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オーパーツを探そう! ~コスタリカの巨大石球群~

2007-07-07 | オーパーツを探そう!
中央アメリカに存在する小国 コスタリカ
この国ではコーヒーやバナナといった品目を多く輸出しています。
1930年代初頭、アメリカの会社が輸出用のバナナ農園を開墾しようとした土地から、
おかしなものが発見されたのです。

地面を掘っていた作業員がおかしなものを見つけました。
それは、巨大な石の球。
人間の背丈ほどもある、大きな石の球が次々と発見されたのです。
小さいものも含めると、その数は200個以上!
2センチほどのものから、2.6mにもなるものまで実に様々です。
最大の石球は25トンもの重さがあるそうです。
材質は、一部石灰岩だそうですが、多くは花崗岩から作られています。

そして、最も驚くべきことは、
これらの石球がほぼ完全な球体(真球)であったということです。
99.8%の真球、中には100%の真球も存在しています。
花崗岩は硬いので、加工するためにはある程度の技術が必要であるとされます。
ところが、年代を測定した結果、
これらの石球群は紀元後300~800年ごろに製作されたものだと判明したのです。
紀元後3世紀といえば、ヨーロッパではローマ帝国が混乱しつつある時代。
中国では三国の争いが終結し、唐が成立した時代。
そして日本では邪馬台国の女王卑弥呼が死去し、混乱した時代です。

このころの中央アメリカでは、いまだに石器が使われていたと考えられており、
石球を作り出すだけの高度な技術があったかどうかは疑問です。
今のところ当時の人々は、ヒスイや銅を加工する技術しか
持ち得なかったのではないかと推測されています。

さらに奇妙なことに、発見された場所の近くには花崗岩が産出される
石切り場が存在しません。
最短でも10数キロはなれた花崗岩層からの輸送が必要となります。
しかし、当時の輸送技術といえば、丸太を用いたものがメインとなります。
エジプトのピラミッドや、イギリスのストーンヘンジなどと同様に
現在では信じられないような高い輸送技術を有していたのでしょう。

これらの石球は、発見当初、規則的な配置で埋まっていたそうです。
その配置は星を観測するためのものだとも、
太陽の動きを知るためのものだとも言われています。
しかしながらその多くが、農園を作るためにどかされたり、
内部に黄金が隠してあるという噂が流れたために破壊されてしまったりしています。
現在では、その配置が何を意味していたか、うかがい知ることは出来ません。

もし、この石球群が破壊されたりせずに残っていたとしたら、
オーパーツではなく当時の技術水準の高さを解明する糸口になったかもしれません。
非常に残念なオーパーツであるといえるでしょう・・・




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