ペパーミントの魔術師

不定期更新ですが「マイ」ペースで書いてます(^-^)/
なお、思いっきり大阪弁です(^_^;)

どんな愛の形があってもいいのに。~「チョコレートドーナツ」~

2015-09-10 17:09:56 | 映画


天才スピヴェット同様去年見そびれた作品のGyaO鑑賞。
なるほど、すごい問題作で、こんなええ作品だとは思ってなかった。
重たかったな~・・・・。



ストーリー:
1979年カリフォルニア、歌手を目指しているショーダンサーのルディ(アラン・カミング)と弁護士のポール(ギャレット・ディラハント)はゲイカップル。
母親に見捨てられたダウン症の少年マルコ(アイザック・レイヴァ)と出会った二人は彼を保護し、一緒に暮らすうちに家族のような愛情が芽生えていく。
しかし、ルディとポールがゲイカップルだということで法律と世間の偏見に阻まれ、マルコと引き離されてしまう。
(すいません、この作品もシネマトゥデイからまるまる引用いたしました。)


アランカミングってロバートダウニーJr.とダスティン・ホフマン足してライザップしたらこんな感じちゃう?
ヾ(・∀・;)オイオイ


冗談はこれくらいにしといて本題。(;´∀`)


今の世の中じゃ、オネエは芸能人でも一般の方でもテレビにどんどんでて、活躍してるひといっぱいいてるし
オンナになりたい願望の分だけオンナの気持ちがわかったり、オンナらしかったりするでしょ。
ついでにいうと、偏見に耐えてきたぶんだけしたたかにしなやかに強くなければ生きていけなかったりする。
何が何でも自分にあるオンナの気持ちを隠さずに堂々と生きるにはそれだけの障害がごっつあって
それと戦い続けるなかで、その分だけ無償の愛が強くなるひともいるんだろうなって思うわけです。
汝の敵を愛せちゃうような、ある種悟りをひらいた坊さんなみに。人生相談とかいくらでもアドバイスできそうなひとらが
いっぱいいますよね。


この映画の1970年代よりはそりゃいくらか自由になったとはいえ、今でも差別や偏見はきっとある。
マイノリティーのひとたちの生き方はときとして賞賛されたり、個性としてもてはやされたりもするんだけど
そうじゃないことのほうが圧倒的に多いですよね。なかなかピンチをチャンスには変えられない。



にしても、擬似家族で幸せになってそんでええんかい?ってイヤミ言われながら
全く血のつながりのない、ダウン症の少年を預かって、そこまで愛せるもんなのかなって
その愛情の深さにはほんと感動してました・・・・。自分の人生に足りないものや欲しいものをそれで満たすとかいう
そんな簡単なもんやないと思うんですよ・・・。実の子であっても育てるのが大変で自分の子供だからこそ
愛をこめて育てることもできるのだろうけどもそれでも苦労するだろうに、ましてやまったくの他人ですし。


事が裁判に至っては、感情論がまったく通用しません。だもんだから
どうしてもムキになってしまうルディの言動は不利なことばかり。ここに至ってポールの静かな戦いの姿勢は
ほんとに理想の大人って気がしました。愛情も怒りも同じように持っていながら
事を荒立てないように裁判で立ち振舞う、あ~もちろん本職弁護士ですからそのへんもプラスに働いてるのでしょうけども
ルディとの関係が職場でバレてしまったというだけで自らの職を失ってもなお、この裁判を戦い、ルディとマルコを守ろうとした彼は
ルディの尻にしかれているようで実はもっとおおきな心の持ち主だったわけですね。

どんなに愛情があっても、マルコがなついていても、そりゃホントの母親にはかないません。法的には。
誰の目にもルディたちといっしょにいるほうがマルコは幸せなのだというのは明らかなんですが
そこんとこはどうしようもないです。実の母親と仲良く幸せに暮らしてくれたらそれがいちばんいいはずなのですから。
でも現実はそうなってくれなかった。だれもマルコの幸せなんて考えてくれなかった。ルディとポール以外は。


人が生きていくにおいて法律って必要だし、守って当たり前で、そうやって秩序は守られていくはずなんですけども。
感情に訴えて情に流されてばかりじゃいけないとは思いつつも
・・・・・はなから平等に扱われず、偏見と陰謀とで愛が法に勝てない裁判てどないやねんと。

