ペパーミントの魔術師

ご挨拶が遅くなりました。
引っ越し先でも同じタイトルで
継続しております。

命は救えなくても、心は救える。~「神様のカルテ」~

2011-09-04 12:07:20 | 映画

宮崎あおいが使ってたのはやっぱりオリンパスのカメラだったな~



踊る大捜査線の室井さんと青島じゃないが
医療の現場でも
こういう教授とこういう医師が
お互いのやらなきゃいけないことを理解し連携して
はじめてたくさんの人が救えるんだと思う。
医者5年目で分岐点にたったイチは
どっちをとったのか・・・・って話。

大学病院の教授ってもっとやな人かと思ったけど、
こういう人もいるのよね(コラコラ)
ふつうなら一度声かけて断ったら下手すりゃ潰しにかかる(おいおい)とこを
わざわざ訪ねていってもいっかい誘うとこがなんとも。
えらくなったら現場で直接患者と向き合うことは少なくなってしまう。
でも、最先端医療を取り入れて
たくさんの若い優秀な医師を育てることもまた
結果的にはたくさんの命が救えるようになる。


もともとは同じ道を志していながら出世した友に対して
古狸せんせは後悔してるよといった、
でも地域医療に携わって死ぬほど忙しい毎日を「楽しい」ともいった。
どっちかがものすごくやなやつだったら
この二者選択はものすごく楽だったんだろうな。
どっちも必要なんだけど、実際体はひとつ。どっちかしか選べないわけで。

で、そんな時にイチを訪ねてやってきたのが
余命いくばくもない末期がんの老婦人、安曇さん。
例によってイチはどっぷりと患者にかかわってケアするのな。
自分が携わった命を、全部が全部たすけられるわけではないことを
頭でわかっててもどうしても傷ついてしまうひと。
それを支えるのがハル。

いや、この二人も。

この医師も。

この看護師も。

この看護師も。
いや、患者の安曇さんからも、
イチは結果的に多くのことを学んだんじゃないだろうか。
とにかく一人でも多くの人を助けたい、そればっかなイチのまわりで
彼を温かく見守るひとがいっぱいいた。
そのひととひとのつながりがとっても優しくて
こういう現場なら激務にも耐えられるだろうなってちょっと思った。
気持ちに体がついてくるかどうかまあ限度はあるけど。

ハルさんをして「長い」とばっさり切り捨てられたイチのメール(留守電だったかな?)
コレは日常だけやなくてカルテまでこんなふうだったというのが
ラストのオチで出てくる。
それでもそれをうれしいと思うひともいるんだよな。
これだけ真剣に思ってくれてるんだって。
それが医者選びの基準になることだってあるんだ。


イチの病院では助けられないのがわかっても
転院したくない、あなたに診てもらいたい。
医師のめざすところもホントはそうなのかもしれない。
助けたい、せめて痛みを取ってあげたい
その熱意と愛が伝われば、患者は死をうけいれられるだけでなく
幸せだったと思える時間が過ごせる。
実際一人一人の患者にイチほどかかわれるわけではないし、
屋上での記念写真も、冒頭シーンのあの病院の待合室をみたら
とてもそんな時間ねーだろと思ったけど。(笑)
正直なとこ限りなくリアルなファンタジー・・・だったかな。

PS:個人的には要潤みたいなキャラの方が好きなんだけど、
主人公を熱血漢むき出しにしなかったことで
ほのぼのあったかい話になったこともまたたしか。
ただ、正直イチのキャラクターというか外見は好きになれなかったな~。
ぬぼ~っとしてて「草枕」の世界で(笑)天然ボケで。
泣かなくてもいいけど笑顔もなくて。

何があっても笑顔をたやさない看護師たちのほうが
よ~~っぽど人間できてた気がしますが。
この新人看護師の笑顔なんてホント天使でしたよ。
・・・あ、まあそれも役割分担か。
医者に求めるもののハードル、私ちょっと高すぎるかな(笑)



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4 コメント

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イチの役は (かのん)
2011-09-04 21:09:37
イチの役はやっぱり櫻井くんに合ってなかったように思います。だって全然変人ぽくないです。役作りされてはいるんですけど本来の好青年ぶりが勝ってるんですよね。

じゃあ誰だったら良かったのかなと時おり考えてみるんですけど、これがなかなかみつかならいんですよね。メガネ装着での佐々木蔵之介さんかな?
Unknown (KLY)
2011-09-04 22:06:45
なるほど踊るの例えは上手いね~。
それぞれ先輩がいてってのも同じだし。実際もんだいどっちも必要なのは間違いないワケで、後は個々人の医師の考え方だよね。
医者の話も良かったんですけど、個人的には万歳のところが1番来ました。
Unknown (Ageha)
2011-09-06 14:29:35
かのんさん、どうも。

わざと人と距離を置いて
心に重いものを抱えた主人公の設定を
忠実に再現しようとした
これは監督と櫻井くんとだけの
打ち合わせだったようで誰にも言うてなかったらしいですが

それで監督の狙っていたイチが撮れたのだとしたら
演技のうまい下手よか
イチというキャラクターそのものが
あまり好きにはなれなかったかもしれません。
正直共演者ひとりひとりにみな
味のある見せ場があって
そこにいるだけで絵になっていただけに
主人公だけどうなん?ってのは
ワタシコメント書けば書くほど
敵つくってしまいました・・・
Unknown (Ageha)
2011-09-06 14:34:50
KLYさん、どうも。

激務の病院に対して、
まるでときが止まってるみたいな
どうみてもそこだけ明治大正かというような
あの旅館の雰囲気。
いや、そこに住むひとらが
どうみても平成の人間やない(笑)
ものすごく不思議な空間でしたね~。
あの言葉づかいも。

そのギャップがすごい分
むしろ家のあったかさが
出ていた気がします。
それだけに万歳のシーンはうるうるしましたね。
ホントはもっとこのシーンにもカットされた話にも泣けるエピソードがあるんでしょうが
原作を読んでいなくても
じんとくるものがあったなら
それは成功ちゃいますかね~(笑)

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