スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

サンタアニタトロフィー&有と無の関係

2008-07-31 21:33:05 | 地方競馬
 ずっと暑い日が続いていた関東地方ですが,少し涼しくなったのが昨晩。大井競馬場ではサンタアニタトロフィーが争われました。
 マズルブラストの逃げになると予想していましたが,アブソルートダンスが先手を奪いました。2番手にベルモントノーヴァで,3番手がマズルブラスト。チェレブラーレはこれを見る位置から。前半の800メートルは49秒5で,これはミドルペースですが,11秒台のラップが1度もありませんので,先行した馬には楽なペースだったと思います。
 アブソルートダンスは3コーナー手前で早々に失速。マズルブラストが先頭に立つと,チェレブラーレも外から追ってきて,直線は完全に2頭のマッチレース。ゴール手前でついにチェレブラーレがマズルブラストを捕えて優勝。マズルブラストが2着で,7馬身離された3着にもベルモントノーヴァが残りました。
 優勝したチェレブラーレは今月初めのゴールドカップに続く連勝で,南関東重賞2勝目。2着のマズルブラストもスムーズなレースだと力を発揮する馬で,最後は思いのほかてこずった感じもしますが,人気に応えました。父はブラックホーク,母系はフロリースカップシラオキローズトウショウの分枝。
 鞍上の船橋の張田京騎手もゴールドカップに続く南関東重賞制覇。サンタアニタトロフィーは2005年以来の4勝目。管理する大井の太田進調教師はサンタアニタトロフィー初制覇です。

 王位戦は飛車先交換相腰掛銀。先手の羽生善治名人が銀冠に組んだのに対し,後手の深浦康市王位は飛車を4筋に振って玉を中央に戻しました。僕はあまり見たことのない形です。

 実際にこれを示すためには,人間の精神のうちにある十全な観念があるということも示さなければならないのですが,これは同時に今回のテーマ自体の問題なので,後回しにします。よってここではそのことを前提とする限りで,人間の精神のうちにある混乱した観念について,有と無の関係がすべて明らかになったといえるでしょう。
 まず,人間の精神のうちに混乱した観念があるというとき,これをただその人間の精神にのみ関連付けるならば,これは無であるというほかありません。この意味では,この混乱した観念がある実在性を有するということは認められないからです。
 しかし人間の精神のうちに混乱した観念が生じるとき,これはある必然性をもって生じます。そしてその必然性というのは,その混乱した観念と対象を同一にする十全な観念が生じる必然性と同一です。なぜなら,人間の精神のうちにXの混乱した観念があるというのは,この人間の精神の本性を構成すると共に,ほかのものの観念を有する限りで神のうちにXの観念があるということと同じであり,神のうちにあるその観念は十全な観念です。しかしXの十全な観念が生じる必然性は,どんな知性のうちにあっても同一だからです。ただ,形相的に有である対象の観念と,形相的には無であると考えられる対象の観念とでは,対象ということの捕え方に相違が出るということです。
 よってこの意味では,混乱した観念はむしろ有であるといわれなければなりません。すなわち混乱した観念は,単にその観念を有するある人間の精神と関連付けられるだけでは無ですが,神のうちにある観念と関連付けられるなら,むしろ有であるということになります。
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