが,馬が一杯になっていたわけではなかったようです。底力の勝利といえるでしょう。叔父に1999年の北九州記念を勝ったエイシンビンセンス
 騎乗した船橋の本橋孝太騎手はサンタアニタトロフィー以来の南関東重賞制覇。マイルグランプリは初勝利。管理している大井の月岡健二調教師は第18回以来3年ぶりのマイルグランプリ2勝目。

 第三部諸感情の定義三一の恥辱という感情にも僕は襲われることになりました。これは以下のような事情によります。
 最初の出来事で,仮に僕が嘘をついたという汚名を着せられていたのだとしても,僕はそれによって不名誉を感じることはあっても,恥辱を感じることはありませんでした。なぜなら僕は実際に嘘をついたというわけではない,いい換えれば,非難の対象となるような行為をなしたわけではないからです。
 ただ,そのような状況を発生させてしまったことに対する後悔というのはありました。事前に後の状況を勘案しておけば,これを避けることができたと思えたからです。つまり軽率に行動してしまったということに対する反省はあったのです。しかしそれは後悔なのであって,恥辱ではありません。感情の対応関係でいえば,すでに示したように,名誉が自己満足の一種であるというのと同じ意味において,恥辱は後悔の一種です。そしてここでは詳しくは説明しませんが,名誉と恥辱が反対感情であるというのと同じ意味において,自己満足と後悔は反対感情であるというように理解してください。このようにいうのはスピノザの哲学においてそう説明されているからです。一般的には自己満足の反対感情があるとすれば,それは自己嫌悪とでも記号化するべき感情であると僕は考えます。スピノザによる後悔の定義には,意志の自由と関連するある特殊な面があって,それはここで説明すべき事柄ではないので省略しているのですが,この後悔を自己嫌悪といっても,別に差し支えはなかろうと思います。このあたりの哲学的詳細は,諸感情の定義よりも,第三部定理三〇の備考というのを参照してください。
 いずれにしても最初の出来事においては,僕が恥辱を感じなければならない要素はありませんでした。しかしそれが飛び火したと表象するようになると話は別です。このとき僕の精神のうちには,僕の軽率な行動によって,僕が愛する者を悲しませることになったという認識が発生してくるからです。そしてこれは十分に非難の対象になると僕には感じられました。だから僕は恥辱という悲しみにも苛まれるようになったのです。
コメント
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