坊津 枕崎、開聞岳への3家族ツアーは、ホテル・移動については経験したこともないほどのさんさんの旅であった。不快というより、苦痛を舐める経路であった。もはや旅の楽しさは、友達家族に会えたよろこびだけであり、それなら、こんな観光を目的とせずに、ただ、ひたすら快適な温泉旅行に限定すべきであったろう。美味しい食事をして、ホテルの広い温泉を楽しむという贅沢なゆったりした日程を、組むべきであった。
この旅の予想もしなかった不快と苦痛は、高速道によって与えられた。さて、物語は先週の雨の土曜日(10月29日朝)から始まった。長崎県雲仙市および熊本県合志市に暮らす友人夫妻二家族と、一年ぶりの再会で、南薩摩観光を計画して、まずは同日11時半ごろに、川辺町道の駅やすらぎの郷で、合流することになった。そういうことで、かなりの距離を無事に間に合えるようにと、今回は高速道で宮崎ー都城インター間を走り、ここから10号線に降りて末吉で、新しく出来た有料道路に入れば、そのまま高速道路の加治木インターチェンジに自動的に入れて、鹿児島インターへ、そのまま指宿スカイラインとなり、その川辺インターで降り、約10分で「道の駅川辺やすらぎの郷」で合流できるようにした。高速道路の時間と一般道の距離をチェックして、2時間30分で余裕を持って到着できるとも分った。われながら、周到なる経路のチェックを終えたのだ。
無事に加治木インタにスムーズに流れ込み、そのまま一気に鹿児島インターへとひた走ったのだ。まちがいなく予定時間どおり鹿児島インターを出て、指宿スカイライン入り口に着いた。そこで310円というコインを機械に投げ込むと、バーが開いて、スカイラインに入れた。ちょっと変だと思うのだが、310円という前金でなら、どこで降りても同じ料金なのかと、ふと思ったのだが、そもまま走っていくと、なんといつの間にか、一般道路に出ているのであった。家内に出口が無かったのに、この一般道路は可笑しい!というと、可笑しくはないわよ、指示通りに走ってるのだから、川辺への出口があるのよと断定した。
しかし、なんで、こんな一般道路がスカイラインかよと、言い争って走るうりに、家内が突然、今、川辺方向は右と表示があったというので、そんなもんは出口じゃないじゃないかと言い合いしているうちに、どうも、走っている道路は、まちがいなく一般道路としか思えなくなりだして、引返して、川辺への道路標識まで行き、そこから右折することにした。しかし引返したが、その標識板はなく、ほんとにそんな道路標識を見たのか錯覚じゃないのかと鋭く問うと、見たわよ、でもないじゃないか、みたものはみたのよ、確かこの道路よと言うので、とりあえず、こんどは左折したのだ。左折すると、ガソリンスタンドが直ぐにあったので、そこに立ち寄って、川辺町の道の駅を聞いた。すると、この坂を上って、越えると、道の駅はありますと言われた。ついでにスカイラインはどちらでしょかと聞くと、今しがた右に走り出ていたはずのスカイラインは、右の4キロほど先といわれた。右に出たのになぜまた右にあるのかと、また不安がぶりかえした。するとこの道路は、道の駅に到着できるのかどうか、はるかな、回り道になるかもと、おもえだしたのだ。
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坂道を登っていくと、濃い霧につつまれ、方向もわからなくなりだしてきた。落ち合う時間をみると、すでに11時25分になっていた。そこで、家内に、長崎からの友人に電話してもらった。すると彼はすでに到着していた。挨拶を繰り返す家内に、そんなことよりもこの225で着けるのかどうか聞いてと、せかせると、やっと225で大丈夫だといわれたと言うのだ。しかし、時間は、だが、時間を聞くにはこの位置はどこか言わねばならないと知った。聞いても無駄だったのだ。しかし、峠を降りると、霧も晴れなんとすぐに「やすらぎの郷」が、道路沿いあり、駐車場に車がいっぱいとまっていた。ほっと安心すると、家内が、ここには違うと言い出した。どうしてと聞くと、道の駅と看板にない、ここは違うよと言い出した。言われてみると、そうかもしれないと道の駅にしてはおおきすぎる。また電話すると、友人が、なんと近くから電話する姿が見えた。ここが目的地『川辺道の駅やすらぎの郷』であった。どの案内者、旅の雑誌にも、道の駅川辺やすらぎの郷と詳記されていたのだ。道の駅が無いとは、たしかに家内の主張するとおり違うと思われてもし方が無いはずだ。そのいい加減さは不愉快であった。
つづけて、すぐに熊本県からの友人夫妻も到着した。さて、ランチの席での話しであった。スカイラインが一般道に変わってしまって大慌てになったと話題に提供すると、長崎からの友人もであった。かれはカーナビも装着し、旅なれて全国の道路事情にも詳しいのに、スカイラインの表示通りに出たのにと言うのであった。話はつぎに、スカイライン入り口の料金310円に及んだ。あの310円がそうだったのだろうと、一般道路に出るので、入るときに料金とったのだろうとお互いに納得できたのであった。と、熊本県からの友人が、ぼくたちは、出口で250円とられましたよ、なんでというのであった。かれらも深い霧でヘッドライトを照らしながら峠を降りてきたというのであった。これもまた不可解、どうしてかれらだけ250円の料金を取られる出口にでくわしたのだと。おそらくスカイラインをそのまま走り、川辺町出口から出たのだ。こちらが、まちがって中途で一般道路に出てしまったのだ。地図では、スカイラインには川辺出口とたしかにある。とするなら、あの310円は、なんの料金だったのか。だれもはっきりしないのだ。
帰りは、このスカイラインを終点頴娃(頴娃)から入って確かめてみようということになって、その話は終わったのだが、帰りには全員で、スカイラインの終点から入っていった。このことで、こんどは、ぼくは、予想もしなかった、とんでもない目にあうことになったのだ。
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