・・・・・法律を学ぶもんが「HERO」を見てるのは「あんな環境で仕事がしたいだけなんじゃないの?」ってな
皮肉をレビューで書きました。できることならこういう作品も見て欲しいなと思いました。
愛は勝つなんてクサイことはいいませんが、映画の中くらいそういうもんが見たいと思う反面で
こういうリアルもちゃんと見つめて、自分だったらどうやって助けてあげるのか考えて欲しいと思いました・・・。


「何が何でも事件を解決できるキムタク」とは違って、現実は
たとえこの映画の時代から何十年も経った今でもそんなにうまくいくわけないんだよと。
しかも事務所のメンバーみんなが一つの事件に首つっこんで時間割いて手助けしてくれるような
そこまでのチームワークは現実無理でしょって。(言うてもた、言うてもた)

ジャンル:
ウェブログ
コメント (2)   トラックバック (19)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« このこホンマに愛されてる?~「... | トップ | エグジーのマイフェア紳士。(爆... »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Nakaji)
2015-09-17 21:20:11
この映画、ずしーーーってきました。
ラストはなんか涙・涙でした。
理不尽すぎるこの世でいいのかって思ったし、
あーーー血のづながりってそんなに大事なんだろうかって思うようなそんな映画でしたね。
Unknown (Ageha)
2015-09-23 15:03:48
Nakajiさん、どうも。

うん、確かに勝てる裁判ばかりじゃないから
リアルといえばリアル。
でも、それを描くことでその理不尽さが少しでも未来の世界で消えてくれたらいい、
変えていけたらいい・・・そういう作品なのかもしれませんね。

血よりも濃いつながりやら信頼やら愛情やら
それはマルコでなくても欲しいなと思います。
それを人に与えられるひとはどんな逆境でも乗り越えていけるのでしょうね。この映画のルディみたいに。



コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

19 トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
チョコレートドーナツ (佐藤秀の徒然幻視録)
公式サイト。原題:Any Day Now(今日にも)。トラヴィス・ファイン監督。アラン・カミング、ギャレット・ディラハント、アイザック・レイヴァ、フランシス・フィッシャー。 主演のアラン ...
映画『チョコレートドーナツ』観たよウゥッ・・・(´;ω;`)  (よくばりアンテナ)
やられた・・・・泣き過ぎです。嗚咽をもらしてしまいそうになりました。 帰宅して公式HPなど見て、また思い出して泣いてます(ノ_・、)グスン… きっと、誰かにおすすめしようとして、タイトルを口に出すだけで涙して 笑われてしまう涙腺弱いアラフィフです・...
チョコレートドーナツ ★★★★★ (パピとママ映画のblog)
1970年代アメリカの実話を基に、母親に見捨てられたダウン症の少年と一緒に暮らすため、司法や周囲の偏見と闘うゲイカップルの姿を描いた人間ドラマ。ゲイであるがゆえに法の壁に阻まれる苦悩を、テレビドラマ「グッド・ワイフ」シリーズなどアラン・カミングと、『LOOPER...
『チョコレートドーナツ』 2014年3月14日 シネマート六本木 (気ままな映画生活(適当なコメントですが、よければどうぞ!))
本日の3本目の映画は、『チョコレートドーナツ』を試写会で鑑賞しました。 【ストーリー】  1979年カリフォルニア、歌手を目指しているショーダンサーのルディ(アラン・カミング)と弁護士のポール(ギャレット・ディラハント)はゲイカップル。 母親に見捨てられたダ...
チョコレートドーナツ (to Heart)
僕たちは忘れない。 ぽっかりと空いた心の穴が 愛で満たされた日々――。 原題 ANY DAY NOW 製作年度 2012年 上映時間 97分 脚本 トラヴィス・ファイン/ジョージ・アーサー・ブルーム 監督 トラヴィス・ファイン 出演 アラン・カミング/ギャレット・ディラハン/トアイザ...
チョコレートドーナツ/アラン・カミング (カノンな日々)
1970年代アメリカで実際にあった出来事に基づき母親に見捨てられたダウン症の少年と一緒に暮らすために司法や周囲の偏見と闘うゲイカップルの姿を描いたというヒューマンドラマです ...
「チョコレートドーナツ」 (ヨーロッパ映画を観よう!)
「Any Day Now」 2012 USA ルディ・ドナテロに「バーレスク/2010」「テンペスト/2010」のアラン・カミング。 ポール・フラガーに「ジェシー・ジェームズの暗殺/2007」「ノーカントリー/2007」「ザ・ロード/2009」のギャレット・ディラハント。 マルコ・ディレオ...
『フルートベール駅で』をギンレイホールで、『チョコレートドーナツ』をシネマカリテ1で観て、悲劇はきついよふじき★★★,★★★ (ふじき78の死屍累々映画日記)
◆『フルートベール駅で』 五つ星評価で【★★★悲劇は記録にすると1行で全て同じ体裁を取られるが、その悲劇の背景の人間は誰一人として同じ人間ではない】 そういう映画であ ...
チョコレートドーナツ (映画好きパパの鑑賞日記)
 ミニシアターで空前のヒットとなり、僕も一度銀座の映画館へ行ったけど、満席で入れなかったことがあります。ようやく見たけれど、もう少しじっくり描けばよいのに、ちょっとあざとい気もしました。  作品情報 2012年アメリカ映画 監督:トラヴィス・ファイン ...
『チョコレート・ファイター』 (こねたみっくす)
ジージャー・ヤーニンのアクションだけは凄い! トニー・ジャーを世界に知らしめた『マッハ!!!!』のプラッチャーヤー・ピンゲーオ監督が新たなるヒロインで女性版ムエタイ作品を作 ...
「チョコレートドーナツ」☆裁判は誰のため? (ノルウェー暮らし・イン・原宿)
実話から生まれた物語。 ラストのシーンは、私の胸の奥深くを素手でぎゅーっと掴まれたような衝撃で、この胸の痛さは多分一生忘れないだろう。
映画:チョコレート・ドーナツ Any Day Now 一味違う 家族を取り戻す闘い 一味違う ディランの名曲... (日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~)
基本プロットは「家族の愛情」 なのだが、タイトルにもしたように「一味違う」プロット。 でも一味違っても、家族は家族。 あまりストーリーに触れたくないので、非常に書きにくい... 映画中、時代がぼやかされて描かれている。 また展開される差別に、少し時代的な....
ふたりのパパ~『チョコレートドーナツ』 (真紅のthinkingdays)
 ANY DAY NOW  1979年、カリフォルニア。ショーダンサーのルディ(アラン・カミング)は、客 として店を訪れた検事のポール(ギャレット・ディラハント)と出逢い、恋に落ち る。時を同じくして、ルディはアパートの隣室に住むダウン症の少年マルコ(...
チョコレートドーナツ/ANY DAY NOW (我想一個人映画美的女人blog)
銀座シネスイッチ、久々の大ヒット作らしい。 たまたま金曜日のサービスディということもあり なんと数年ぶりに立ち見での鑑賞でした~。でも素晴らしい作品でまったく眠くもならず! 1970年代のアメリカ。ある日惹かれ合い出会った一組のゲイ・カップルが、 隣...
チョコレートドーナツ 【劇場で鑑賞】 (映画B-ブログ)
各国の映画祭で多くの観客賞を受賞したヒューマン ドラマ「チョコレートドーナツ」が公開、 シネスイッチ銀座では全回満席記録を8年ぶりに 更新するという偉業を成し遂げるなど日本でも 注目されている作品のよう、興味がありましたので 観に行ってきました。 チョコレー...
映画・チョコレートドーナツ (読書と映画とガーデニング)
原題 ANY DAY NOW2012年 アメリカ 1970年代のアメリカ・ブルックリンでの実話がもとになっています 1979年、カリフォルニアベッド・ミドラーのようなシンガーを夢見ながらも女装してショーダンサーで日銭を稼ぐルディ(アラン・カミング)正義を信じながらも....
ショートレビュー「チョコレートドーナツ・・・・・評価額1650円」 (ノラネコの呑んで観るシネマ)
ほんとうの家、ほんとうの家族とは。 1970年代のアメリカ。 ひょんな事から家族となった、ゲイのカップルとダウン症の少年。 しかし彼らの幸せな時は、世間の偏見と不寛容によってあっけなく終わりを迎える。 共同脚本家のジョージ・アーサー・ブルームが、昔住んで...
チョコレートドーナツ (C'est joli~ここちいい毎日を♪~)
チョコレートドーナツ '12:米 ◆原題:ANY DAY NOW ◆監督:トラヴィス・ファイン ◆主演:アラン・カミング、ギャレット・ディラハント、アイザック・レイヴァ、フランシス・フィッシャー、グレッグ・ヘンリー、ジェイミー・アン・オールマン、クリス・マルキー、...
チョコレートドーナツ (はるみのひとり言)
1979年、カリフォルニア。歌手になることを夢見るショーダンサーのルディ。ある日ショーを見に来た弁護士のポールと出会い恋に落ちます。ルディの暮らすアパートの隣の部屋からいつも大音量の音楽が流れるのですが、その家には子供がいることを知ります。大音量は耳に良く...