銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

中島館(横浜・弘明寺)

2017-05-01 19:45:08 | 銭湯 温泉
京急弘明寺駅から、にぎやかな商店街に足を踏み入れ、川を渡ったあとにすぐ左折すると、中島館が現る。



▲弘明寺は坂道の街である



▲以前、訪れたときの弘明寺の階段


▲去年10月に訪れた三殿台遺跡。その入り口


▲ここらへんは台地のため、遺跡が出てくるのだそう


▲これが今回主役の中島館。いわゆるマン銭


中島館周辺は、商店街から少し離れているとはいえ、雑踏の余韻を残した雰囲気がある。


マンション銭湯で、二階までが銭湯。そのうえが住居となっている。さっそく店内に入ると、目に飛び込んでくるのは手の行き届いた休憩所。
受付はフロント式で、その時は若い女性が座っていた。帰り際は年配の女性に代わっていたが、とても愛想が良く気持ちいい対応だった。


ここは男女日替わりらしく、その日は二階が男湯。上がるとすぐのところに脱衣場があり、脱衣場にもテラスのような休憩所がある。人気の銭湯らしく、だいぶ混雑していた。
脱衣場はそんなに広くはないので、服を脱ぐときは周りに気を使った。


浴室に入ると、左手側に立ちシャワー。奥に広がる浴槽がある。パッと見、ミニプールみたいな感じだ。
広い主浴槽があって、その奥はボディージェット、座湯ジェット、ハイパワージェットと並ぶ。
入り口右手側をみるとサウナと水風呂。水風呂は、黒い色をしたおそらく冷鉱泉。
奥右手側がカラン群で、左奥が露天風呂。完全な室内なので、半露天というべきか。露天は黒湯だったので、冷鉱泉を温めたものだろう。


お湯の温度は、室内の浴槽で41℃を示していたが、実際にそれぐらいだと思われる。それと露天は、浴室内よりも熱かった。露天のほうが熱いのは珍しい。


ところで、弘明寺にはもう一つ有名な銭湯があって、それがスーパー銭湯のみうら湯だ。
みうら湯は経営母体が京急電鉄なので、弘明寺駅にはみうら湯へのアクセス広告や、乗車券と入浴料をセットにした割引券を販売するなど、中島館と強力なライバル関係にある。しかも最近はリニューアルオープンしたばかり。


そうした厳しい状況下で銭湯を経営してるためか、中島館は一般の銭湯と比べて非常にクオリティが高いと感じる。
細かい点をみても配慮が行き届いているし、実際お互いに切磋琢磨しているのだろう。こういう競争原理が働くところは、やはり素晴らしい銭湯が多い気がする。

【評価チェック箇所】
・アクセス(道程) 10分ほど
・周辺の環境 商店街やスーパー
・混雑ぶり けっこう混んでる
・清潔さ 綺麗
・接客 良い
・客層 バランスが良い感じがする。ただ、スーパー銭湯と違って刺青の人もいる
・脱衣所 キャパシティからすると少し狭いのが残念
・休憩所 ゆったりできて素晴らしい
・シャワーの出 普通
・男女入れ替え あり
・備え付け なし
・貸しタオル あり。管理がしっかりされている
・サウナ あり
・温度 適温
・壁画・眺望 目立った壁画はない


【案内】
住所
〒232-0055 横浜市南区中島町4-75
電話
045-731-5309
営業時間
12:00〜24:00
定休日
毎週金曜日(休日の場合は営業)
※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合HP転載


みなと湯(横浜・金沢八景)

2017-05-01 07:31:21 | 銭湯
京急金沢八景駅から歩いて15分ほど。みなと湯は、Googleマップで検索してもヒットせず、みなと旅館で検索するとでてくる。
ここは旅館がそもそもの始まりなのだろう。珍しく旅館と併設された古い建物の銭湯で、庭には小さな池もあり、鯉や金魚が優雅に泳いでいる。
それと隣の小屋にはマッサージ処もある。その歴史を感じさせる空間は、入るまえからワクワクさせてくれる。



▲幹線道路沿いのビルの奥にみなと湯はある


▲道路から見たみなと湯


▲左奥がマッサージ処




▲こちらが旅館


中に入ると、意外にもフロント式。受付の女性は50代ぐらいだろうか。しかし、声に品のある女性だ。たとえはおかしいけど、まるでアナウンサーのような話し方。


ここは90歳をゆうに越えるおばちゃんがいて有名らしいのだが、引退されたのかその日は会えなくて残念だった。


ロッカーの鍵はフロントで渡されて、帰り際に返す仕組み。貸しタオルは無料。ちゃんと洗剤のにおいがする。


脱衣場は、狭いためか島ロッカーのみ。しかも大きな洗濯機が三つ並ぶ。そのため脱衣場は数人いただけでにっちもさっちもいかなくなる。脱衣所がそんな感じなので浴室も狭いのだが、何年か前にリニューアルしたのか、建物の外見とは裏腹にとてもきれいだった。

立ちシャワーはハンドシャワーで、壁に描かれた絵は、なぜかビルに車とヤシの木。
カランは、壁際と島カラン。ハンドシャワーが一つあり、ほかはすべて固定シャワー。
浴槽は、二つで、6:4の割合。6が赤外線とバイブラ。4が座湯ジェット。温度は、41℃と表示されていたが、おそらく43℃ぐらいだろう。


壁画は荒波の中、岩に屹立する鷲(迫力ある絵だ!)。カランの壁画は、小さなタイルで描かれた山脈。
屋根はとても高く、白を基調として清潔感漂う空間だった。

【評価チェック箇所】
・アクセス(道程) 少し遠い
・周辺の環境 飲食店など
・混雑ぶり ほとほど混んでる
・清潔さ 浴室内は綺麗
・接客 50代ぐらいの女性でテレビに釘づけだったが、声は本当に素晴らしい
・客層 高齢者や若い人も
・脱衣所 狭く、古びている
・休憩所 脱衣場と兼用。女湯は男湯と違って立派なものらしい
・シャワーの出 普通
・男女入れ替え なし
・備え付け なし
・貸しタオル あり
・サウナ なし
・温度 やや高め
・壁画・眺望 鷲の絵


【案内】
住所
〒236-0037 横浜市金沢区六浦東3-1-23
電話
045-701-8349
営業時間
14:00〜22:00
定休日
毎週木曜日
※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合HP転載