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cc vol.32


「戯曲 寺山修司論」に参加して その2(前号から続く)
 スペースベン主宰/田中勉

 そしてボレロ。
 ボレロの曲にのせての役者の表現。歩き、あるきはもがき、あるいは舞い、あるいはたたずむ。役者の身体表現が昇華され、寺山の世界が広がって行く。それは、振り付けの長内真理の世界と、寺山の世界が融合し、そして反発しあった世界だったかもしれない。
 殺しても殺しても出現してくる母親。短歌を絡めながら母親と寺山の関係と思いが繰り広げられるが、それ自体を違う角度から検証しようという、「戯曲 寺山修司論」は展開されていく。弘前劇場の看板役者、福士賢治や山田百次の味は、やはり捨てがたい。
 そして、李庚順。
 朗読とダンスが同時進行していく。長谷川孝治の作品では、この作品の他の場面でもでも用いられていたように、日常生活と同じようにステージ上でもそれぞれが同時進行していく。セリフの同時進行ではなく、朗読とダンスの同時進行ではあったが、それは的確に寺山の世界を表出していた。参加していた役者とダンスワグのメンバーの質の高さは、見たものでなければ分からないかもしれない。
 そして再度屋外シーンへと続き、屋内でのラストシーンへと続くのだが、寺山修司と、それを表現しようとする長谷川孝治をある程度理解していないと分かりにくい部分はあったかもしれないが、完成度はとても高いものであったと確信している。
 オーディションを受けて初めて参加したとは思えない、出演者すべてが輝いていた。開演前に、一心不乱に客席とステージを、祈るように掃除していた姿を、私は忘れられない。
 さて、次はどんな県民参加型演劇が展開されていくのか…。楽しみである。
(月刊アミューズより・終わり)
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FANS番外編

【特別企画】 和太鼓+横笛
 朋郎ライブ
  和太鼓:内藤哲郎(元 鼓童メンバー)
  横笛:武田朋子
と き:平成18年10月3日(火) 19:00開演
ところ:スペースベン
料 金:2,000円(当日500円増)

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amuse 2006年10月号


10月28~29日/世田谷パブリックシアターでのモレキュラー新作公演
 豊島重之/モレキュラー演出家/ICANOFキュレーター
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