スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

ハーツクライ&唯物論と観念論

2006-07-18 21:24:42 | 海外競馬
 ダンスインザムードとアサヒライジングがキャッシュコールマイルとアメリカンオークスに遠征したのは今月の初めでしたが,今度はハーツクライがイギリスに向けて旅立ち,すでに現地で調整を開始しています。出走するのは現地時間29日のキングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークス(長い名前なので今後はキングジョージと略します)というGⅠ。その名前からも類推できるように,イギリスではかなりの伝統と格式をもっていて,ヨーロッパの競馬関係者の感覚では,日本の馬が勝つことなどあってはならないようなレースかもしれません。ハーツクライは昨年の有馬記念でディープインパクトに勝った後,今年はドバイシーマクラシックを勝ち,ここはそれ以来のレースで,GⅠ3連勝,また海外GⅠ2連勝を目指します。芝の中・長距離はヨーロッパの馬が強く,ここも強敵が何頭か出走しますが,十分に実力を発揮できれば勝ててもおかしくないでしょう。なお,ハーツクライの状況に関しては,JRAのホームページのJRAからのお知らせというコンテンツでほぼ毎日,何らかの情報がアップされます。また今回はラジオNIKKEIの実況が中野アナウンサーということなので,特設のブログが立ち上がるかもしれません。もしそうなったらまたお知らせします。

 ここで少し哲学の伝統的な話をします。哲学の世界では唯物論と観念論というのがよく対立する立場で登場します。スピノザ哲学は平行論なので,唯物論も観念論もどちらも独自に展開します。つまり原因と結果の連結と秩序は同一なのですが,観念論は観念の対象がなくてもそれ自体で展開しますし,逆に唯物論は唯物論で観念の助けを借りなくてもそれ単独で展開していくのです。ただ,僕の知る限りでは,純粋にそれ単独で展開していくような観念論にあっては,平行論に依拠したスピノザの観念論ほどうまくできている観念論もないように思えます。
コメント
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