市街・野 それぞれ草

 802編よりタイトルを「収蔵庫編」から「それぞれ草」に変更。この社会とぼくという仮想の人物の料理した朝食です。

チケットを売る 8 なんかが起きる

2009-11-16 | 芸術文化
  15日、日曜日、晴天でやや風が強く、サイクリングには向かない。いや、向いていてもチケット売りが優先だ。しかし、その日もテント劇「ただちに犬 deluxe」を観た印象を先方から熱く語ってもらえて、それを聞くのに気持ちを取られてチケットはまたの日をと引っ込めるのだった。

 興奮させられ、圧倒され、すごく面白かったと話された。それぞれにまた面白かったシーンを話してもらえたが、写真をやっているSさんは五月の人魚姫の泡になって自分が消えていくというモノローグに涙が出たといい、別の人は彼女のモノローグは退屈だったという。健太のは、マンネリ化したという人がいれば、今回はこれまでになく動きが大きく新鮮だったという長年のファンもいる。みほしのあのドスの聞いた関西弁で笑わせるのは、たいがいの観客を魅了していたが、一人は
どくんごに馴染んでいず浮き上がっていると批判する。テント外の幻想的シーンをただイメージとして楽しんだ人もいれば、セリフを聞き取って楽しめる人もいる。こんな話を聞いてくると、まさに「ただちに犬」は、結晶のような本体が、光を発散し、それぞれがその光を自分なりに楽しんでいるかのようだ。

 ただしかし、その光がたのしめるのも、光を発散する本体の存在があるからである。その本体の演劇的本質とはなんなのだろうか。その魅力とはなんなのだろうか。そこのところをことばで捉えていくと、共通の客観的な演劇としての価値が捉えられるはずである。「よくわからないが、じつにおもしろい」という印象記を一歩越えて、演劇の評が可能になるように思う。この点、ブログmk365日映画を吸うhttp://d.hatena.ne.jp/nogu40/ は、この劇を臨場感で再現しているばかりでなく、批評的にも冷静に捉えている。「ただちに犬」こういう演劇なのだと、客観的に解釈して見せている。mkさん(女性)はいろんな人に印象を聞いて、その上でこのエッセイを書いた、書かざるを得なかったと言っている。この作業はきわめて貴重な作業であったと思われる。こういうエッセイが多く書かれて、本体が明らかになることは、今後のどくんごテント劇には必須の批評になるであろう。

 この日は、午前10時に家をでて、あっという間に喫茶店2店、大門ラーメン、あるべろべろと飲んだり食ったりも交えて、午後4時45分、話ばかりに熱中して、日が終わった。午後7時、東宮花の森e-ミュージックの実行委員会に出た。

 この日、会の冒頭で、実行委員長は、チケット売りにまわったときある人が「なんでこんな集会所で、オーケストラをするのね、おーけすとらは県芸術劇場や、市民文化ホールでやるのがほんとでしょう」と突っ込まれたと報告があった。

 マイノリティオーケストラの上演を、なぜ芸術劇場や、音楽ホールでやらなくて、集会所でやるのかという詰問が起こりうるとは、想像すらできなかった。音楽を音楽ホールでやらないとは、ある意味では、いやま自明のことと思っていた認識にアッパーカットを食らった感じであった。これもまた、芸術を捉える価値観である。この集会所での小春のヘンテコブンチャカ・コンサートはどういう衝撃を巻き起こすのか大きな楽しみである。

 チケットは目的数量に次第に近づいているようであった。しかし、今は、枚数よりも上演実現しさへすればなにかが起きると思えだした。


 
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Unknown (mk)
2009-11-18 11:37:57
「どくんご」は、ほんとにすっと「すごい、独特、面白い!」って言えてしまうので、逆にそれしか言えなくなっちゃうんですよね。こんなところにURLを乗せて頂いて、書いた甲斐ありありです。

今度の小春も、「どくんご」と似たそんな匂いがします。プロモーションは大変でしょうね。。。
知り合いの一人が行くと言っているのですが、ヘブンアーティストが宮崎に来る事なんてなかなか無いし、面白そう、という事らしいです。別の知り合いは青年団の二本立てを観るので財政的に無理、と言っていますが。ご参考になれば・・・

21日、是非に、と思うのですが、ちょうどその時間にどうしてもはずせない事が入っているのです。残念です。
mkさんのエッセイありがとう (shaigaiya)
2009-11-19 09:46:33
どくんごは凄いといってしまえば、それで済んでしまう、ほんとにそうですよね。書きにくいですよね。でも、書かなきゃね。

 小春の特色は、ライブでありながら、こどもからお年寄りまで、縦に貫いて楽しめるという
ことではないでしょうか。それが大道芸の強さでもあります。こういう演奏家を、これまで宮崎市では招かなかったということで、ほんとは
ニュース価値大有りです。宮崎総踊りとか、宮崎神宮祭に紙面の半分も割くようなひまがあるなら、このライブに批評の目を向けるべきです。そんなことは、期待できそうもない。ここですよね、問題は。

 21日のスライド電気紙芝居のタイトルは、
「壊れた街の遺した言葉」というんです。聞いてもらいたかったですけど、またの機会によろしくお願いいたします。
mkさんのエッセイありがとう (shaigaiya)
2009-11-19 09:46:33
どくんごは凄いといってしまえば、それで済んでしまう、ほんとにそうですよね。書きにくいですよね。でも、書かなきゃね。

 小春の特色は、ライブでありながら、こどもからお年寄りまで、縦に貫いて楽しめるという
ことではないでしょうか。それが大道芸の強さでもあります。こういう演奏家を、これまで宮崎市では招かなかったということで、ほんとは
ニュース価値大有りです。宮崎総踊りとか、宮崎神宮祭に紙面の半分も割くようなひまがあるなら、このライブに批評の目を向けるべきです。そんなことは、期待できそうもない。ここですよね、問題は。

 21日のスライド電気紙芝居のタイトルは、
「壊れた街の遺した言葉」というんです。聞いてもらいたかったですけど、またの機会によろしくお願いいたします。

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