映画の感想の前に。
この作品の中でりりこの部屋に自分の写真がいっぱい飾ってあるんだけど
枝葉な話ではありますが、
沢尻エリカの写真集みたいな映画だったなとも。
胸まで見せちゃう、エッチなシーンまで撮っちゃうことも含めて。
よくさ~、落ちぶれたアイドルとか女優さんとかが
なぜかヌード写真集でもってもいっかい話題をつくるってあるでしょ?
それといっしょにしたくはないけど、
別に発言で若干干された形になってしまった彼女の
復帰第1作はそこまで見せなくてもええんちゃうんていう内容だっただけに
(いや、ヌードを指して言うてるんではなく、
芸能人、特にモデルとかアイドルとか
ちやほやされる期間が短い職業の方が必ず体感するであろう
焦りとか苦しみとか・・・裏側の醜さとかね)
文字通り魂を削って作った作品だというのがわかる気がしたわけで。
この映画を見てて思い出した映画がいくつもあった。
例えばこれ。
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これ以外にも、幻覚に悩まされるとか赤い羽根が舞い散るシーンは形や色こそ違うけど「ブラックスワン」だし、
鏡よ鏡ってしゃべる彼女はまるで「スノーホワイト」のシャーリーズセロンだ。
白雪姫の台頭でもってどんどん狂っていく。
おそらくはこの辺が、作品たいしたことないって言われる理由なんだろうな。
ありふれたストーリーと既視感のある映像のために
役者の演技がむっちゃよくても作品としてどうなんだよってのがあるらしい・・・。
そのくせ、「さくらん」でも見たような、
ものすごく原色バリバリのケバい世界というか
もう、蜷川ワールドが展開されてるから(りりこの部屋の小物は監督の私物らしいしね)
そこがもう強烈な個性といえば個性かな(わわわわわ)
原作を知らないから、
実はりりこを整形したドクターのモンスターぶりとか
大森南朋が演じた検事はあんなんじゃないよとかあるらしいが
痛かったな~。あれだけ暴言はいて、わがままで、奇行に走っても
哀れで、かわいそうで、気持ちによりそってしまうのはなぜなんだろうね。
とはいうものの、ドМマネージャーの羽田みたいなことは
1秒だってやってあげられませんけど。(笑)
消耗品として扱われてしまう彼女たちは
整形しようがしまいがいつかはすたれていく。
大森南朋が演じていた検事のセリフで
若さは美しいが美しさと若さは同義ではなく、
美しさってのはもっといろんなものを内包してるんだっていうんだけど
りりこは最後の最後までそれを理解できず、抵抗し続けてこわれてしまうわけで。
・・でもそこで終わらないのがエンドにでてくる。
やっぱこれだけボロボロになってもまだ最後に「笑う」んだ。
ハッピーエンドかどうかはともかく、ちゃんと這い上がってくる、
ちゃんと蘇る、スゲーとおもっちゃった・・・。
おねえちゃんは強くて綺麗だと妹はいう。
りりこはキレイだから強くなったという、だからお前もキレイになれと。
なるほど外見の美しさは一時的に手にいれたかもしれないが
強くなれたかというと、
ちやほやされてる間だけ「何をしてもまかり通った」だけのことで
ホントはとっても弱いひとだったような気がするんだ。
ただ、見せかけの美しさと虚勢で華やかな世界に君臨しつづけようとして
結局はできなかった、哀れなオンナである・・・
ホントの美しさもホントの愛も知らずにまた別の世界で傲慢に生きていくんだろう・・・。
外見で損をしたことのないオンナにはりりこの気持ちなんて
わかんないだろうな~・・・。
一度頂点を極めてしまったら、そこから降りたくないのは
エゴかもしれないが
その気持ちを味わわせてくれたのも
彼女をおいつめたものも
いっときだけ憧れ追い掛け回してうっとりしていた
たくさんのひとたちだ。
頭でわかっていてもりりこはそれを満足させ続けることで
忘れ去られることを何よりも怖がった。
・・・・だからどんなにひどいオンナだったとしても
どっかでかわいそうって思ってしまうんだ。
間違った美の執着心から逃れられなかったアホさも
そしてただ愛されたかったのにあんな態度しかとれないアホさも。
PS:船越英一郎の夫婦喧嘩の原因はこの映画じゃなかったっけ?
出てなかった気がしましたが、もしかして哀川翔と入れ替わったかな?(わわわわわ)
↑・・・ご指摘いただきました。映画よりちょい前に
TVドラマで共演してましたね。すっかり忘れてました。
でも、これもまた彼女にとってはこの映画の宣伝にすぎなかったかな?
