『斬(ざん)』

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更新休止報告は必要か? 2(完結)

2005年10月19日 | 想った事、感じた事
前回の『更新休止報告は必要か?』では、疑問をそのままぶちまけた形になってしまいましたが、貴重なコメントを頂き、それがヒントとなって、何となく自分なりの答えが見つかりましたので、その事について書きたいと思います。


結論から先に書きますと


更新休止報告は必要ではないが、重要


です。では更新休止報告の必要、不必要の分かれ目となるポイントについて考えてみました。

【1】実名運営or仮名運営
【2】読者からの視点で考える
【3】運営者からの視点で考える


の、3つが浮かびました。


【1】実名運営or仮名運営*1

 * 実名運営の場合
  ・リアルと繋がっている
  ・交流先もリアル
  ・関係者が見ている場合がある
  などにより、更新休止を知らせる事は本人の状況を知らせることに繋がりますので、必要性が高いと思います。故にアリです。

 * 仮名運営の場合
  ・必要な場合と必要ではない場合がある

では、仮名運営において必要な場合と必要ではない場合についてですが、まず読者からの視点で考えます。


【2】読者からの視点

◆仮名運営での必要、不必要とは?
 
 定期更新or不定期更新

 * 定期更新の場合
  ・必要な場合と不必要な場合がある

 *不定期更新の場合
  ・不必要
   理由:不安にならない

では、

◆定期更新での必要、不必要とは?

 単一or汎用

 * 単一の場合(単一とはこの場合、オリジナリティ、独創性など)
  ・小説、漫画などのストーリ性のある創作物サイト
  ・個人の日記サイト
  ・運営者にパーソナリティがあるサイト
   などで、必要がアル

 * 汎用の場合
  ・多くの人が同じような似たサイトを運営しているサイト
  例)個人ニュースサイト、各ジャンルを重視したサイトなど、単一で上げたサイト以外はほぼこちら側です。

以上が、簡略化した項目です。

では、詳しい説明です。
読者から見て、定期更新(この場合、毎日や一日おきなどのほか、2~3日とか、1、2週間に一回でも可と考えます)でその周期が崩れた場合は、違和感を感じるはずです。しかし、その中でも汎用の場合は、そのサイトが休止したとしても、代わりとなるサイトが存在する為、閲覧者からすれば、更新休止報告は、あっても無くてもそれほど気にはならないでしょう。なので必ず要るということで言えば不必要という事になります。

しかし、汎用サイトであっても、運営者自体がコンテンツ化している場合は、必要性があると考えます。この事については、運営者からの視点で後述します。

単一の小説、創作物の場合で定期的なもの(わかり易く言えば週刊漫画などを思い浮かべるとよい)は、続きが読みたくなりますので、更新が途絶えると不満に感じます。また単発物でも、主人公が同じものなどはストーリー性があると考えますので、これも含みます。また個人の日記についても、運営者=主人公となりますので、更新休止は日記の主人公(運営者)にとって重大事であり、当然記すべき内容ですので、更新休止報告が無く休止されれば、読者は不安になるでしょう。だからこれらの場合は、必要となります。

以上が読者からの視点での必要性です。


【3】運営者からの視点

■運営者の報告したい理由
 1 読者に対する説明
 2 自分を納得させるため


の2つだと思います。では

1 読者に対する説明
 これは、サイト運営者として更新周期が崩れる事により読者を不安にさせないために予め報告する運営者の読者に対する心配りですね。

2 自分を納得させるため
 これは、更新を休止させる理由を書く事により運営者自身が踏ん切りを付けるためと、更新休止により読者が減ってしまう不安から更新再開後には訪れてくださいね、という運営者自身の期待と不安があると思います。


さらに詳しく

1は、読者との交流を重視し、休止してごめんなさい、再開後もよろしくという読者へのメッセージなのですが、実は多くの場合、1の必要性があるサイトというのは読者からすると、パーソナリティのある運営者以外は必要がありません。まなめさんが『更新休止報告は必要か?』のコメント仰られた
中の人に興味を持っているかも一考の余地あり。
が、これに当たります。

しかし、多くの場合、運営者自身に興味を持っていることは少ないです。運営者の書かれる内容に感心や興味が強いとしても、仮名運営で運営者の実像が見えない場合、更新休止によって不安、心配になるということは余程その運営者に興味が無ければありえないでしょう。もちろん、特例的にそのサイトが大好きで大好きでしょうがない読者がいるケースはあると思いますが。

こんな事を書くとsouryuuseiは薄情者だと思われるかもしれませんが、オレが尊敬していて、交流もさせていただいている、某個人ニュースサイター兼ブロガーさんが、たとえ更新休止宣言をしないで、ほぼ毎日更新している個人ニュースサイトをいきなり報告無しに休止したとしても、1~2週間なら、何かがあったのかな?くらいでしょう。どうしちゃったんだろう、なんかあったのかなぁ?と、親身になるほど心配などしないでしょう(ネット上では、これ位の距離感のほうが良いと考えてます。逆に感情移入のしすぎは、仮名同士の場合どうかと思います。)

たしかに、おかしいな、どうしたのかな?と気にはなります。そしてその休止の間は、主要なお気に入りの巡回先が減ってちと不便になったと感じるでしょうが、某個人ニュースサイトが更新されなくても、他のニュースサイトや情報収集先がありますので、とても困るということはありません。そして、再開後に「これこれこーゆー理由でした。」と書かれていれば、「あ、そうだったんだ」で済んでしまうでしょう。裏を返せば、先に更新休止報告する事は、読者に好印象を持たれようとする、運営者のサイト運営テクニックの1つと言えるでしょう。つまりそれは読者の為ではなく運営者のためなのですよ。

多くの仮名ブログの場合はコレが当てはまるのではないでしょうか。もちろんオフ会などで、すでにリアル交流があれば別ですよ。それはもう実名の場合と変わらないですからね。

と、かなり、厳しい事を書いていますが、それが現状じゃないでしょうか?

そして、2なのですが、運営者としては、心配してくれる読者がいて欲しいという願望が含まれているのです。自分は更新休止報告が必要なパーソナリティのある運営者であって欲しいという願望が更新休止報告記事を書かせるのです。なので、この自意識過剰が重要なのです。いるのかいないのか分からない(実際多くの場合は後者)心配してくれる読者がいる事を期待(信じて)して、運営者は更新休止記事を書く事で休止でき、再開のためのモチベーションを維持しようとするのです。


【結論】

だから、(仮名サイト)運営者にとって自分自身と(仮想心配してくれる)読者のために

更新休止報告は必要ではないが、重要

なのです。

ちなみに、このブログが暫く更新もぜず音信不通でしたが、心配した人っていますか?たぶん、気にされた人はいたかと思いますが、心配までする人は…… だと思います。


*1… この場合の「仮名」は、匿名・仮名・実名論についての悪魔の辞典(ポイント整理) [絵文録ことのは]2005/05/30にある「仮名」の定義とします。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いやだって (Lefty)
2005-10-20 07:04:14
ここ、典型的な「不定期更新」さいどだし…。
Leftyさんへ> (souryuusei)
2005-10-20 21:41:29
あ、いや、だから、それはね。



つ、つまり定期更新にして休んじゃうと読者が不安になるといけないから敢えてココは不定期更新にしてるんですよ。



で、これはね、読者に優しい不定期更新っていうブログ運営の新手の高等テクニックなのですよ。コレ運営者にも優しくっていいでしょ? 





 …と今思いついた即席の言い訳で取り繕ってみるぅうう。





く、苦しい~