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8ミリ越しの下克上~「桐島、部活やめるってよ」~

2012-08-12 11:27:12 | 映画

↑てっきり神木くんが桐島かと思ってました。
もしくはこの物語でいちばんかっこいい役なのかと。

違ってました(笑)いや半分は当たってたかな。
ダサダサな映画部の部長で運動神経ゼロ、どっちかいうと
クラスでは存在感がなく、どうでもいい人間のように見られてる。
彼は桐島というスーパースターからは一番遠い存在にもかかわらず
自分の撮りたい映画を撮るべくカメラを回してるだけなのに
いつかそれは桐島に振り回される周りの人間に
微妙に絡んでいくことになるんだな、これが。

あのさ~最近しょっちゅう言うてんねんけど。
予告編で映画のおいしいとこ見せすぎ。

今、リアルタイムに高校生の子らがみたら
こんなのあるあるで当たり前と思うかもしれない。
とっくに通り過ぎた人間にはビターな青春のおもひでかもしんない。

正直言うと前半、
繰り返される金曜日の光景はかったるかった。
それがクライマックスで一気に挽回。(笑)
いや~なんかすごいもん見ちゃったぞという気持ちだけが残って
未だにうまく書けない。

結局桐島くんは出てこない、出てこないんだけど
これだけ人を振り回すってだけでやつがどんだけすごいのかってのを
浮かび上がらせることには成功してるのな。


頑張ったってこの程度なんだよ、この程度なんだよ!!!

生きてきたなかでそゆこと感じたことのないひとっていないだろう、
苦労しなくたって容姿端麗の文武両道なやつにはわかんないだろう、
・・・でもいわゆる「下」の人間は
なれない自分を知ってる、手に入れられないものをわかってる、
それでも生きていかなきゃいけないってときに
どうしようかってのを結構クールに考えてるもんだったりするんだ。
カメラ越しに会話するシーンで
持ってるやつのほうが泣いてて
持ってないやつのほうが笑ってる、あそこでなぜだか泣いてしまった。
吹奏楽部のあの女の子だって、
いい加減片思いにけりをつけようと思ってる、その必死な表情ってなんだかものすごく
懐かしくて感情移入してしまった。(^.^)

桐島が誰にも相談しないで部活をやめた・・・たったそれだけのことが
こんなにも波紋をよぶ、
・・んでね、結局最後まで出てこなかった桐島の本音ってどうだったんだろな?
バレー部のキャプテンでむっちゃきれいな彼女がいて
クラブやめたくらいで皆が大騒ぎするような人間なのに
人気モノのはずなのに、ホントの意味での「友達」・・・いなかったのか???
学校に来ない、進路で呼び出されても誰にも会わない、彼女からのメールもシカト、
誰とも連絡を取ろうとしない。
彼はこの5日間何を思いどうしてたんだろうっていう、映画と離れた部分での興味に思いをはせてた。
・・・ってことは私も桐島に振り回されたのかな?(笑)

帰りにちょこっとだけ原作の文庫をパラパラ立ち読みしてみた。
宏樹が、サボってる野球部のバッグで未だに登校してる理由がそこに書いてあった。
それってあまりにもったいなくね?
ドラフトまではクラブやめないんだっていうてた、どうみてもできなさそうな野球部のキャプテンのほうが
カッコ悪いけど輝いてた。
限界を知ってても諦めない気持ちとか好きだから続けたいとか
うまくいかなくたってただがむしゃらに何かにうちこんだことが
将来そのひとの人生の血や肉になるんだろがって。なりたいものになれなかったとしてもだ。

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♪選ばれし才能も お金も地位も名誉も
 持っていたっていなくたって 同じ空のした
 愛しきひとよほら見渡してみて
 尊い今という時を 陽はまた昇るさ♪

エンドロールに流れる高橋優のうたが聞きたいという不純な理由で
公開初日に見に行った映画だったけど
実際この歌に全部全部集約されてるような気がした。
登場人物の弱さや醜さを散々描きながら
それでも夕暮れの屋上にはなぜか希望が見える・・・そんな作品でした。


これも宏樹のことばで原作のほうにこんなことが書いてあった
なんにでもなれるという可能性だけがあって
でもその手のひらにはなにもない・・・って。
持ってるものの贅沢な悩みとしかこちらには思えないんだけども
持ってるやつは持ってるやつでもがいてる、それも青春てやつですか。
・・・・・これが桐島の辞めた理由だったのかなとも今思いながら。
 




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2 コメント

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ゾンビはまだ生まれてなかったけど…。 (えい)
2012-08-24 22:52:42
>持ってるやつのほうが泣いてて
持ってないやつのほうが笑ってる、
あそこでなぜだか泣いてしまった。

ぼくもここですね。
その少し前のシーンも、
“映画の逆襲”という感じで、
8ミリを撮っていた頃のことが
強烈に思いだされてきました。

ただ、ゾンビ映画はまだなかったけど…。
Unknown (Ageha)
2012-08-25 13:57:08
えいさん、どうも。

正直、繰り返される金曜日の間
ものすごくかったるかったし、
観客にしかわからない彼ら彼女らの本音は
そのとおりだろうと思いながらも不快感で
なんていうか重たかったんです。

それがラストの屋上で
破壊と再生とまではいわないけど
ドタバタのあとに、
なんかこう、神木くんの笑顔で
救われたような気がしました。

自分のほしいものに手が届くか届かないかより
どんな状況であっても
自分が今というときを楽しめたらいいなって。
この年であっても改めて思った次第です。




PS:
全然関係のない話ですいませんが
宏樹役の男の子が
嵐の松潤に微妙に似てて
そこばっか気になってました(おい)

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