今回体当たり演技で話題にはなったけど、彼女の演技力が問われるのは
実はこの次に全く違うキャラを演じてはじめて見てもらえるような気がします。
引きずって申し訳ないけど
人の噂も75日というし、ブラウン管から消えたら
スグ忘れ去られてしまうわりには
忘れて欲しいことほどマスコミはほじくり返すし
こっちも忘れないから、まだ偏見てのは取れないままでいます・・・。
仕事とプライベートは別やし、演技のうまさとその人好きになれるかは
別問題だとわかっててもなかなかそうもいかないんですよね・・・。
あれはあんまり面白くなかったな。
周囲に掃いて捨てるほどいる女たちの中で、外見で得する人も多々ある中、
そうでない女たちは、それがどうした、と開き直るか見返そうとするか。
少なくとも、世の中の価値観に恭順なり抵抗なり無視なりをして、
女は女として生きているわけですね。
いろいろな評価がされている映画で、観た人がそれぞれに違う観点で感想を書かれているのも面白い。
それだけ、与える印象がみんな違う作品を作るということ自体、面白いとも思いました。
あれだけ、魅力ある男たちが出ていながら、
結局、りりこの涙なり笑顔なりが一番印象に残るって、
普段、女の映画に興味のないわたしにとって、不思議な体験でもありました。
ちっちゃ(笑)
寄せて上げてたんだ(笑)
何かあの胸、可愛過ぎ
しっかり隅々までメイクされていて、
ちっとも興奮しない肢体
沢尻、この映画の間に色々話題多くて、
そのまま彼女の自伝かなと思った次第で(笑)
誰か彼女の女優としての本質を再構築して欲しいなぁ~
>周囲に掃いて捨てるほどいる女たちの中で、外見で得する人も多々ある中、
そうでない女たちは、それがどうした、と開き直るか見返そうとするか。
少なくとも、世の中の価値観に恭順なり抵抗なり無視なりをして、
女は女として生きているわけですね。
そうそう、そこなんですよね。
だもんだから女性のための映画だったかなと。
何度も挿入される女子高生の会話。
どんな美人もどんなかわいいアイドルも
彼女たちによってまつりあげられ排除されてく
それでも生きていかなきゃいけない。
で、トップに執着するのかしないのか。
水原希子みたくわりきれたら
りりこもあそこまで落ちなかったのにね。
オトコにはわかんね~だろ~な~といいながら
女性でも、
彼女をどう見るかでそれこそ十人十色の
感想が帰ってきそうな気がしました。
美ってものへの考え方の数だけ
りりこはいろんなふうに見えるかと思います。
私もこの映画すごく感想が書きにくい、
まとめられない作品でした・・・。
そういやそんなドラマもありましたね~。
勘違いでした。
・・・っていう程度でまったくインパクトもなく
見もしなかったことを思うと
この映画は宣伝がやっぱすごかったかな(笑)
エロで男性陣をシネコンへ呼ぶことへは
成功したかもしれないが
実際はオンナから見ても
エロいのにエロくない”無機質なお人形”を
「見事に演じてた」し
そう言う意味では騙された感のある殿方は
多かったかもしれませんが、
悠雅さんとのやり取りでも書いたのですが
女性がみたらいろいろ感じるところのある作品かと思いました。
そっちでダラダラと散々書きまくりましたが
エロいシーンが多いわりには
明らか女性むけ映画。(笑)
生まれつき得をするひとと損するひとがいて、
それでもだからどーしたなのか
ガラッと自分を変えてしまうのか。
芸能界っていう特殊な世界の一部の人間の話じゃなくて
美白、ダイエット、アンチエイジング、
あそこまでいかなくても
オンナはみなあがいてる。
それの極論をみただけのこと。
オンナにしたらものすごくありふれた
どこにでもある物語だと思いましたよ。
性転換を除いても整形なんて
誰でもやってるような時代ですしね・・・。
「大麻疑惑」も「奇行噂話」も、ぜーんぶ、この
映画のプロモーションだったんじゃないかとさえ
思える。『ヘルタースケルター ザ・エリカ様』と
サブタイトル付けてほしいぐらいw
ラストは眼帯じゃなく、目も整形してバッチバチ
の大きな瞳でニヤリ、、の方が良かったのにナァー
私も同感(笑)
5年のブランクを作ってしまったのは
ほかでもない本人やと思うんですが
ここまでくるまでに起こったあれやこれやが
全部この映画を盛り上げるかのような
役割をしてて
なんかその集大成でもって
エリカ様にドヤ顔されたような気がしました
(おいおい)
監督との間にもなにやらあったようで
いろんな意味でここまで時間かかったけど
そのおかげでいいタイミングで公開されたのかもしれません。
偶然でも計算でも(わわわわわ)
そして、女達が「美」にこだわるのは、美しさを賞賛する大勢の人達。
でも、この大勢の人達の求めるものは、「美」も含めてうつろいやすくて。。。
頂点という場所は、そこにいるために全てを犠牲にしてしまえる位魅力的なのかも。。。
りりこやこずえが商品なら、整形外科医の先生や事務所の社長?さんは、需要物を供給するメーカー。
取扱商品が人間なだけに、実は一番タチ悪いかもしれないですね。
同じく、ブームに乗って騒いだ一般人達も…。
美容師ブームを巻き起こすきっかけになったあのモデルさんのようになりたいと
あれだけいれこんだものの今はそんなでもない自分自身を反省中です。
りりこを演じきったエリカちゃんが、次になにをみせてくれるのか、楽しみです♪。
TB&コメント、ありがとうございましたm(__)m
エリカさま、意外にちっちゃかったね(笑)
しかも洗練された幼児体型(爆)
>今回体当たり演技で話題にはなったけど、彼女の演技力が問われるのは
実はこの次に全く違うキャラを演じてはじめて見てもらえるような気がします。
まさにそのとおりでございます
おかしな自分が、さらにおかしくなるまで、
演者としてこの映画にのめり込めたのなら、
女優として、その活路を真摯に次の作品に反映させてもらいたい