スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

妙手⑳&指定歯科

2012-07-01 18:22:55 | ポカと妙手etc
 このシリーズも20回目を迎えました。そこでこれは今回で終了します。今日は次のシリーズへの橋渡しという意味も含め,少し違った妙手を紹介します。第75期棋聖戦五番勝負第一局より。
                         
 図の☗7三銀は,後手玉への挟撃態勢を構築する攻めの手ですが,後手が☖7八桂成☗同玉☖8六歩☗同歩☖同香のように攻めてきたなら☗8二歩と打てるようにした受けの手でもあります。
 この時点で後手は残り1分。その1分を使って☖6二角とぶつけたのですが,これが妙手で,少なくともこの将棋の勝因となりました。先手は残り2分で,指す手は☗同銀成しかない筈ですが,その手に2分を投入していますので,おそらく読み筋になかった手で,その後の展開を考えたものでしょう。☖同王に☗6五銀と食いちぎり,☖同歩☗同金と進出させました。これには☖6四歩。そこで☗7五桂という手を放ちました。
                                                  
 ☖6二角と引かれてから編み出した手順の筈ですが,最強の勝負順だったよう。実際にどちらが勝っているのか,この局面ではなかなか判然としません。
 後手は☖6五歩と金の方を取り,☗6三桂成☖同王☗6四歩☖7三王☗5二角で手番を握り,☖7八桂成☗同玉に☖5八銀と絡んでいきました。☗8八玉の早逃げに☖6七銀不成の追撃。ここから☗7八銀☖同銀成☗同玉☖5八銀で千日手模様に。再度☗8八玉の早逃げなら☖6七銀打と手を変える予定だったそうですが,先手の方から☗6三角成とし,☖8四王に☗6七銀と受けました。しかしこれには☖6六桂。
                         
 ここまで進むとどうやら後手の勝ちと判明します。第1図で☖6二角と自らぶつけていくのはかなり考えにくい手に思え,発想の妙手であったという気がします。

 月が変わって4月に入り,4日の水曜日は妹のみなと赤十字病院の歯科。これは午後3時の予約で,が連れていきました。この日も妹がときに痛みを訴える,被せものをしている部分の治療は何ら行われず,歯石を除去しただけとのことでした。
 母が入院している間,また母が退院してすぐ,まだ母がひとりで外出するというだけの自信を取り戻せないでいた頃,僕も何度か妹をここの歯科へと連れて行きました。妹が治療を受けている間は,僕も診察室に入ってその様子を見ているわけですが,その間も,その部分を診察するということはありましたし,また2階のレントゲン室まで行って撮影するということもありました。ただ,具体的な治療が何かなされたのかといえば,割れたひびを埋めた以外はそういうこともなく,実際に施術されているのはこの日のように歯石の除去だけであったわけです。したがって妹の歯科への通院は,現実的にいうなら,僕がI歯科へと定期的に歯科検診に通っているのと何ら変わるところはないといってよさそうです。
 みなと赤十字病院というのは基本的に救急病院です。したがって僕は入院中に眼科検診を受けた後,1度だけは同じ目的で通院しましたが,その後はほかの眼科に行くようにと指示されたのです。これは検診というのは救急病院の目的に合致しないからなのであって,だから僕は現在はО眼科で眼科検診を受けているわけです。はみなと赤十字病院の眼科にも定期的に通院していましたが,これは実際に網膜症を発症したからでした。
 これでみれば,妹の歯科の通院も,この病院の目的には適合していません。ただ,妹の場合にこうした通院が許可されているのは,ここの歯科,正確にいうと歯科口腔科というのですが,これが横浜市の障害者の指定歯科となっているからです。妹は別に治療の間に暴れたり騒いだりすることはありませんが,障害者の中にはそうした方もいますから,こうした指定医というのが市によって定められているのだと思われます。みなと赤十字病院全体がそうであるのか,歯科として歯科口腔科が指定されているのかは僕には不明ですが,妹の通院は,あくまでも例外的なものであると考えてください。
コメント
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