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窯焚き後記

2016-10-04 | 陶芸
もう窯焚きから一週間 

窯出ししたらきっとまた遠のくから
忘れないうちに
早いとこ書いとこうとおもう。




今回、私自身、変わったなーと思ったのは
ひとに任せられたってこと


以前は
どんなに上手に焚ける人が手伝ってくれても
ある程度の時間やってもらったら
また交代して自分で焚く時間が多くないと安心できなかったし
とくに攻め(温度を上げていく)のときなんかは
当事者である私がやらないと、って思ってた。
(相手のせいではなく、私がそういうふうにしかできなかった)



今回
もちろん体力の衰えもあって
長く焚くのがしんどかったというのもあるけど、
それだけじゃない。

もし前の私だったら、気力(意地)で
その場だけでも余裕のフリしてやってたかも。


でも今回
意地とか見栄とかプライドとか
なーんもなかった。
あ、あと「申し訳ない」っていうのもなくなってた。


初心者だからとか
経験を積んでいるからとか
ほんと関係ない。


焚き口に立っている人にしか
”今の、燃えているさま”
は見えないから。


最初に「見方」だけ伝えた。

どんな薪を
どの辺に
何本くべるかは
炎を見て、自ずと決まってくる。


辰己芳子さんの言葉を借りれば
「現象」が教えてくれる。




焚き口に立った人は皆
炎や熾(おき)や音や煙などの
小さな変化にも気が付くようになり
いつのまにやら窯と対話している。
火とやり取りしている。

だからみんな真剣で
イキイキしていた


焚く人以外の人も
炎道の炎の色
作品の部屋の炎の色や動きなど
ひとつの窯を
あちこちから観察して
知らせ合って
その情報から
見えないところを解ろう解ろうとする。



1200℃を越えるのが大変だったけど
それも過ぎてみれば
窯焚きドラマの中の耐える時間帯で (笑)

そのあとの
「ゼーゲルが微笑んでるよ・・!!」 (←辰巳的表現 笑 直立不動だったゼーゲルが、なんか、倒れてみようかな~?って柔らかくなり出した感じ)

「ゼーゲルがお辞儀してるよ・・!!」

っていうわたしの報告に
皆、

「おぉ!」とか沸いたりして



そしてなんか
ものすごい豪雨来るし 

窯場に水が流れ込んでくるわ雨漏りするわ
でも誰もあんまり気にしてなかったし

火照った体を冷やすために
わざと雨に打たれたりして



予定ではいちおう24時間くらいとしてましたが
トータルで27.5時間で終了しました。





みんなみんな
ほんとうにありがとうございました!!!




まとめ




楽しかった~~~~!!!



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1 コメント

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すごい (あつこ)
2016-10-07 23:54:56
ほんと、「すごい」の一言だ。見てないけど。見たかったな~。おつかれさまでした。

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