デイトレの花道
経済も株も初心者のデイトレ奮闘記
 



とりあえず差し止めを掛けられて、ニッポン放送が次に匂わせたのはなんと、焦土作戦。なんとも物騒な名前だが、中身もそのまんま。
ナポレオンのロシア侵攻で、ロシアが取った戦術から来ているとか。要は敵に攻められる前に、自分で領土を焼き払ってしまうこと。焼け野原にすれば、攻める旨味は激減する。具体的には、優良事業を売却したり、多額の負債を背負ったりとかする。

今回ニッポン放送が仄めかしたのは前者で、焦土になるのはポニーキャニオン。ポニーキャニオンはニッポン放送が株の過半数を持つ子会社だが、その売上げは約560億円とニッポン放送の半分もある。その株をフジテレビに売却して、ニッポン放送のおいしい部分を黒焦げにしようとしているわけだ。
ただこれも、ニッポン放送にとっての企業価値の毀損だから、ライブドアに限らず株主は黙っちゃいないだろう。まあたぶんブラフだろうな。

焦土作戦は別名ジョーンズタウン防衛作戦ともいう。
今回のことを通して買収関連の用語が有名になったけど、なんか映像的な言葉が多くてちょっと面白い。軍事作戦を思わせる命名が多くて、やっぱマネーウォーズなんだけど、ロマンがあってエスプリが効いててその辺はさすがアメリカ人。いい機会だし覚えてしまおう。

例えばこんなもの

◆ゴールデン・パラシュート(金の落下傘):たんまりの報酬。買収されて地位を退く経営者に対して、多額の報酬を払うように定めておくこと

◆ティン・パラシュート(ブリキの落下傘):ちょっとした報酬。同じく解雇される社員に対して(こっちはゴールデンじゃなくてブリキ)

◆クラウン・ジュエル(宝石の王冠):金のなる木。今回でいうと、ニッポン放送にとってのポニーキャニオンみたいな魅力ある資産。

◆ポイズン・ピル:盛られた毒。今回ニッポン放送がやろうとしたことの、後出しジャンケンじゃないバージョン。今回はテーブルに出ている料理に毒をかけようとしたが、キッチンで盛っておくこと。つまり予め経営陣に、新株を発行する権利を与えておくこと。

◆白馬の騎士:敵対的買収されつつある企業に表れる白馬の王子様。友好的に買収してくれる第三者。

◆灰色の騎士:白馬には乗れない程度に腹黒い第三者。でも敵対的ではない。

◆サタデーナイトスペシャル:圭子の夢は夜開く。予告なしの株式公開買い付けによる買収のことで、市場の開かない土曜日に仕掛ける。

◆パックマン・ディフェンス:呑まれたら呑みかえせ。買収される側が逆に相手に買収をかけること。もちろんあのパックマンから。デッドマンズ・トリガーともいう。

◆パールハーバー・ファイル:転ばぬ先の杖。いざって時のマニュアル等。やっぱり奇襲といえば真珠湾なのね。

◆グッバイ・キス:これでカンベンして下さいっ。漱石(英世)を差し出して、財布丸ごとのカツアゲを回避。いくらか包んで買収する側にいったん帰ってもらうこと。

TOBがあって、時間外取引があって、間接的な支配なんてのが出て来て、メディアの形があって、株数の1/3や1/2があって、企業価値があって、新株予約権の発行があって、差し止めが討議されて、焦土作戦があって……。次から次へと、だけど決して早過ぎるわけではないスピードで、話が展開してきた。このおかげで、どれだけたくさんの人が買収・合併について実感と共に知っただろう。あるいは株をかんがみた経済の在り方について。
結局、日本にとって(というと大げさだけど)の今回の大きな収穫は、この実感なんじゃないかという気がする。「ああ、そうゆうことか」と頷きながら見守ることで、知らず知らず体内に入っていく。
語弊があるかもしれないが、とても壮大な社会科の授業のような。
こうやって、未だ見ない時代を迎える上でのコンセンサスが、多くの人の間に出来上がっていくんだろうな。


どどーん、とウナギが上るはずだったサハダイヤモンドは、一向に元気がなく1円下げて20円の終り値。ダイヤモンドにはもっとキラキラ光ってくれないと困る、一円下がっただけで2000円の赤字じゃないか。
イチヤは買い値の12円で売ったので、時間だけ損した。光陰矢の如しのこのご時世に、これはツラい。まさに時は金なり。機会損失恐るべし。
あとはその売却金でディーワンダーランドを333円で購入。これはゾロ目で縁起がいいぞ、と思ったら買った途端に10円以上下がってしまった。
ダブル下落でなんだか焦げた匂いがする。……ニッポン放送じゃなくて、ウチの庭が燃えてるじゃないかっ


資金:76494円[4494円+72000円(320円×100株、20円×2000株)]ふっ、含み損が…

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
時代の行方 (悩みの達人)
2005-03-16 20:40:29
ライブはニッポン放送の株価を意地でもあげてくるのではないでしょうか。でないと、企業価値を毀損したといわれるからね。ライブドアは過半数をとっても裁判が終わるまでは、株価を下げることはできないような気がします。
 
 
 
クラウン・ジュエル ()
2005-03-16 23:30:59
>悩みの達人さん



あーなるほど。そういう意味でも、ライブドアにとってはポニーキャニオン株は死守したいところなわけですね。

この買収劇が始まる前はニッポン放送の株価は5000円前後だったみたいですから、その辺が目安となってくるのでしょうか。ポニーキャニオンを手放したら、もっと下落しそうですね。

 
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